
私のロード・レーサーはチューブラー・タイヤを使用している。チューブラー・タイヤはチューブをタイヤで包み込んだ構造になっていて、その形状から丸タイヤともよばれていた。

現代のロード・バイクはほとんどチューブの入ったふつうのタイヤ、クリンチャー・タイヤを装備しているが、私がロード・レーサーを組んだ30年前は、チューブラーにするのが当たり前だったのである。
丸タイヤをリムにとりつけるのには、専用の接着剤が必要で、それがリム・セメントと呼ばれるものである。そのリム・セメントを近くのショップに買いにいった。私が何十年も通っていたショップは、店主の高齢化によってなくなってしまったので、ネットでしらべてはじめての店にいってみたのだ。
店内にはいって若い店員さんにリム・セメントがほしいと言うと、その店員さんは年上のやはり若い店員さんにリム・セメントのことを聞いている。もしかしてリム・セメントを知らないの? 年上の店員さんは、リム・セメントの在庫はなく、取り寄せになると言う。そして今は、リム・テープを使うのが一般的なのだと説明をうけた。
若い店員さんにリム・テープを見せてもらうことにしたら、ベテランのメカニックがでてきて、リム・セメントはここにあります、と教えてくれた。もとから店頭にならんでいたのである。それを2人の店員が知らなかったのだ。それだけ売れないのだろう。リム・セメントってもしかしてら死語になっていたのかも。
リム・テープのほうがあつかいやすいのかもしれないが、私は使い慣れたリム・セメントをえらぶね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます