福島県棚倉町にある山本不動尊に到着した。今日のキャンプ地はこのお寺の奥にある山本公園キャンプ場で、あらかじめ予約をしておいた。まず手水舎で手と口をきよめ、本堂にお参りしてから、お守りを売っているところで受付をする。料金は大人ひとり400円+テント一張り800円の1200円である。
車は本堂の100メートルほど手前の駐車場におかねばならないが、バイクは本堂の前までのりつけられて(参道ではなく裏道)、その先はキャンプ場の手前の広場まで、エンジンを切って押してゆける。車の人はリヤカーで100メートル以上、荷物をはこばなければならないからたいへんだ。特に今日のような猛暑の日は。
バイクをとめた先に橋がある。リヤカーはここまでだ。この先は手でもって運ばなければならない。直進方向は第2キャンプ場で、橋の下の川では川遊びをする家族連れがいた。
橋をわたった先が第1キャンプ場だ。
キャンプ場は2016年に下見にきたときと(2016年福島キャンプツーリング2)施設が一変していた。土地が造成されていて、トイレなどが建て替えられており、バンガローが新設されている。そのためにキャンプ・サイトがすくなくなっていた。トイレや炊事場の前の広場をのぞくと、サイトは3ヵ所しかなくて、すでに2ヵ所はソロ・キャンパーとファミリーでうまっている。のこりの1ヵ所は、ソロ・キャンパーとむかいあう形になってしまうので、奥にある第2キャンプ場を見にゆくことにした。
第2キャンプ場にむかって川沿いのジャリ道をあるいてゆく。この道はセローには打ってつけの林道だから、バイクで走れないのが残念だった。
7・800メートルもあるいていってみると、第2キャンプ場は閉鎖されていた。利用客がすくないからだろうか。なんだかもったいないなと感じてしまった。
他のキャンパーとむかいあってキャンプをするのは嫌なので、入口の広場の奥にテントを設営することにした。
上の画像のバンガローの左にソロ・キャンパーがいる。そことむかいあうスペースが空いていたが、目があってしまう立地なので避けたのだ。
広場でいちばん平らな場所がここだった。ベンチがあるのでテーブルと椅子をつかわなくてすむのはたすかる。14時について15時に設営はおわった。蒸し暑いから汗だくだ。しかもテントをたてていたら腰が痛くなってしまった。ピリッと。
このキャンプ場は設備がととのっている。男女別のシャワーは100円で使用できる。
真新しい洗面台がある。
炊事場は広々としていた。
トイレにはウォシュレットがそなわっている。
棚倉駅の東に位置するルネサンス棚倉に入浴にゆく。料金は600円だがJAFの割引で500円になった。露天風呂はないが、温泉とサウナでリラックスする。風呂からあがって汗まみれのTシャツから新しいものに着替えると、心底サッパリした。
風呂の後はスーパーのリオンドールで買物をして、棚倉駅によってみた。駅舎には人気がない。
棚倉城跡も一周してみたが、こちらもバイクをとめて見るものはなかった。久慈川サイクリングロードの看板があちこちにあるから、この地域を自転車で走るのもよさそうだ。
キャンプ場にもどってきた。今夜は雨は降らない予報だが、セローを東屋にいれさせてもらった。
テントにもどってさっそくビールをあける。ツマミは好物のタイの刺身だ。養殖物だが。
つづいて焼肉をはじめると、ヒグラシが鳴きはじめた。ヒグラシの声をきくのはいつ以来だろうか。もう何十年も耳にしていなかったとおもう。カナカナカナは、ものさびしくていいね。
牛肉といっしょに、にらもやし、にんにくを焼く。味つけは焼肉のタレである。腰がいたむから、ゆっくりと体をうごかした。
空一面にトンボがとんでいる。それが日が暮れるといなくなって、とたんに蚊がやってきた。もう少しで焼肉がおわるのでそのままでいたら、ひどく刺されてしまった。蚊取り線香をもっていたのだから、油断せずにつけるべきだった。
食後はテントににげこんで酒をのむ。しばらくするとファミリーがシャワーをあびにやってきた。子供のたのしそうな声がつたわってくる。それを聞くとこちらまでこころがほっこりとしてきた。
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