天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2025】「オークション 盗まれたエゴン・シーレ」@3作目

2025年01月16日 | 映画感想
「オークション 盗まれたエゴン・シーレ」

第二次世界大戦時にナチス・ドイツによって略奪された後に行方不明になっていたエゴン・シーレの作品がひょんな事からフランス東部の田舎町の家で発見された事で起こる騒動を描いたドラマ。エゴン・シーレの作品が2000年代に入ってからフランス東部の田舎町で発見されたというのは事実だそうで、その後のオークション絡みの騒動については多分大胆に脚色したフィクションなんだろうと推察。フランス制作作品。いかにもフランスが取り上げそうな題材よなぁ~!


あらすじ
パリのオークションハウスで競売人として働くアンドレ・マッソン(アレックス・ルッツ)は、ある日シュザンヌ・エゲルマンという弁護士からエゴン・シーレと思しき絵画について鑑定依頼の手紙を受け取る。最初は贋作(がんさく)だと無視していたアンドレだったが、仕事のパートナーである元妻のベルティナ(レア・ドリュッケール)と共に絵が発見された工業都市ミュルーズへと向かってみると、そこにあったのは紛れもなくエゴン・シーレの手によると思われる作品だった。(Yahoo!検索情報から丸パク)

まあこの作品を観に行く人だったら第二次世界大戦時のヒトラー率いるナチス・ドイツが掲げた「退廃芸術論」の事や、それに伴い大量の芸術作品がナチスに押収という名の略奪に遭い、今もまだ数多くの作品が行方不明になっている事等は当然知っているだろうと思います。て言うかこの手の歴史を全く知らずに本作観に来た人は多分「え?全く意味わかんないんすけど?」状態になるのではなかろうかと。ご愁傷様でございます💦

そんな訳で上記の歴史部分がずっぽり頭から抜けちゃってる方は先ずはそこら辺のお勉強をして頂いてからご鑑賞お願いするとしてー
とりあえず「エゴン・シーレの真作かもしんない!」「まーさかー今更世に出て来るとか有り得ねーわーw」みたいなトコロからダメ元で絵があるという田舎町までやって来て、んで絵を目の前にして「マジかこれガチのモノホンやないかいっ!(大興奮)」からのー絵が見つかった家の前の持ち主の遺品等を探って、どうやらこの絵は本当の本当に真作に間違いない!と裏付けていく辺りのシーンは自分も観ていてワクドキが止まらなかったですワ✨

ところで、映画冒頭から出ずっぱりのオークション競売人(主人公)と同行している新人助手の女性が…何か物凄い事情持ちっぽい雰囲気をダダ漏らしているんだけど、それが何なのかがエピソードを重ねて行ってもちぃーっとも見えて来ないというかすんげー分かり難いというのか(苦笑)
どうやら自分は托卵児(母親が浮気して作った子供?)っぽい、更には本のオークション会場に忍び込んで、とある男性が落札したがっている本の価格を不当に吊り上げてみたり、その後その男性と絡んで「お前が本当の父親だ」とかナントカ…すいません居眠り一秒もしていないんですが、頭の中がハテナでいっぱいです誰か分かり易く解説して欲しいです💦

まーその後、エゴン・シーレの元の持ち主一族の代理人との遣り取りやらオークションに出す・出さないのすったもんだとかあるんですが、なーんか話が上滑りっていうのか…正直、観客を惹き付けるだけの魅力を感じなかったんですよね。話が進めば進む程おもんなくなって行くというか(滝汗
代理人からオークションには出さずに直接絵を売る相手がいるとかナントカ言われただけですんなり諦めてやけ酒カッ食らっていたと思えば、小馬鹿にしていた新人助手が誰でも察しが付くようなアドバイスをしただけで話がトントン拍子に進んで行ったり。何なんだコレは?脚本が弱過ぎるっつーか、面白味に欠け過ぎてるだろ💢

うぐぐぐぐ。
個人的にエゴン・シーレ好きなのでね、かなり期待値高かったんですが…いやまあ別に観て損したとは思わないけど「観なくてもほぼどーでもいい」感じでした(コラコラ

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【映画2025】「グランメゾン・パリ」@2作目

2025年01月09日 | 映画感想
「グランメゾン・パリ」

2019年TBSのTVドラマ「グランメゾン・東京」の続編を映画化。自分はTVドラマの方もガッツリ鑑賞してます。が!暮れに特番やってたんですね…知らなかった(痛恨)のでスルーでいきなり本作鑑賞したんですが(SNSで教えて貰って映画鑑賞後TVerで観ました)特番を観ていなくても映画を鑑賞するのに問題はなかったと思います。


あらすじ
フランス料理店「グランメゾン東京」がミシュランガイドの三つ星を獲得した後、シェフの尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)はフランスでアジア人初の三つ星を目指して「グランメゾン・パリ」で日々奮闘していた。しかし、あるガラディナーの料理を担当した尾花は、重大なミスを犯してしまう。(Yahoo!検索情報から丸パク)

コレ毎回書いてる気がするけど…世間には一定数「キムタクをDisらないと死ぬ病気」に患っている人がいるみたいですよねw
自分はね、結構キムタク好きですよ。既に50歳Overだけど今も第一線で「カッコイイ」を何のてらいもなくサラッと当たり前みたいにやれちゃう人って今の日本の芸能界では多分キムタクとGACKTくらいのもんぢゃね?何つっても彼らには類い希な、圧倒的な「華」がある。

そんでもってさ、本作が凄いのはTVドラマからのメインメンバー、木村拓哉さん・鈴木京香さん・及川光博さん・沢村一樹さんの4人が全員50歳Overって事なのよね。
脇を固めるメンバーはイマドキの若手役者さんだったりアイドル枠だったり韓流枠だったり色々取り揃えてるけど、この50歳Overチームが失敗したり壁にぶつかったり差別や嫌がらせや色んな障害を乗り越えて、一皮むけて、皆の心を一つにして、そして大きく羽ばたいていく訳ですよ。
コレってもう完全なる「アオハル映画」よな!王道スポ根系の匂いすらするよな!それをこの年齢のチームがやっちゃってくれて、それが…ハマるんすよ!✨

それでね、この作品が素晴らしいと思う事が他にもあって、それは…素晴らしいお料理を最大限リスペクトして美味しそうに撮って魅せてくれている事。
クライマックスのフルコースの神懸かった美しさ、実に美味しそうに見せてくれて…そしてそれを冨永愛さんにナレーションさせるというこれまた神懸かった組み合わせの絶妙感たるや!冨永愛さんの落ち着いた柔らかな声がまた更にお料理を一段高みに引き揚げてくれる。
フレンチ好きの人が本作を観て、あのお料理シーンに感動しない人がいるのだろうか…否。もうとにかく本作を観るとフレンチ食べに行きたくなるぅー!!
本作のお料理監修を2020年にアジア人(←日本人、じゃなくてアジア人ってのが…おフランス様の格の高さを思わせるわね)としてフランスのレストランで初の三つ星を獲得した小林圭氏が手掛けていらっしゃるそうで…もう本当に本当に美味しそうでスクリーンを観ながらつばが溜まる溜まる!確か御殿場にカジュアルフレンチのお店出してたよなーと思って検索掛けたら、虎ノ門ヒルズと六本木のリッツカールトンのメインダイニングにも出店してんのか…コッチは高そうだな(苦笑

と、まあそんなこんなでー、個人的には非常~に満足度の高い作品でした!
本レビュー読んで「んじゃ一緒にフレンチ付き合ってやんぜ?」っていうリアルお友達の皆様、お誘いお待ちしておりますw


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【映画2025】「アット・ザ・ベンチ(AT THE BENCH)」@1作目

