お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

7月の言葉 その3

2018年07月11日 | 仏教
 

法語カレンダー 今月の言葉は

 親鸞聖人の『浄土文類聚鈔』のお言葉。

 雑毒の善をもって かの浄土に回向する
 これ必ず不可なり


 私の「善」には、どうしても「毒」(自分中心の思い)が混じります。
 よって、そんな私が、善と思うことを重ねて、満足しても、浄土(仏の境地)には、ほど遠い。

 当時、オウム真理教の殺人事件に関わったのは真面目な青年達であったのでありましょう。それが、人生の指針となるものを間違えて、とんでもない方向に行ってしまった。
 
 仏教は、自己陶酔ではなく、一つの主義主張に凝り固まることではない。

 仏教は、自分の心を見つめるのであって、自分の生きる道(教義)以外の他人を侮ることはない。

 死刑が執行されてしまったが、かってのオウム真理教の彼らは、長い拘置所生活の間に、心が変化することはなかったのだろうか。
 どんな気持ちで死刑執行まで生きてこられたのだろう。

 そして、何よりも残念なのは、現在も、既成仏教のお寺が単なる風景になっていて、本物の仏教が正しく伝わっていないことです。
 若い方々、いや、大多数の年配の方々の心にも、届いていないことです。

 ああ、もったいないなあ

 

 
コメント
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