第28回「本能寺の変」はこちら。
信長は本能寺で亡くなったけれども、それをどれだけのスピードで情報を受け取ったかが戦国の勝負。ほんとうに信長は死んだのか。
にしても家康は(この大河が事実だとすれば)あまりにも抜けている。信長を討つことを決意していたとして、明智光秀がするりと登場することを予期していなかったのだから。まあそれは誰しもそうだったと思う。光秀がなぜ信長を討ったのかは現代でも謎になっているし、なぜ麒麟が来たかは誰しも考えこむところだ。
さあ伊賀越え。あらゆる勢力が家康を屠りにやってくる。そこへやってきたのが服部半蔵たちで……ここでようやく服部勢の真価が認められるのか、と思ったら三方に分かれたうち、伊賀越えを選んだ家康たちがいちばん苦労した展開(笑)。
服部半蔵(山田孝之)を絶対にヒーローにせず、大鼠(松本まりか)とだから切れはしないあたりのラブコメ具合は笑える。
光秀の最期が、彼が想定した家康の最期であるあたりはうまい。
東北に住んでいるわたしにとって、よくわからないのは三重県と愛知県の関係性だ。船を使う方がはるかに近いんですね。弥次喜多とかむかしのお話はみんなそうなってるもんな。どちらも赤福をおいしく食べていたのかしら。
先週気づいた古沢脚本「外事警察」を見続けています。こんなに面白かったのか。だからこの大河にもキャストが引用されて……ない。あ、ようやくひとり、嶋田久作が登場しました。警視庁公安部長の役。「帝都物語」の加藤少尉から幾星霜、彼が相変わらず異端であることがうれしい。
第30回「新たなる覇者」につづく。
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