2025年01月08日 | 映画感想
「アット・ザ・ベンチ(AT THE BENCH)」

映像監督・写真家として活動されている奥山由之氏が手掛けた自主制作オムニバス映画。 ep.1と2は動画配信プラットフォーム「Vimeo」に無料公開されていたそうで、それにあと3つのエピを加えて計5編のオムニバス長編作品に仕立てて劇場公開にしたんだそうだ。
自分は無料公開の動画だったとは全く知らず、暮れに名古屋市内の某映画館に行った際にポスターが貼ってあってナニゲにポスターを見るととんでもねぇ人気役者が勢揃いしているオムニバス映画だという事だけは分かって「こんなん、観ないという選択肢はないだろ」と思って年明け早々に鑑賞に馳せ参じた訳で。


あらすじ
東京・二子玉川の川沿いの芝生には、小さなベンチが一つ置かれている。ある日の夕方、久しぶりに再会する幼なじみの男女がそのベンチに座って言葉を交わす。ほかにも別れ話をするカップルとそこに割り込む男性、家出をして住む場所がない姉と彼女を捜しに来た妹、ベンチの撤去を計画する役所の職員らがこの場所を訪れる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

先ずはこの5つのオムニバスに出演しているメインキャストがエゲツないレベルの超売れっ子役者勢揃い。とりあえず書き出しておこう。

ep.1 ep.5 広瀬すず、仲野太賀
ep.2 岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々
ep.3 今田美桜、森七菜
ep.4 草彅剛、吉岡里帆、神木隆之介

なんぢゃこりゃー!でしょ。どうしてこーなった!でしょ。
どういういきさつでこれだけの大物人気役者を取り揃える事が出来たのか?それが先ず不思議で仕方ない。言っちゃアレだけど大したギャラも出てなさそーな小品よ?(ヲイ
で、この超豪華な面々が二子玉川の河川敷にあった公園跡地にポツンと取り残された古ぼけたベンチを舞台に会話劇を繰り広げていく、という趣向。一応ep.1と5を広瀬すずちゃんと仲野太賀君のコンビで始めて→締める、という形。それぞれのエピソードを違う脚本家さんが手掛けているので全く繋がりはない話ではあるんだけど、同じ1つのベンチが舞台になった話なのでなんとなくフンワリ繋がっているような錯覚を起こす、という感じかな。

どのエピソードもクスッとしたりホッコリしたりしていい気分にさせて貰えたんだけど、個人的には2番目のエピソードが一番笑ったかな…何となく別れ話になっているカップル(岸井ゆきのちゃんと岡山天音君)に途中から絡んでくるおっさん(荒川良々さん)の話。
彼女の言い分もすんごいよく分かるんだけど、彼女のキャラが微妙~に「ちょっと面倒臭いオンナ系」なのが秀逸。岸井ゆきのちゃんがまたこういうの上手いのよなw
それから3番目のエピソードが…凄かったな色々。て言うか今田美桜ちゃんってこういう激しい役も演じられるんだねー新しい扉を観客に見せてくれたな、って感じ。
4番目の話は…すっ飛び過ぎてて苦笑するしかないんだけどつよポンと吉岡里帆ちゃんの組み合わせって面白いな。それから神木君はどういういきさつでこの役引き受けたのかマジで膝詰めて聞きたいわ。たまたまロケ地通り掛かってフラッと参加させて貰ったー♪レベルだろこんなんw、しかも着てるTシャツのデザインもエグいw

最初と最後のエピがすんごいフツーにただ幼馴染みが会話してるだけ、みたいな話で…特に設定の説明とかないんだけど会話で2人の関係だったりちょっとした生い立ちだったり今の状況だったりがフンワリ分かってなんだかちょっとだけいい気持ちになる、みたいな不思議な話。
いやとりあえずさー、広瀬すずちゃんの夕日に照らされた横顔が美し過ぎてヤバい!彼女のマツゲの長さが驚愕レベル…この人ツケマじゃないよねマジ凄いすわ!

オムニバスって、多分ダメな人は徹底的にダメだろうと思うんだけど自分は結構こういうフワッとしたの好きですね。
年末年始で暴飲暴食して疲弊した身体にこういう「何も起こらないシチュエーションドラマ」が癒されます、はいぃ~。
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