事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2017年12月差額号 差額支給日を推理する2017PART3

2017-12-25 | 明細書を見ろ!(事務だより)

PART2はこちら

まずはお詫びを。昨年につづいて今年も支給日の予想が外れてしまいました。有馬記念以上に鉄板な予想だと思ったのになあ。22日の採決で27日の支給。これで、週末をはさんでも採決から5日間で支給可能ということに。なめてて悪かった山形県。やればできる子だと思っていたよ。

さて、肝心の内容です。明細書を見てみましょう。

①勤勉手当が0.1ヶ月分

②子に係る扶養手当が400円×9ヶ月分×人数

なぜ給料表の改定が行われなかったかというと、県人事委員会によれば、民間との格差是正のために一定の率を乗じるという手法(水準調整といいます)を使うと、まあ小難しい理屈はともかく、プラスの改定のはずなのに、上の方の級や号給でマイナスになってしまうからだとか。

だったら扶養手当じゃなくて、期末勤勉手当などで調整するとか手はありそうなもの(まあ、こっちには2捨3入とか7捨8入とかの変な理屈があるんだけど)。

だって子に係る扶養手当は現在経過措置の真っ最中で、今年400円上がったとしても、来年度から10000円になることにはなんの影響もないのです。うーん、もうちょっと山形県にはがんばってほしかったな。やればできる子なのに。

画像は「探偵はBARにいる3」(2017 東映)
まさか大泉洋の映画で泣かされるとは思わなかったなあ。にしてもこのシリーズ、1作目がジャックス(カルメン・マキ絶唱)、2作目がムーンライダーズ、そして今回ははちみつぱいの歌を使う狂いっぷり。誰の趣味なんだ。

2018年1月号「出向で倍返し?」につづく

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オリエント急行殺人事件は誰のためのものか

2017-12-25 | 洋画

PART1はこちら

誰でも指摘するはず、オリエント急行それ自体の美しさを。

なにしろ徹底的に作りこまれている。鉄道マニアだった原田芳雄が生きていたら狂喜しただろう。雪崩と列車のシンクロが、事件に激しく影響している構図はこのCGあればこそ。絵がとにかくきれいなんだよなあ。コンパートメントを出て列車を降りるポワロを、ステディカムでずーっと追うカメラもすばらしい。

そして、まどろっこしいけれども犯人の描写はまことに端正だ。最後の晩餐そのままにキャストを勢ぞろいさせ、無謬の名探偵が事件を一刀両断にする。その名探偵が空気が読めないことは自他共に認めるところで……

役者が監督をする場合、どうしても演技に引っぱられて作品が冗長になる傾向はある。ケネス・ブラナーにもそれはあると思う。シェイクスピア役者であるからこそのユーモアはあっても、いい芝居をしたカットを切れなかったのだろうと思える部分もいっぱい。

しかし逆に見せる部分も。スター・ウォーズの元気なお姉ちゃんはやっぱりすごいし(わたしの友人は「フォースの覚醒」で彼女が出てきた途端、「うわ!あいつ好みな女優だ」と一発で見抜いたくらいなので、多少割り引いて考えていただいてもよろしいかと)。なによりミシェル・ファイファーの描き方は、監督の裁量を超えて彼女に淫していたんじゃないかと思うくらい。

そうなんですよ。この映画はミシェル・ファイファーの映画だったんです。でも隠居していた時期もあるくらい彼女はキャリアに意味を見出していない。なにしろわたしが初めて彼女を見た「眠れぬ夜のように」でいきなりフルヌードを披露しているぐらいだし。

不遜で申しわけありませんが、ケネス・ブラナー、ミシェル・ファイファーとわたしはほぼ同世代。夢のように綺麗な女だったファイファーに、いろんな人たちがこの大芝居を用意したんでしょう。エンドタイトルで彼女の久しぶりの歌声が聞こえた瞬間にわたしもこの映画が大好きになりました。

シリーズ化されたら次作は「ナイルに死」になることが示唆される。でもブラナー、またミシェルを使うってのは無理だからな。おれも残念だけど。

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