1982.6.1 坂本龍一「サウンドストリート」(ゲスト山下達郎)
第26回「ぶらり富士遊覧」はこちら。
いよいよ、本能寺の裏に家康の意向があったのではないかという陰謀論(笑)。わたしはけっこうだと思う。古沢脚本は、そのために有名なエピソードをこうであったのではないかとジグソーパズルのようにピシッと。
・信長自身が自分への不穏な動きを察知している
・教養人の明智光秀の饗応の失敗は、田舎者である家康の舌にかかっている
・秀吉も信長にうんざりしていて、京の方面に注意を怠っていない
何度も言っているようにわたしは信長嫌い。パワハラの権化のような彼に、だからこそ混乱の戦国を、一定の方向に向かわせることができたのではないかという話には説得力はある。乱暴者が必要な時期だったと。
でも、それでは信長の天下布武を達成したとして、それが長続きしただろうか。英明な自分の孤独を彼だって意識していただろう。自分がいなくなったときに、それでは誰が次にやってくるのか、それが三河の田舎者だったのは当然の動きだと思います。弱気で、自分のせいで妻と子を自らのせいで殺した白兎がその候補者だと。
安土城の決闘とはみごとなタイトルだと思う。まるで西部劇のように、信長と家康の二人芝居がつづく。ジャニーさんが生きていたら狂喜したかもしれない。あんたのためにこんなことになっているんだけど。
先週の山下達郎のサンデーソングブックでの発言が炎上している。ちょっと乱暴だなとは思ったけれども、だから達郎を責めてどうしたいのだろう。
発火するように誰かを血祭りにあげて、自分が気持ちよくなってそれがなにか?今日の極私的な坂本龍一追悼はすばらしかった。わたしはひきつづき、山下達郎を支持します。きっと死ぬまで。しかも今回のサウンドストリートはまさしくそんな話じゃん。
第28回「本能寺の変」につづく。
松浦雅也がすごかった。
番組内で毎月他のアーティストとコラボして曲を提供していたの。
で、そこで出てきたのが「サイレント・ソング」
「ビー玉坂」「わたしは流行、あなたは世間」
だったの。
気が遠くなった。
(ちなみに、私も今回の大河と一連の騒動については同意見です。さる方の行動には全く同意もしませんし、むしろ嫌悪感がありますが)。
サウンドストリート、NHKfmで午後10時からやっていた番組で、月曜が佐野元春、火曜が坂本龍一でした。私は元春ファンだったので主に月曜に聞いていましたが、たまに火曜にも聞いてました。知識があれば面白かったのでしょうが、話が高尚過ぎてほぼ聞き流していました。
今思えばもったいないことをしましたが、若い頃に聞いていたミュージシャンの行く末を見送るのも、ファンの務めだなーと自分を年を取って思います。