Steve Gadd drum solo (Java Jazz fest 2008)
Vol.35「おせっかいな人」はこちら。
60代無職女性。公立小学校教諭を1年半前に退職しました。最後に勤めた学校から何の連絡もないことについて相談します。
今はインターネットで調べれば、各学校の行事日程などはわかります。ただ、学校からは、教え子の卒業式の知らせはありませんでした。
知人に連絡をして、卒業式には祝電を送りました。学校に届いたとは思いますが、その後も何の連絡もありません。
思い返してみれば、退職してから今まで、行事などの連絡は一切ありませんでした。教育委員会の考え方なのか、校長などの学校の管理職の考え方なのか、憤りを感じています。
子どもや保護者に対しては気配り、心配りをしている学校側が、退職者は無関係という考え方でいいのでしょうか。腹が立ちます。
その一方、こんなことを思う自分は気にしすぎなのかと考えています。(東京・R子)
気にしすぎです。
まず、これは相談じゃなくて糾弾ですよね。わたしはあなたのような考え方をする教員を知らない。
まあ内心ではしていてもクチに出す人はいなかっただけかもしれないけど、さすがのあなたも学校に直接「どうして教えてくれないんですか」と要求するようなことはできないという常識はあるわけですよね。
教え子との語らいが、退職後に愛おしいものに思えて、それがかなわないことが怒りに転じているのは理解できるにしろ、きっとあなたは学校の先生として
“子どもしか見えない”
人だったのではないかと思えてなりません。
よく言われるのは、退職したセンセイほど付き合いづらい人たちはいないということ。常に上位に立って教え諭してきた習性がぬけず、まわりから敬遠されるというやつです。
あなたは退職してもう一年半も経っています。ご自分のまわりをもっと見渡して、世間のなかの自分ということを意識なさってはいかがでしょう。
少なくとも、いまの学校に、卒業生を担任したすべての教員に連絡をとるような余裕はありません。ひょっとしたらあなたはやってきたのかもしれない。でも、それはうれしいと同時に驚きをもって迎えられた知らせではなかったかと愚考します。こえーよこの人。
本日はスティーブ・ガッドのソロを。ジョー・サンプルもウィルトン・フェルダーも亡くなってしまったのだ。この名人芸はちゃんと伝えなくては。
Vol.37「ぼくは悪くない」につづく。