明細書を見ろ！2021年2月児童手当号 あの人の失言

2020年10月児童手当号「普通の結婚、普通の子育て」はこちら。

「女性がたくさん入っている理事会が時間がかかります。」

ご存じの元首相の発言。あの人は逸話が多くて、なかでも笑えたのはこれ。

「独占スクープ！『サメの脳ミソ』と『ノミの心臓』を持つ森喜朗“総理失格”の決定的人間性の証明」（噂の真相2000年6月号）

学生時代に買春で検挙されていたとすっぱ抜き。怒った現職の総理大臣が雑誌社を名誉毀損で提訴し、逆に「噂の眞相」の方も「真実を報じたにも関わらず提訴されたことで雑誌の名誉を毀損された」と反訴。

控訴審で「噂の眞相」側は、前歴カードにある指紋との一致を証明するために森喜朗の指紋を収集にかかる。ここが笑えるのだが、なんと誌面で30万円の懸賞金をつけて募集したのだ。そしたら、地元石川の支持者が、森の手形色紙を提供してくれたのである（笑）。当時このスキャンダル雑誌を愛読していたので、この展開には爆笑しました。

まあこんな人だから仕方がない……では今回の騒ぎはおさまらない。この人の発言は「失言」ではなくて、心の底からそう思っていることを（客へのサービスのつもりで）語っているに違いないから。

過去にもこの人はこう発言。

「子どもを沢山つくった女性が、将来国がご苦労様でしたといって面倒を見るのが本来の福祉です。ところが子どもを一人もつくらない女性が、好き勝手、と言っちゃなんだけど、自由を謳歌して、楽しんで、年とって税金で面倒見なさいというのは、本当におかしいですよ」

子どもは社会全体で育てるもの、という認識がこの人に……あるわけないか。

ということで本日のあなたの児童手当は,000円です。

「スパイの妻」はキネマ旬報ベストワン獲得記念に（かどうかは知らないけれど）イオンシネマは上映を一週間延長していますよ。

2021年6月児童手当号「改正児童手当法」につづく。