11月4日。土曜日。道の駅むつざわの朝。霧がでている。この日もたくさんの車が車中泊をしていた。この道の駅には温泉もあるし、コンビニとスーパーが隣接していて便利だから、たくさん集まってくるのだ。でもマナーに気をつけないと、車中泊はあやうくなってしまうとかんじる。
となりのバンの人が荷物の整理をする音で目がさめた。朝食はカップ麺だ。
駐車場のいちばん隅が空いたので移動する。ここはバイクを横においておくことができるベスト・ポジションだ。
この日もセーターを着て走りだす。やはり手はつめたい。県道150号線で南下して大多喜にでた。夷隅川の橋の上から川や山なみを見ると、霧が晴れてきていた。
国道465号線で西にすすみ、ツーリング・マップルで、千葉で唯一ダートの表示がある大福山林道にむかう。目印はくらたまトンネルで、林道の入口には警備員さんがいて、私が侵入しても何も言わないが、トランシーバーでどこかに通信をしていた。
山をのぼってゆくと丁字路があり、直進方向はトンネルで通行止めだ。トンネルの先には倒木が見える。右折してすすめるが、ここに警備員さんがいて、どこまでゆくの?、と聞く。この先にジャリ道があるんですが、そこをはしりたいんです、と答えると、このまますすめばダートになる、とのこと。工事をしているんですか?、と問うと、工事はしていない、とのこと。ではなんなんだろう。この方もまたトランシーバーでどこかに通信をはじめた。
上ってゆくとダートになった。
走りやすい超フラット・ダートだ。
ダートは2キロだがその間にも警備員さんがいて、トランシーバーで通信をしている。
ダートの途中に大規模な産廃場があった。だから警備員さんがたくさんいたのだとおもう。
ダートの終点から大規模な産廃場を見下ろす。ゴミの埋立地は必要なものだが、あまりにも広大な土地の山をけずり、谷をうめてつくっているから、かなしくなってきた。ここは産廃銀座なのだ。
この先は舗装林道がつづくので、来た道を引き返すことにした。また2キロのダートをはしって山をくだってゆくと、どこまでゆくの?、と聞かれた警備員さんが、ダンプカーが来るから気をつけて、と言う。警備員さんたちは、この細い林道の交通の安全を確保するために、トランシーバーでやりとりをしているのだとわかった。あのダートをダンプも通っているのだ。山をくだってゆくとダンプとすれちがう。産廃銀座と警備員さんの人の良さとの落差が、なんだかわりきれない気持ちにさせる。千葉のダートは複雑だ。
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