お寺のオバサンのひとりごと

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ニンジン

2008年08月27日 | 仏教
 布教使さん(または、住職、僧侶)が、法話(説法)をする時、

 まず、経典・聖教の中から、一文を拝読、その後、法話を始めます。
 
 初めて法話を聞く方にとっては、「法話の前に、何をモグモグ称えているんのだろう」と怪しげな呪文に聞こえるかもしれませんが、

 法話を聞き慣れた真宗門徒は、ここで、それを受けて、「ナマンダブ、ナマンダブ・・・」と念仏を称えられます。
 
 真宗の教えを有り難くいただいている、この道の通(ツー)は、変な例えかもしれませんが、歌舞伎の見せ場でタイミングよく「かけ声」をかけるのと同じように、
法話を聞いていて、「ああ、有り難いなあ」と各々感じるところで「ナマンダブ、ナマンダブ」と声に出して称えられます。
 あ、もちろん、合いの手ではありませんので、「いよっ、阿弥陀様、絶好調 南無阿弥陀仏」と大声ではなく・・・静かに称名念仏されます。「ナマンダブ、ナマンダブ・・・」と

 ご年配のご住職方によると、最近はその「ナマンダブ」が少なくなった、聞こえなくなったと・・・
 
 さて、森田真円師「笑う門には念仏あり」本願寺出版社 に出てくる笑い話ですが・・・、
 上記、法話の前に、称える聖教の一節(ご讃題)で、ウチの住職も、よく称えているのが
 「礼讃文(らいさんもん)」

 耳で聞くだけでは、こう聞こえます。
 「ニンジン ウケガタシ イマ スデニ ウク。 ブッポウ キキガタシ イマスデニキク・・・」
 
 これを漢字で読めば、何て事はないのです。
 
 「人身(にんじん)受け難し、今すでに受く、仏法聞き難し、今すでに聞く・・・」

 でも、初めてこれを聞いた子ども達が「ニンジン、カタイんだって」仏法を「ゴボウ」と聞き間違えて「ゴボウもカタイんだって」と、法話デビューでかちかちに緊張した若住職さんをはやし立て、若住職さんが、ますます「人身硬く(ニンジンカタク)」なられた・・・という笑い話。

 難しい仏教語とその読み方。
 子どもでなくても、耳にしただけでは、何のことか、さっぱりわかりませんよね~
コメント (3)
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