第19回「放たれた矢」はこちら。
よくわからない政争の果てに(マジでよくわからない)藤原道長(柄本佑)は政界のトップに立つ。そのコネでまひろ(吉高由里子)の父、為時(岸谷五朗)は、望みの地に任官されることになる。
「なぜだ」
うちの娘が時の権力者とエッチしてたから、と聞いても為時は怒らない。そういう時代だったってことかな。
政治の混乱の多くは経済の問題であることが多く、のちの保元の乱とかだって武士の台頭にはそれなりの経済的裏打ちがあった。でもこの道長の時代は(歴史知らずなのでもうしわけないけど)藤原の治世がうまくいっていたんでしょう?
それなのにこんなにもめている。その中心は天皇家の後継ぎを誰の娘が産むかだ。特に男の子を。で、その頃はそういう“ルール”だからみんな血道をあげていたんでしょう。そのルールに長いこと淫していたのよね。
近年の保守派が、遺伝子がどうしたとか言い出したときは笑いました。この時代にXだのYだのという情報があったわけないのに。
あえて言いますけど、帝や国王がいくらでもお妾さんをかかえていた時代ならともかく、今の天皇家がそれでやっていけるわけないのは誰でも理解できる。だったら、女性天皇を認めるぐらいは最低条件じゃないですか。
国粋主義的な人たちが、なぜか皇統の血筋と離れてもいいと主張する不思議。
まるでコント芝居のような形で、紫式部と清少納言が中宮の館に入れるというあたりは見逃してあげます。ドリフとか歌舞伎とかを狙ったでしょ。ロバート秋山が検非違使としてちゃんと仕事をしているのにびっくり。
第21回「旅立ち」につづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます