エピソード7「フォースの覚醒」特集はこちら。
「エピソード8を予想する」はこちら。
「遅かったな」とハン・ソロ(ハリソン・フォード)。
「地下鉄が遅れたのよ」とレイア姫(キャリー・フィッシャー)。
宇宙船での会話ですよ(笑)。これ、SWの何作目だったかなあ。
かくのごとく、このシリーズでは意外に彼女はギャグ方面を受け持っていた。お姫様なのに、おてんばで男勝りの存在にしたために、いわゆる美人ではないキャリーを起用したのもシリーズ成功の要因だったろう。
こういうきついお姫様って日本映画でもいたよなあ……あ、黒澤明の「隠し砦の三悪人」だ。あちらの上原美佐はとんでもない美人でしたが。
あの映画の千秋実と藤原釜足の凸凹コンビがC-3POとR2-D2のモデルなのは有名な話。SWはお姫様のありようもお手本にしたのかもしれない。そう考えれば、ダース・ベイダーの“中の人”に三船敏郎を起用するというプランはぜひとも実現してほしかった。
SWのエピソード8である「最後のジェダイ」は、レイア姫を演じたキャリー・フィッシャーに捧げられている(エンドタイトルに出てくる言い回しが、泣けるくらい素晴らしいので見逃さないで)。
キャリー追悼にふさわしい傑作。満足しましたー。まあ例によって
Lucasfilm
のロゴが出て、
STAR WARS
とこれまた例によって縁取りのくっきりしたタイトルが画面に叩きつけられ、ジョン・ウィリアムスのあのテーマが流れれば、四十年来のファンとしては否応なしにテンションが上がる。我慢しきれなくて初日にかけつけてよかったよー、とすでにうれしい。それ以上に……以下次号。