PART5「映画館の年」はこちら。
さあ、これも恒例になったキネマ旬報ベストテンを(NHKのニュースで“きねましゅんぽう”と読んでて泣けた。じゅん、ですよみなさん)。
【日本映画】
(1)悪人(李相日監督)
(2)告白
(3)ヘヴンズ ストーリー
(4)十三人の刺客
(5)川の底からこんにちは
(6)キャタピラー
(7)必死剣鳥刺し
(8)ヒーローショー
(9)海炭市叙景
(10)ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う
(次)武士の家計簿
【外国映画】
(1)息もできない(ヤン・イクチュン監督)
(2)インビクタス/負けざる者たち
(3)第9地区
(4)白いリボン
(5)ハート・ロッカー
(6)冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
(7)クレイジー・ハート
(8)冬の小鳥
(9)スプリング・フィーバー
(10)インセプション
(次)ブロンド少女は過激に美しく
【主演女優賞】寺島しのぶ「キャタピラー」
【主演男優賞】豊川悦司「必死剣鳥刺し」「今度は愛妻家」
【新人女優賞】桜庭ななみ
【新人男優賞】生田斗真
……東宝のツートップ「悪人」と「告白」の順番にはちょっとクビをかしげる。おそらくは中島哲也の華麗な「告白」よりも、ストレートな「悪人」の方に票が集まりやすい理屈はわかる。日本人はテクニシャンが嫌いだし。でも、もてるテクのすべてを出し切って、あの陰惨なストーリーを娯楽作品にもっていった中島の力量はすごいじゃないですか。おそらく、ワーストに選ぶ人も多いんだろうけれども。
にしても、庄内を舞台にした作品が二本もランクインしてくれるなんて。地元民としてうれしいかぎりです。今年の「デンデラ」はどうなるのかな。たしかもう一本撮る予定が入っているはずだし、ヒットと同時に出来映えに期待しよう。
外国映画の方はねえ……ベストテンのなかの3本しか観ていないていたらくなのでなんも言えません。
PART7~イベント小屋につづく。