第25回「篤太夫、帰国する」はこちら。
およそ何ものでもなかった百姓が、幕府の転覆を企図し、あろうことか後の将軍となる人物に仕える。そして結果的に徳川幕府最後の将軍となったその徳川慶喜の弟とともにフランスに渡り、その間に幕府は倒れる。
実家は困惑したはずだ。これは出世なのかと。しかしとりあえずその渋沢栄一は帰朝し、家族と再会する。父も母も喜ぶが、家族を失う契機となった栄一の動きに屈託をかかえるものもいる。ここは、だから吉沢亮の大芝居がどうしても必要だった。
うちの社会科教師は、なんでまだこの時点でこんなところなんだ、渋沢栄一はまだ何にもやってないだろ?と批判的。まあ、確かにコロナやオリンピックの影響があったとはいえ、マジで渋沢栄一が何をしたかをあと3ヶ月で描くのは無理筋。
でもひょっとしたら、とも思う。わたしの妻は
「ねえ、『カバチタレ!』ってドラマ見たことある?あたし今見てるんだけど、ものすごく面白いの。で、脚本を書いたのはいまの大河を書いてる人なんですってよ!」
得々と語るけど、大森美香さんのそれはもう見てるから(笑)。面白いのは承知してるから。おまけに原作の漫画まで読んでるから。
んで、主題歌が岡崎由紀だから。「Do You Remember Me?」ですから。
「有名な曲なの?」
ジャズばっかり聴いてると知らないかあ。加藤和彦の名曲なんだけどな。いやそれはともかくあの番組を見ていた人なら、大森美香のサービス精神がいかに強力かはご存じのはず。これからどう展開するか、ちょっと期待。
敗残の将として草彅剛登場。みごとな脂の抜けっぷり。近ごろ、木村拓哉のドラマばかりDVDで見て感服しているんだけど、草彅もよくなってるねえ。
第27回「篤太夫、駿府で励む」につづく。
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