34章「バーフバリ」はこちら。
ベルナルド・ベルトルッチが描く、ゴータマ・シッダールダの若き日々。知らないことっていっぱいあったんだなあ。もちろんこれは西洋人であるベルトルッチの側から見た釈迦の姿であり、アジア人として、(曲がりなりにも)仏教徒として、そして檀徒総代として(笑)、首をかしげたくなる部分もある。
けれど、ブッダがキリストのような求道性を捨て、中庸こそをめざすべきだとするあたりには納得。
ブッダを演じたのはキアヌ・リーヴス。彼のなかにあるアジアの血(おばあさんが中国系)が生きたキャスティング。意外なことに、インドを描いてたいそう面白い映画だった。音楽は坂本龍一。
その36章「鉄の女」につづく。