飯岡から県道30号線で海岸線を南下してゆく。九十九里ビーチラインと名のつく道だが、海はほとんど見えない。今日はローカルな県道で飯岡までゆき、別の県道でもどるプランである。九十九里の田舎道をツーリングしたかったのだ。
昼時となった。この日の食事処は決めていた。九十九里町にある『ばんや』という漁師がやっている海鮮料理店である。以前タレントのぐっさんが、千葉をツーリングするTV番組を見たのだが(バカリズム・大人のたしなみズム)、そこで紹介さされていたのがこのお店だったのだ。ぐっさんはトランポにDR650SEをのせてツーリングをしていて、私もおなじバイクを所有しているし、トランポツーだから、とても親近感をおぼえたのである『ぐっさんのバイクはDR650SE』。それでこの店にいってみたかったのだが、ついてみると行列している。人気店で三連休だからなのだろう。これではどのくらい待つのかわからないので、残念だがあきらめることにした。このお店は天気の悪い日をねらって、再チャレンジをしてみたいとおもう。
ばんやの周辺には海鮮料理店がたくさんあった。行列している店も散見される。そのなかであまり混んでいないが、店構えでひかれるところのあった『よし乃寿司』に入ることにした。13時すぎだった。
よし乃寿司はカウンターと小上りのあるお店で、カウンターに案内された。大将がたつ冷蔵ケースの前の席である。九十九里にきているので、まず焼きはまぐり1100円を注文する。はまぐりは6個でてきた。小ぶりだが味はよい。
さらに九十九里名物のイワシの刺身天ぷら定食1463円もおねがいした。
イワシの刺身は大好きなのだ。さすがに鮮度がいい。
イワシの天ぷらは3個もあり、ふわふわだ。ひとつは大葉とあげてある。よし乃寿司、長く商売をしている個人店だから、すこし癖はあるが、おいしかった。
ふたたびローカル道をゆくと、伊能忠敬の生誕地の案内があったので立ち寄ってみた。生誕地は公園になっている。伊能忠敬はこの地で生まれ、佐原で商売をしたあとで、日本地図の作成をしたそうだ。
東金で給油をする。燃費は50K/Lだ。茂原を経由して道の駅にもどってゆくと、木の切り株にカラスウリがまきついていた。
まるで芸術作品のようだった。
15時すぎに道の駅むつざわにもどってきた。駐車場は混雑している。車中泊をしそうな自動車がたくさんとまっているが、中には車の横に椅子とクーラーボックスをだして、酒を飲んでいる人もおり、車中泊が禁止されそうな嫌なかんじがした。
今夜もここで車中泊をするつもりだ。道の駅には温泉が併設されているのではいりにゆく。料金は800円だ。お湯は茶褐色の泉質で、内湯に露天風呂、ミストサウナがある。風呂も混んでいた。
風呂からあがると駐車場は満車状態になっていた。道の駅のむかいにあるスーパーのカスミで買物をする。いろいろな刺身のはいっている盛り合わせ(切れっぱし)と、牛肉と酒をかってきた。刺身はタイのコブ締めがまじっていて398円(税別)。カップ酒は激安の83円だった(おなじく税別)。
車内でひとり宴会を開始する。ハイエースのフロアに寝床をつくり、その枕に胡坐をかいてすわって飲むのだが、これがたのしい!
刺身だけでお腹がいっぱいになってしまったのだが、牛肉も買ってしまったので焼いてたべる。
肉はグリルで余分な脂を落としながら焼くのがおいしいのだが、後始末の楽なフライパンである。味つけは焼肉のタレだ。機嫌よく焼酎の水割りを飲んでいると、いつの間にか眠ってしまっていた。2023年シーズン33日目の車中泊。
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