心の風景 認知的体験

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●●がんばる「気持ちを元気に」

2013-04-27 | ポジティブ心理学

愛  すみ4-17
遊び 4-18
運4-19
おおらかさ 4-21


から元気 4-22
感動 4-23
がんばる 4-27
がんばる「気持ちを元気に

「がんばれば何でもできる」

● ガンバリスム
こんな言葉があったのを思い出しました。たぶん、高度成長期あたり、がんばればそれだけのものが手に入った時代ではなかったかと思います。
成熟社会の今の日本では、まったくといっていいくらいにこんな言葉を聞きません。たぶん、これとセットになってしたのではないかと思いますが、スパルタ主義もなくなりました。
それでも、がんばることは、日本の精神文化のなかに根づよく存在しつづけているようです。友人と別れる時にも、つい「がんばってね!」となります。病人にさえも、「がんばってね!」と言ってしまうこともあります。
鍛える、がんばるが死語になる社会、そう悪いことではないかもしれませんが、一人の個人として、自分を鍛える、自分でがんばることは、絶対にあってよいことですし、人生のどこかでそうせざるをえないこともあります。
   
● がんばらせるもの
がんばるとは、目標をめざして一心不乱に全力で何かをすることです。
一心不乱とは、注意を一つに集中することです。注意を集中すれば、いつも以上に力を発揮できます。ですから、がんばれば、いつも以上のことが達成できます。
そうさせるものは一体何なのでしょうか。
ガンバリズムの時代には、お金と地位でした。
貧乏から抜け出て豊かになる、そして、出世して世間に認められることががんばりの推進力でした。
それが死語になった今の日本の社会では、もうお金や地位のためにがんばることはなくなったのでしょうか。
 確かに、企業で、10年前頃からでしょうか。業績主義が取り入れられましたが、うまくいったところはあまりなかったようです。
では、どうしたら、がんばれるようになれるのでしょうか。

●がんばりをもたらすコツ
① 使命感をもつ
がんばるには、目標を達成することが、自分だけのためではない意義があることが大事です。そして、それをするのは自分しかいないという気概が必要です。
これががんばりの質を決めます。つまり、使命感に支えられた良質のがんばりか、お金と地位だけをめざしたやや質のよくないがんばりかを分けます。
   
② 目標が見える
 目標に近づいているという実感が必要です。10年、20年先の漠然たる目標を目指してがんばるというもありかもしれませんが、凡人には無理です。せいぜい1年先、それも達成する目標が具体的でなければ、どうにもがんばりようがありません。
 目標の可視化ですね。

③がんばりすぎには要注意
 能力一杯を使って何かをするのですから、自分がどんな状態になっているのかをモニターする機能も働きません。ついつい頑張りすぎの状態になってしまいます。したがって、強制的な休息の取り方を考えておかないと、心身の健康を害するリスクが高まります。
 長期間にわたるがんばりなら、そこまではがんばるという期限を決めておくこと。先の見えないがんばりは疲弊します。
そして、一日2,3回、週に1日はリラックスすることをスケジュール化しておくことが必須です。


学校文化「名言の心理学

2013-04-27 | 名言の心理学
教師にとってわかりやすい「学校文化」というものが存在し、それが多くの
生徒によって共有されていたーーーその個性というものが、みんなが共有するスタンダードに照らすことで見えやすかったーーーところが今日においては、---スタンダードが、限りなく見えにくくなってきたーーー生徒たち一人一人がそれぞれの基準をもって、自分以外の基準を受け入れなくなったーーーー
喜入克[高校が崩壊する]草思社 1999
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究極の個性化がはじまったということか。
これが知的な領域なら歓迎すべきこと。
しかし、この本では、倫理道徳の領域での話。
悪を指摘しても、それは、自分の勝手。
教師のスタンダードから見ての悪であって、自分はこれでいいと思うと主張する。

