
2021年9月のシルバーウィーク。栃木県の鬼怒川と福島県の会津地方の林道をめぐるトランポ・ツーリングにでかけた。

平日の夜に出発し、栃木県の龍王峡駅の前にある駐車場で車中泊をした。夜はマカロニサラダとホットドックで一杯である。全国的に4回目の緊急事態宣言がだされているが、ひとりで車ででかけ、日中はソロで山の中の林道をバイクで走り、夜も単独で車中泊をするならば、コロナに感染する、させる確率はないとおもう。ワクチンは2回接種済みだし、こんなことを1年半もやっているのだから、どうすればよいのかわかっている。政府はなるべく外出をひかえて自粛してくれと発信しているが、そうとしか言いようがないのもわかる。国民としては、大本営の発表にただしたがうのではなく、自分でどうしたらよいのか判断をすればよいのだ。

2日目。栃木県龍王峡の朝。6時に起床した。朝方は冷え込んだ。毛布を2枚かけて寝たほどである。

国道121号線を北上し、県道23号線に左折して、川俣湖方向にすすむ。日向に駐車スペースをみつけてハイエースをとめた。

今回の相棒のセローをおろして出発する。

まず前沢稲ヶ沢林道にむかうと入口で通行止めだった。

林道看板がよい味をだしていた。

この地域は平家の落人の里とよばれる。平家の再興をねがって植えたとつたわる平家杉にたちよった。

川俣湖にやってきた。この付近は渓流釣りをしていたころにずいぶんと通ったのだ。20年ほど前のことだが、その当時にくらべると空き家がふえてさびれていた。

川俣湖大橋をわたったところが川俣桧枝岐林道の入口だ。

以前は入口からダートだったが2キロほど舗装路になっていた。

走りやすいが水たまりの多い道をゆく。

8キロほどで二股にでる。左は川原にでる行き止まりで、右が本線だ。

すぐ先にまた二股があり、右が本線で左が無砂谷林道の入口である。

無砂谷林道を走りたいとおもっていたが、入ってすぐに林道は崩壊していた。橋がながされたのか、沢をわたれなくなっている。

無砂谷林道は経済的な価値がないのか、再建する気配はかんじられなかった。

川俣桧枝岐林道をゆくことにする。

すすむと舗装路がまじるようになる。

ダートも走りやすい道だ。

やがて馬坂峠をへて桧枝岐にゆく分岐にでた。ゲートには通行止めとあるが、閉鎖されていないから入ってみることにする。

路面はよい。馬坂沢にそってのぼってゆく。四駆の軽トラ1台と日産エクストレイル2台がとまっている。キノコ採りのようだ。

5キロほどゆくと崖がくずれているが、ここは車が通れるように石をどかしてあった。

小規模ながけ崩れもある。ここもなんとか車は通れるがこの先に四輪はいなくなった。

橋がふたつあり、2個目の橋の先は路面が荒れてきた。大粒の石が道をおおっており、ハンドルをとられる。

急坂もある。カーブをまがるとメスの鹿がいた。

またがけ崩れの現場にでた。

慎重に通過する。

斜面の土砂が流失したところもあった。バイクのタイヤの跡があるからオフロード・バイクはここまできている。

ゲートから11、5キロの地点までゆくと、路面は表土が流失していて、川床のようになっていた。

セローならば上れないことはないが、途中で引き返すのでは労力の無駄になるから、歩いてようすを見にゆくことにする。

道は廃道状態だ。峠は近いようだが、まだ1キロ、2キロとあるかもしれない。頑張ってすすんでも、けっきょく通行不能でもどることになるのは嫌なので、ここで引き返すことにした。

東にある田代山林道で桧枝岐にゆくことにする。更に東をとおる安が森林道が通行止めなのは知っていた。

来た道をくだってゆく。サルの群れがいて警戒の声をあげている。

ゲートから11、5キロのピストンをこなし、馬坂林道で田代山林道にむかった。