事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「地獄への近道」逢坂剛著 集英社文庫

2022-01-07 | ミステリ

逢坂剛さんはシリーズものが多い作家で、これまでも

百舌(公安警察もの)

岡坂神策(神保町&スペイン)

禿鷹(主人公の考えがまったく描かれないハードボイルド)

重蔵始末(近藤重蔵をめぐる時代劇)

長谷川平蔵(ご存じ、鬼平犯科帳をリメイク)

などなど。そんななか、ひょっとしたらいちばんやる気のない(笑)シリーズかと思っていた御茶ノ水警察署ものの8年ぶりの新作が登場。

しかも電子媒体連載でいきなり文庫で発売。これだけの大作家なのに。逢坂さんの作品ならすべて読むつもりなのに見逃すところでした。

でも文庫なので、逢坂さんのデビューにかかわった編集者の解説を読むことができる。

「集英社と逢坂さんが良好な関係にあることがわかる」

へー、そんなものなのか……ひょっとして皮肉じゃないよね?いや作品自体はとても面白かったので満足です。斉木&梢田のコンビはあいかわらず絶好調でした。


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