計画
「心が元気になる計画をあえて立てる」
● 計画ってどんなもの
PDCAはよく知られています。
「Plan計画―Do実行―Check評価(確認)-Action(訂正、確認行為)」です。計画を考える時には、このPDCAが基本になります。
PDCAは、日常的に行っていることなのですが、ほとんどそのことを意識することはありません。たとえば、
窓を閉めます(計画)
閉ました(実行)
まだきちんと閉まっていません(確認)
きちんと閉めました(訂正行為)
となります。しかし、これを意識的にやろうとするととたんにからだがスムーズに動かなくなってしまうことがあります。それほど自動的、無意識的にできてしまうのが、ほとんどのPDCAなのです。
それでも、かなりはっきりとPDCAを意識する/せざるをえないこともあります。これが本稿で取り上げる「計画」に関連したものになります。
たとえば、いつまでに原稿を書く、というような場合です。こういうときは、たぶん、手帳にしっかりとそれを書きこむはずです。そして、それを達成するためには、いつから書き始めるか、いつ頃までに関連する資料を集めるか、といた段取り(工程)を思案します。こういう作業を、認知科学のほうでは、目的―手段分析といいます。
たいていの人は、締め切りだけ書いてあとは頭の中で工程表をイメージするくらいですが、事が大ごとになれば、精細な工程表を作って見えるところに張り出すようなこともします。
こうした計画の特徴を挙げておきます。
① 達成すべき目標がある
② 期間が決まっている
③ 意識して実行(do)、評価(check)訂正、確認行為(action)する/するべき下位目標がある
PDCAは多くは、仕事の段取りづくりに活用されています。それを支援するPDCA手帳と銘打った商品もあります。ここでは、それではなく、気持ちをポジティブにするために、このPDCA日記の活用のすすめを書いてみたいと思います。
仕事志向でPDCA手帳を使っている人は、その手帳の余白を活用して、以下のようなことに挑戦してみてはいかがでしょうか。
●PDCA日記で気持ちをポジティブにするコツ
① ポジティブ計画をたてる
計画は将来のことになります。したがって、それはあなたの考えひとつで自由に変えられます。
そこで、計画をポジティブな内容にするのです。たとえば、
大きくは、ポジティブ感情を持てるようなる(大目標;年間目標)
そのためには、一日30回は、「ほんわか(ほめる、わらう、感謝する)を実行する(下位目標、一日目標)
という具合です。
さらに、細かくできるなら、レストランのレジの人に「ほんわか」1回
厳しいので敬遠している上司に、「感謝」1回
という具合です。
そして、それができたかどうか、寝る前に振り返るのです。
ややわざとらしいかもしれませんが、たとえば、1か月限定でやってみるのです。心が変わります。周りの目も変わります。
② 目標への接近度を評価する
ポジティブ計画でも、例で挙げたように、大目標と下位目標とがあります。その間に一貫性がないと、せっかくの努力も水泡に帰すことになります。ここで大事になるので、目標分析です。
たとえば、ポジティブ感情を持てるようになる、という大目標を達成するための道筋は単線ではありません。いくつも道筋がありえます。たとえば、
・ 関連する本を読むー>どきそうなことを抽出するー>一日5回、実行するー>
・ 友達と「ほんわか」実践を競争するー>勝つために、あたりかまわず「ほんわか」を連発するー>
そして、その中に、必ずしも、大目標に近づくことのできないものも紛れ込む可能性があります。今日の下位目標が達成できたかどうかのC(評価)だけにこだわると、それがより大きな目標に近づいたのかどうかのCを見逃しがちです。今日の成功に舞い上がってしまって事態を厳しくみられないからです。
Cにも、過去(したこと)のCと、未来(するべきこと)に向けたCとの2つがあるということです。
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