事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

光る君へ 第44回「望月の夜」

2024-11-20 | 大河ドラマ

ROSÉ & Bruno Mars - APT. (Official Music Video)

第43回「輝きのあとに」はこちら

プレミア12のキューバ戦が面白すぎて目が離せない。眠い。それにしてもキューバは高齢の選手が多くてびっくり。どんなセレクト方針なんだろう。

そして兵庫県知事選では、失職したあの人がまさかの当選。政治というのはわからないものだなあ。彼に投票した人たちは、議会やマスコミも一種の権威となっていると感じ、ひっくり返してやろうとしたのだろう。いやそれにしても兵庫県庁の職員はたまらないだろうなあ。

ということで、藤原道長は政治家として絶頂期を迎える。そしてあの有名な歌を詠む。

「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」

並の満月じゃなくてスーパームーン級の権力。

これは自分の三人の娘が太皇太后、皇太后、中宮となったことが背景にある。しかし、娘たちの誰もその地位を心から喜んでいるわけではない。権力のための道具にさせられていると気づいているからだ。

返歌を求められた藤原実資も「そのような優美なお歌に返す歌はございませぬ」と拒否する。

そしておそろしいことに、我が世の春を謳歌しているはずの道長すら、浮かぬ顔をしているのである。

この回はコンセプトがはっきりしている。頂点に立った人間は、あとは下るだけ。道長の歌を利用して、大石さんはその儚さを描いて見せている。

そういえば、わたしの人生の絶頂っていつだったんだろう。

思い出した。

娘の卒園式。彼女がステージ上で

「大きくなったらケーキ屋さんになりたいです」

と宣言したときだ。ってことは……うわーおれの下り坂って長いなあ(+_+)

本日の1曲は、ROSÉ & Bruno Mars の「 APT.」

銀行に行ったときに聴いていたラジオでこの曲が流れ、すごいなこれと思う。わたしはブラックピンクのことをほとんど知らなかったので、事務室の相方に

「ブラックピンクって知ってる?」と質問。

「知らないほうが不思議」へー。

週末にはリリー・フランキーの番組で流れ、ビルボードでもチャートインしていると知る。

「ってことですごくあの曲売れてるんだって」

と相方に告げたとたんに学校のお昼の放送でも流れたのだった。どんだけ売れてるんだ。

第45回「はばたき」につづく

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光る君へ 第43回「輝きのあとに」

2024-11-12 | 大河ドラマ

海岸通

第42回「川辺の誓い」はこちら

内裏で火事が相次ぐ。偶然とはおそろしいもので、総合テレビのオンエアが終わったあたりでわたしの住む酒田市では火事が発生し、ふたりが搬送されている。近所に住んでいる同僚は

「煙の匂いがすごくて」

消防署員の親は

「初めて放水したって言ってた」

4時間後に鎮火。大変な仕事だなあ。

そして国政がらみでは、首班指名の直前に国民民主党の玉木代表の不倫報道。まあこのタイミングは偶然でもないんでしょうが。

藤原道長は、頻出する火事は、帝が天に見放されようとしているのだと強弁し、譲位を迫る。揚げ足をとっているわけだ。このあたり、現代の政局とシンクロしている。

紫式部の娘、賢子は若武者の双樹丸(伊藤健太郎)を憎からず思っているが、彼が放った言葉は痛烈だった。

「ご飯を食べに来ていただけなの」との問いに

「ああ。うまい飯がゆっくりと食えて、妹みたいなお前がいて。楽しかった」

この、妹みたい、というフレーズは、恋愛感情を強制終了させる破壊力がある。はたして双樹丸の本心がどこにあるかは判然としないが、わたしはこれを聞いて

「イルカの『海岸通』かよ」

と思ってしまいました。伊勢正三がつくった名曲ね。あなたが言うとおり、妹のままでいた方がよかったかも、というつぶやきが痛い。

この曲は他にも名フレーズが満載で、著作権のからみもあるからコピペはできませんが、別れのテープは切れるんすよとか、やさしい腕の中で別れを告げられたらしんどいとか、うわーなんかわかるぅ。にしても、先週が関白宣言とめぞん一刻で、今週が海岸通とは。フォーク世代ですね大石静さん。

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光る君へ 第42回「川辺の誓い」

2024-11-04 | 大河ドラマ

第41回「揺らぎ」はこちら

昨日は地元の収穫祭。わたしの役目は何だったかというと、テント建て&撤収、長机とパイプ椅子の移動&後片付け、そしてヨーヨー釣りのお店番。疲れるー。

まあ、収穫祭なだけに名物である女鶴(めづる)という餅米を使ったお赤飯を格安で買えたし(他が高くなりすぎたんですよ、と店主は渋いことを)、仕事のごほうびにうどんを無料で食べさせていただいたのでけっこうでした。

朝8時からはたらいて、終わったのが2時半。あー早く酒が飲みたい。ということで自分のルールである「4時までは飲まない」を破ってしまいました。

そして夜は日本シリーズ。結果的に2024年のNPBの最終戦となった。DeNAの勝利はまことにめでたいが、ソフトバンクの失速こそが不思議。いったいどうしたんだろう。戦力的には段違いだったはずなのに……

ああ大河の話でしたね。酔いと眠たいのと日本シリーズの誘惑をはねのけ、ちゃーんと見ましたよ。残り何回なんだ。

もちろん大石静さんは脱稿しているし、撮影ももう終えているらしい。そう、11月に入って、大河は店じまいの準備。書き残した、描き残したことはないか。というわけで病に倒れた道長とまひろは

「お前との約束を忘れれば、俺の命は終わる」

「お前は俺より先に死んではならぬ。死ぬな」

関白宣言ですか、めぞん一刻ですか。

「道長様が生きておられれば、私も生きられます」

時代劇であることを差し引いても、ベタの極致。大石静さんとしても、これだけは作品のなかに残しておきたかったセリフかと。最終回への、布石でもあるだろう。そして(源氏)物語はつづくことになる。

第43回「輝きのあとに」につづく

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光る君へ 第41回「揺らぎ」

2024-10-28 | 大河ドラマ

第40回「君を置きて」はこちら

怒涛の日曜日。朝から総合防災訓練。自治会のみなさんのご機嫌をうかがい、その後は廃校となったわたしが卒業した小学校跡地で、バケツリレーや土嚢づくり。午後からは……それだけではない。

ワールドシリーズでは山本が勝ち、それはいいのだけれど大谷が負傷。衆院選はご存じのとおりの結果で、放映時間が変更になった大河ドラマの真裏では日本シリーズ。やれやれ。

ここは気合いで大河でしょ。あと何回もないわけだし。

こちらも衆院選以上に熾烈な権力争い。三条天皇と道長が主導権をどちらが握るかで駆け引きがつづく。三条天皇の気持ちもわからないではない。なにしろ一条天皇の在位が25年も続いたので、自分が天皇になったのは36歳にもなってからなのだ。まあ、平成天皇と今上を考えれば若いわけですけど。

彼はやりたいこともたくさんあったろう。それを左大臣である道長に牽制されたくはない。

女性たちの方もたいしたものだ。一条天皇が亡くなったことを嘆く彰子のために、紫式部は和歌の会を開くことを提案。しかしそこには招かれざる客である清少納言がやってきて痛切なセリフを。しかも喪服を着て。

「ここはわたしが歌を詠みたくなるような場ではございませぬ」

これにはさすがの紫式部もぶち切れて、紫式部日記に

「清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人」と記す。

要するに偉そうなふるまいがすぎると。対立は決定的なものになる。

先週紹介した「火口のふたり」の柄本佑と瀧内公美が、なんであたしの子を優遇してくれないのよ!ともめるあたり、しみじみとする。みなさんあの映画は傑作ですやっぱり。あ、成人映画であることはお忘れなく。

画像は古川日出男による現代語訳「紫式部日記」そんなの出てたの!?

第42回「川辺の誓い」につづく

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光る君へ 第40回「君を置きて」

2024-10-21 | 大河ドラマ

第39回「とだえぬ絆」はこちら

毎回毎回、胃が痛くなるような……これは大河ではなくて日本プロ野球のクライマックスシリーズのこと。ここまで打てないか巨人。そしてまもなく最終戦が始まる。あ、始まった。大河のほうを急いでアップしなければ。

昨日のオンエアもBSで。総合の真裏では試合が終盤だろうしなあ……正解。8時45分にはもう終わってました。しかしCSでこうなんだよ。来週はこれに開票速報と日本シリーズがからんでくるのだ。忙しいことです。放送時間の変更には気をつけないと。

さて大河。イケメンである一条天皇が崩御。占いでそれを予測していた藤原道長は、要所要所に自分の子を配置して体制を盤石のものにしようと……主人公がダークサイドに落ちていくのは近年の大河のルーティンになっている。

北条義時徳川家康、そして藤原道長。いずれも、だからこそ魅力的だ。

道長を演じている柄本佑の主演映画を観ました。「火口のふたり」。ヒロインはこの大河で道長の二番目の妻(だっけか)の明子役の瀧内公美。このふたりが何かに追いまくられるようにセックスばかりしている作品なのだけど、これがすばらしかった。もちろん成人映画で、瀧内公美のヘアも出しまくり。しかし濃厚なセックスシーンのあとの、ことが終わった微妙な雰囲気とかがとても普通なの。

