1作目を読んでいないので最初からそうだったのかはわからないが、タイトルどおりフェミニズムが前面に押し出された短篇集。
ブラック・ショーマンとは、かつてアメリカでも活躍したマジシャン。いまは日本で小さなバーを営んでいる。彼のもとに、さまざまなトラブルをかかえた女性たちが現れ……
世知に長け、鋭い洞察力をもつ年長者と、純粋で年若い女性のコンビ、とくれば北村薫の「円紫さんと私」シリーズや「中野のお父さん」を連想させるが、こちらはもっとダークな味わい。なるほどブラックだ。
にしても東野圭吾はやっぱりさすがだなあと思う。これほど読ませるミステリはなかなか。
で、ベストセラーになっている1作目も読んだんですけど、やはり2作目の方が。なぜ映像化されていないのかが不思議。されるとすればショーマンは西島秀俊か木村拓哉しか考えられない。阿部寛と福山雅治はもう使ってるわけだし。意表をついて大泉洋ってか。
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