4日目の午後。釧路から国道391号線を北上し、遠矢の駅から左折して釧網本線にそってすすんだ。3キロほどでゆくと踏切があり、そこをわたって細岡展望台につづく林道にはいる。
浮きジャリのダートの林道だ。
湿原にゆくので平坦なのかと思っていたら、道は山にのぼってゆく。
林道はジャリがいれてありよく手入れがされていた。
やがて頭上を木が生い茂る暗い森林帯となった。森の中をすすみ、あと2キロほどで細岡展望台につくというところで、人が歩いていた。単独の若い女性だ。会釈をかわしてぬいたが、いるはずのない場所に人間がいるのも気味がわるいものである。細岡展望台から歩いてきたのだろうか。ハイキング気分で? クマはこわくないのだろうか、いや人間の男のほうがおそろしいのではないかと、いろいろと考えてしまった。
林道を8、5キロはしって細岡展望台に到着した。
展望台に釧路湿原を見にゆく。
つきぬけた空間のひろがりがあった。この湿原の雄大さはどうだろう。そこに釧路川が蛇行し、はるか先に山なみがみえる。気分が晴れ晴れとする。釧路湿原の展望台でここがいちばん好きだ。気温は22℃。日差しはつよくなり暑くなった。以前きたときは雲もすごかったが今回の空は劇的ではなかったのが、残念だ。しかしいつまでもながめていたい風景だった。
展望台から水を満々とたたえた達古武沼の横をとおって国道391号線にでた。国道に左折してすぐに林道の入口がある。
団体営西和農道だ。
幅広で浮きジャリダートの林道である。
すすむと路面は落ち着いて飛ばせるようになった。
丘の横を走る部分もある。
宗谷丘陵に似ているように感じられた。
団体営西和農道はぴったり5キロだった。出口には道路看板がたっている。
道道221号線で塘路湖にむかう。車が1台もいないので50キロから60キロでのんびりと走った。ここはよい道だ。
塘路湖にでた。
コッタロ湿原展望台につづく道道1060号線クチョロ原野塘路線にはいる。
幅広のフラット・ダートだ。
林道はバスがすれちがえるほど広いが、ジャリが浮いているので石がないところをえらんですすむ。しかしたまにジャリが深くなり、ハンドルがゆらゆらと揺れたりした。
道の横に川があらわれた。ゆったりと水量豊富にながれていた。
湿原のダートを5キロはしりコッタロ湿原展望台についた。
駐車場から展望台に階段がつづいている。でもここを上りたくなくて、階段の左にある三角点にのぼった。
三角点からでも十分に湿原がみえる。
しかし展望台はまだ上にあるので、後になって行っておけばよかったと悔やまないために、のぼることにする。
すると展望台のほうがはるかに見通しがよく、湿原にある沼も見ることができた。
キツネ2匹に会って道道1060号線の舗装路にでた。道の駅しらぬか恋問にもどるには道道245号線が近いが、鶴居村で温泉に入りたいし、無料で有名なキャンプ場も見てみたい。それで道道1052号線で北上すると鹿が路上にたっていた。鹿は鈍いのか、いつも反応が悪くてぼんやりとしている。そして近づくとやにわに走りだすのだ。
国道274号線と、道道53号線を経由して鶴居村にはいった。しかし温泉はない。廃業してしまったのだろうか。そこでキャンプ場を見にゆくと、思ったよりも狭い広場だ。キャンパーはたくさんいるが、大混雑はしていなかった。ここは無料だし、車の乗り入れもできるので、いつか利用するかもしれない。
鶴居村に温泉はなかったので、スマホのアプリでしらべて山花温泉リフレにゆくことにした。リフレに到着したのは17時半だ。料金は620円だがJAFの割引がきいて520円になった。しかしタオルとバンダナも忘れていたので、手ぶらタオルセット210円を追加した。山花温泉は緑色で塩分の濃い湯だ。湯温は42℃だがそんなに熱く感じないのでじっくりとつかっていられる。露天とサウナもあってくつろいだ。
19時すぎにリフレをでた。真っ暗な道道を南下して国道240号線から国道38号線にはいる。車の流れは80キロで気温がさがって寒い。手がかじかむほどだ。道の駅まで帰ってきたが、店がなくて何も買えなかった。そこで白糠方向にすすむ。セブンイレブンとセイコマがあるが、白糠の町にゆけばホクレンのフラッグを手に入れられるのではないかと考えて行ってみた。しかしホクレンは閉店してしまっている。コープがあったので半額の刺し盛りとビールを買ったのは19時42分で、道の駅にもどると20時をこえていた。
車の走行距離57、8キロ バイクの走行距離234、2キロ ダート36、4キロ