これは、脚本家である荒井晴彦の演出の丁寧さもあるだろうが、主役のふたりの圧倒的な演技力がそうさせているんだと思う。

にしても荒井が「仁義なき戦い」などの脚本家、笠原和夫にインタビューした「昭和の劇」において、「Wの悲劇」における薬師丸ひろ子の処女喪失の場面で、澤井信一郎監督に異議申し立てをかましたくだり(「そんなとき、がに股で歩く女なんていませんよ」)には笑ったなあ。今回は自分の思うとおりの描写ができたんだろうな。監督業に進出して正解かも。

第41回「揺らぎ」につづく

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光る君へ 第39回「とだえぬ絆」

2024-10-13 | 大河ドラマ

第38回「まぶしき闇」はこちら

長いことこの大河を観てきて、今回が一番泣けたかもしれない。

それは、紫式部の弟、藤原惟規(高杉真宙)の死が描かれたからだ。考えてみてほしい。このドラマでは登場人物の多くが腹に一物かかえていて、特に今は皇統がどうなるかで大騒ぎだ。

でも惟規は違う。自分の立身出世に「そんなに働いたおぼえはないんだけどなー」と照れ(あるいは姉と藤原道長の関係のおかげなのかとニヒっている)、同時に姉の気持ちを理解もしている。乳母であるいと(信川清順……この人はいいですよね)からは若様と呼ばれ、一家の人気者だ。しかし、父為時(岸谷五朗)が越後に赴任するのに同行し、途上で亡くなってしまう。

思えば、このドラマで最も愛すべき人物だったのだ。一種の評論家としてこのドラマを上空から俯瞰してもいた。残念。

才のない人物が、才がないことを意識することは苦痛であるはずなのに、この弟はそれを微塵も感じさせなかった(和歌の才はめちゃめちゃあったらしいけれども)。姉が優秀な人物であることに、ただただ誇りをもっていて、彼女の苦境に見て見ぬふりをする気づかいもあった。

大石静さんとしても物語をつむぐ上で、とても貴重な人物だったはず。だからナレ死ではなく、あれほどの尺を使ったのだろう。いやー泣いちゃいました。

「この人、もうすぐ死んじゃうらしいんだよね」

いっしょに見ていた妻にいうと

「そうなの……でも今日じゃないわよね?」

いきなりでした。で、来週は誰が死ぬんですか?わたしは「鎌倉殿の13人」を経過しているので、たいがいのことでは驚きませんよ。

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光る君へ 第38回「まぶしき闇」

2024-10-07 | 大河ドラマ

第37回「波紋」はこちら

紫式部、清少納言、和泉式部そろい踏みの回。まひろ(吉高由里子)とききょう(ファースト・サマーウィカ)は、それぞれの作品によって代理戦争のような状況になっている。天皇、中宮の寵愛を作品によって得る形。

「私は腹を立てておりますのよ、まひろ様に。源氏の物語を、恨んでおりますの」

はっきりしています。ふたりの対立があからさまになる。

架空のお話とはいえ、大河ドラマはそれなりに影響力があるので、歴史上の人物のイメージがドラマによって形成されるのは無理ない。

たとえば織田信長をどうイメージするだろうか。年配の方なら「太閤記」の高橋幸治や「徳川家康」の役所広司かもしれない。ひねったところでは「麒麟がくる」の染谷将太、そして去年の岡田准一の怪演が思い出される。多彩な役者がそれぞれに力演したので、大枠としての信長像は多種多様だ。

しかし紫式部と清少納言は、これまで描かれてこなかったので、吉高由里子とファースト・サマーウィカのイメージで焼き付けられることになる。

それと、この大河はわざとなのだろうけれど、源氏物語をまったく映像化していない。これまで何度となく描かれてきた光源氏その人を描かないのだ。もちろんここで超美男である光源氏を登場させたら、実在の人物(藤原道長とか一条天皇とか)が投影されていることと矛盾してしまうということなのだろうか。

さて、ここしばらくは悪役を一手に引き受けていた藤原伊周(三浦翔平)の退場。ドラマも終盤にさしかかったので、これからこのパターンがつづくことになるだろう。

第39回「とだえぬ絆」につづく

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「光る君へ」第37回「波紋」

2024-09-30 | 大河ドラマ

第36回「待ち望まれた日」はこちら

怒涛の一週間。立憲民主党と自由民主党の党首争いはなかなか味わい深いものがあった。特に自民党の場合は、嫌われもの合戦という趣き。女性党首が誕生していたら面白かったのになあ。伝統ある政党の滅びを見学することができたろうに。

さて平安時代においても政争は激しい。藤原道長は自分の娘が天皇の子を産んだことで権勢を盤石のものにしたいと考えている。しかし娘の方は……

紫式部も娘との関係が微妙。実家に帰った式部は、宮中のきらびやかさを、飲んだいきおいもあってあからさまに自慢。そんな母親に娘は嫌悪をおぼえてしまう。

前もそうだったけれど、紫式部の欠点は頭が良すぎたことだろう。“わからない、ということがわからない”人だったのだと思う。だからどうしても人間関係を俯瞰でとらえてしまう。そんな傾向があったからこそ、あれほど長大な物語を破綻なく紡ぐことができたのかも。