これでは、教育は成立しない。
そんな現状が生々しく報告される。


3年目クライシス

2013-04-26 | 教育
典型的な「3年目クライシス(危機)」の状態に陥るっているように見受けられることです。仕事にも慣れ、そこそこの生活の安定も得られた。心にも余裕が出てきた。ところが、その心の余裕が、自分の力量や信念や生き方に向けられ、「あれっ、こんなことでいいのか?」という疑問、不安にとらわれてしまうような状態です。
この状態をクライシスと呼ぶのは、ネガティブ・スパイラルに落ち込んでしまうことが多いからです。すべてを悪い方へ悪い方へと考え、場合によっては行動してしまうようになってしまうからです。
こうした状態での転職という選択は、あまりお勧めできません。ネガティブな状態の時の決断は、もっとネガティブな状態に陥ってしまうリスクが高くなるのが常だからです。

今日のニューストピックへのコメント

2013-04-26 | Weblog
今日のニューストピックへのコメント

 花粉症にアトピー性皮膚炎、ぜんそく……。皆さんの周りでもアレルギーに悩んでいる人が多いと思います。給食を食べた小学生が死亡する事故もありました。与党は国にアレルギー対策を求める基本法案を準備中です。どんな効果が期待できるのでしょうか。(朝日新聞2013年4月25日)

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花粉症モアレルギー、ぜんそくもアレルギー
つらい
とりわけ、セレモニーなどのとき、鼻水、くしゃみ、咳をどう抑えるか
今日も突然、地鎮祭でアレルギー症状が
懸命にハンケチとティッシュで押さえこんだ
薬をやめたからか
まだ早すぎたかも
眠くなるが、そちらのほうがずっとよい
また服薬を復活するか

それにしても、小学校の給食で子どものアレルギーへの配慮
先生も大変

●親密さ(intimacy)

2013-04-26 | 心理学辞典

●親密さ(intimacy)
親密さは、接触頻度、情報や感情体験の共有、返礼的行為などによって作り出される。
そこで、これらを意図的に操作して親密さを作り出して人を騙すことがある。主婦仲間などの詐欺被害で、「まさかあの人が」といった言説がなされることがあるのが、その例である。


今日の献呈本「心理学から考えるヒューマンファクターズ;安全で快適な新時代へ」

2013-04-26 | 安全、安心、
心理学を工学にいかす

2人の弟子筋が執筆してます
島田君「わかりやすさとは何か」
南部さん「使いやすさとは何か」

心理学から考えるヒューマンファクターズ -- 安全で快適な新時代へ (有斐閣ブックス)
クリエーター情報なし
有斐閣


若者の起業「名言の心理学

2013-04-25 | 名言の心理学
40歳になって養わなければならない家族がある状態での失敗は
深刻な事態になる。しかしきみたちは22歳だ。失敗してもそれ
がどうした? 22歳で在学中にスタートアップに挑戦して失敗
したとしても、23歳の一文無しになるだけだ。そして得難い経
験を積み、ずっと賢くなっているだろう

25歳はスタミナ、貧乏、根無し草性、同僚、無知といった起業
に必要なあらゆる利点を備えている

『Yコンビネーター』ランダル・ストロス・著 日経BP社
土井英司ブログより
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日本の若者には企業家精神をもったものが少ないと言われている。
統計的にも、他国と比較すると極端に冒険心が低い。
マスとしての若者心性に企業家精神がなくともあまり問題ではないのだが、
不思議に、マスが個の突出を抑制してしまうのが、問題なのだ。
企業家魂の広く厚い裾野があっての突出した企業家の出現なのだ。
そうなると、どうしても教育の問題になってしまう。
そうなると、100年の計となってしまう。
当面は、失敗してもリセットできる法律的、行政的環境作りが必要。
さらには、失敗してもそれを許容できる文化も必要。

なお、本書は、ドロップボックスの考案者らしい。
分離キャンパスで2日ずつ仕事をしているので、
とっても助かってます。
しかし、無料。これでどうしてビジネスになるのだろう。



知の現場で働いて40年

2013-04-25 | 心の体験的日記
● 知の現場で働いて40年
認知の心理学、認知の科学の研究者のはしくれとして40年働いてきた。
最初は、文字認識の研究から入り、漢字情報処理の研究を経て、実験室の外に出て、取扱説明書をわかりやすくする研究、インタフェースの研究、さらにヒューマンエラー研究を行ってきた。
基礎研究からはじめて実践研究へという研究者としての一つの典型的な歩みであった。
大げさな言い方になるが、これは、知の生成の現場である。
また、24歳で徳島大学の助手として働かせてもらって以来、大学での教育にも携わってきた。それは、まさに知の消費と流通の現場であった。

●●感動「気持ちをポジティブにするキーワード

2013-04-25 | ポジティブ心理学

愛  すみ4-17
遊び 4-18
運4-19
おおらかさ 4-21


から元気 4-22
感動 4-23

●感動の心を心理する
「感動することをやめてしまった人は生きていないことと同じこと(アインシュタイン)」
「感動だけが人の心を撃ち抜ける」(高橋克徳)
その感動の話です。
毎日ということはありませんが、誰もが何度か体験したことがあるはずです。
その心を分析してみると、いくつか特徴があります。
 外国旅行に行って、すばらしい景色に感動したことを想定してみます。
1つは、驚きや喜びを伴う知的な体験ということがあります。
 ただこれまで知らなかったことを知ることができたという知的満足だけではなく、そこに強い感情が離れがたく付随しているということがあります。 
2つは、感情も知性もその活動がピークに達しているということがあります。
 これまで見たこともない、驚きも喜びも最大に達している、さらに、これまでの知識を総動員しても追いつかないほどの情報処理の段階に達しているということがあります。
そして、第3に、満足感、幸福感に浸されるということがあります。
 その景色をみてよかった、幸せだ、という気持ちが伴います。
 こんな体験。誰もが、できればたくさん体験したいと思うはずです。では、どうしたらよいのでしょうか。
 
●感動を自分で作り出せるか
 基本的には、感動を自分の心だけで作り出すことはできません。
 ただ、感動できる可能性の高い場を、自分で作り出す、あるいはそこに出向くことはできます。
たとえば、
・映画みたり、小説を読んだりする
・ 外国旅行などめずらしい場所に出かける
・ 真善美に触れることができる場所、博物館、美術館、自然の景観などに出かける
こうした場には一体何があって、人を感動させるのでしょうか。
まずは、頭の中の知識を激しく刺激するものがあります。
映画を見た。月並みのストリー展開だった。これでは、知的な刺激はありませんから感動できません。奇想天外というほどはなはだしいものである必要はありませんが、少なくとも自分の頭の中にあるこれまでの知識の中に自然には取り込めないようなもの、予想できない展開があることが必要です。
そして大事な要素は、ポジティブ感情です。
感情を強く刺激するものはいくらでもありますが、ポジティブ感情を強く刺激するものでないと感動になりません。愛と喜びを強く喚起し、さらに正義、勇気、希望、真善美の感覚が湧き出させなくてはなりません。
さて、こんな場をあなたはいくつ持っているでしょうか。
と書いてから、自分を振り返ってみましたが、実は、ほとんどないことに気づかされました。そして、最近、とんと感動とは無縁な生活をしていることにも気づかされました。