そして伊藤健太郎登場。まあ色々とあったけれども、いい仕事をしていくしか汚名の返上はかなうまい。がんばってほしい。

職場の同僚とタバコを吸っているときに、どんな人物を呼んだら講演会が盛り上がるかの話になる。

「飛鳥涼だろぉ?音楽関係の話もいいけど、薬物乱用防止もいける(笑)」

「槇原敬之もいいんじゃないか?」

「肝心なのはさ、あの人たちはスキャンダルがあっても、またヒット曲をつくって世間を見返してることだよな」

「だなあ……でもまあ、あの人たちは印税だけで一生遊んで暮らせるわけだけどね」

「うらやましいなあ」

なんか、さみしい話になってしまったのでした。

第38回につづく

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光る君へ 第36回「待ち望まれた日」

2024-09-23 | 大河ドラマ

第35回「中宮の涙」はこちら

雨続きの三連休。穏やかに過ごしましょうか……エリアメールが鳴るほどの豪雨。勘弁してくれよ。能登の人たちの苦境がすべてではないにしろ理解できる。がんばってください。そして、がんばりすぎないでください

相変わらず毎日給食だよりをつくっています。先週の「ラストに至って道長と紫式部が月を見上げる」というシーンを(月見献立だったので)紹介したのはいいのだけれど、それを物陰からじっと見ている女性がいることまで紹介したのは余計だった。中学生にそんな情報はいらない……んじゃないかな(笑)

さあ今週からは不倫がらみのドロドロを描くことになる。でも基本的にこの時代の人たちは不倫なんていう言葉もなかったわけだし、下品だけどやりまくりだったわけでしょう?

でも大石静さんは、そっち系のお話を視聴者が大好きであることを知っている。やることなすことうまくいく藤原道長が、中級以下の娘である(空恐ろしいほどの文才があったとはいえ)まひろと昔エッチしたからなんなんだ、って理屈をドラマツルギーでなぎ倒しています

今週、わたしはディスカスで「花腐し(はなくたし)」という映画をDVDでレンタル。綾野剛がピンク映画の脚本が書けないお話。そして、彼と微妙な関係にある男を演じたのが柄本佑でした。

業界が業界なので、過激な描写が続きます。もちろん成人映画。監督したのは荒井晴彦という、映画界で知らない人はいない人です(断言)。

まるで「傷だらけの天使」のようなバディムービー。綾野も佑もすばらしい。

そしてヒロインがさとうほなみで、ゲスの極み乙女のドラマーであることに驚愕しました。これだけやるの?わたしは川上絵音のスキャンダルに何の興味もなかったけれど、こんなドラマーがいるバンドのことをもっと知りたいと思いました。マジ。

第37回「波紋」はこちら

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光る君へ 第35回「中宮の涙」

2024-09-16 | 大河ドラマ

第34回「目覚め」はこちら

この三連休も、寺や畑の草刈り。朦朧となる。少しずつ、涼しくはなっているのだけれど、よくぞこんなに汗がかけるものだと我ながらあきれる。

そして部屋にもどってエアコンをガンガンに効かせ、それでも足りずに扇風機も「強」にして身体に当てる。ほんとに不健康で不経済な生活。

さて大河。今回はついに一条天皇(塩野瑛久)と彰子(見上愛)が結ばれる展開。

まさにこの回に向けたように、脚本の大石静さんが文春オンラインにおける有働由美子アナとの対談でかましまくっている。

「欲しい男は必ず押し倒していました。好きな人には『好きです』と打って出る。男の人って気が弱いから、必ず『そんなに僕を好きなら付き合って見ましょうか』ってなりました、昔は」

おおおすごいな。亡くなった旦那さんとはお互いに嫉妬しない関係で、どちらもよろしくやっていたとか。平安時代の男女関係もびっくり。まるで宍戸錠が奥さんと「嫉妬するのも嫌だろうし、お前も他の男とやっていいから」と協定を結んだのに似ているかも。違うかも。

だから彰子が涙ながらに「お上、お慕いしております」というどストレートな告白をし、一条天皇がついに陥落するあたりの展開に似ているかも。やっぱり違うかも。

そして大石脚本のおみごとなところは、紫式部(吉高由里子)が道長(柄本佑)に向かって源氏物語について

「わが身に起きたことにございます。わが身に起きたことは全て物語の種にございますれば」

「物語になってしまえば、わが身に起きたことなど霧のかなた」

は紫式部に仮託した脚本家としての強烈なマニフェストかな。名セリフですよね。

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