●それでも感動したい
 高齢者の自分の感動はさておくとして、少しでも感動、あるいはそれに近い体験ができるようにするにはどうしたらよいかを考えてみたいと思います。
 前の項で、3つの場に出かければ、感動体験ができそうだ、といいました。それは間違いありません。
・評判の映画のラストシーンで涙が止まらなかった
・世界遺産を現地でみてわくわくどきどきだった
・「モナリザ」を生で見ることができて胸が締め付けられほどだった
こんな感動体験は、その場に行ったからこそです。子どもには、ぜひ、こうした場をたっぷりと体験させてやってほしいですね。感動体験のタネを蒔いていることになるからです。
もう少し日常的にミニ感動体験をすることはできないものでしょうか。
まず、知的なほうから。
外の世界を認識するのは、外からの情報と頭の中の知識とのやりとりになります。その間に適度のずれがあった時に、外の世界の認識は、好奇心の色合いを帯びます。
朝顔が咲いている光景。あーいつもの朝顔だー。では感動とは無縁。
でも、あー今日は、朝露が数滴。いつもと違うなー。おひさまが出てきたらどうなるだろうー。カメラにとってみようかなー。――――
となればどうでしょうか。だんだん、ミニ感動体験になっていきませんか。
つまり、あるがままを取り込むのではなく、絶えず、頭の中の知識を投入して、外の世界とやりとりするのです。このやりとりこそ、感動へと導く知的活動なのです。
これなら、誰もがいつでもできます。
いつもの見慣れた光景の中を散歩していても、感動のネタはいくらでもあることになります。
大事なことは、外と内との情報、知識のやりとりです。
いつもの平凡な光景にしてしまうのは、あなたの知識だけしか使っていないからです。見たいようにしか見ていないのです。これでは、感動とは程遠いことになります。
書道家・武田双雲氏の言です。
「その場、その瞬間を味わうこと。風、雲、音――なんでも受け入れ、いいところを探して、「すごいな」「ありがたいな」と感動する」
「少々無理をしてでも小さな喜びを見つけて、前向きなパワーを得る」(2010年6月19日朝日新聞より)
もうひとつ、ミニ感動のためには、何度も出てくることになりますが、ポジティブ感情です。
感情がネガティブでは、感動は絶対にできません。とはいっても、こればかりは、どうにもなりません。
ポジティブ・マインドづくり全体の中で心がけていくことになります。

有機野菜中心のバランスのよいバイキング

2013-04-24 | 心の体験的日記
たまにいくビュッヘスタイルのお店「ひな野」
野菜中心の健康料理ばかり
いくら食べても大丈夫
油ギンギンのバイキングはだめでも
これなら、大丈夫
昼にいくと夜食は不要
1500円で90分
そこで
ゆっくりiPadしながら食べた
おばさんウエートレス
すごいですねー
コンピュータができるんですねー
と褒められた
うれしかった 笑い

データ解析、想い出話

2013-04-24 | 認知心理学
データ解析に触れたのは、今も昔も心理学専攻の学生の誰でもがそうであるように、心理統計の授業であった。昭和38年、東教大で故岩原先生のしごきにきたえられた。その時に使った教科書「心理と教育のための推計学」(日本文化科学社)がボロボロになってまだ本棚にある。いまの多くの学生諸君と同じように、統計が科学的推論の唯一の道具であるかの如く錯覚し、ともかくよく勉強した。
 大学院修士課程に入ってすぐ、因子分析の勉強をしたのを覚えている。手回し計算機を脇に置いてサーストンの重因子法を解いた。同時に応用数学科が管理していたHIPAC(HITACか?忘れた)というコンピュータのところにかよい、なんとか因子分析のプログラムを作ろうと大変な苦労をした。
 なぜ苦労したか。いい教科書がない、相談できる人がいない、数学的知識がない、の「ない、ない」づくしだったからである。こうした状況を救ってくれたのが、42年度に開講された故水野先生(統数研)の「多変量解析」の講義であった。まさに、頭にしみ込む講義であった。そのまま本として出版されても通用する内容であった。先生にもそのお気持ちがおありであったようだが、確かその年の秋頃かと思うが、芝先生の「相関分析法」(東大出版)が出版されてしまい、「遅かりし」ということになった。

文化と文明「名言の心理学

2013-04-24 | 名言の心理学
文化は滅びないし、ある民族の特性も滅びはしない。それはただ変容するだけだ。滅びるのは文明だけだ。
@渡辺京二「逝きし世の面影」平凡社
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この名言は正しいが、文明と文化の関係性に触れていない。

文化は民族とともある。民族が滅びれば、文化も滅ぶ。民族がある限り、存続する。
しかし、文明の力は強大である。あっといまに、文明が民族を滅ぼし、文化を根こそぎ絶やしてしまうこともある。
それは、戦争の歴史をみれば歴然としている。
しかし、近年では、戦争という文明よりも、IT文明のほうがじわじわとその力を拡大、強化している。文化との共存を真剣に考えるべきところにきている。