保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

過疎化集落は対岸の問題ではない!府の推計を受けて。

2010-03-17 00:37:14 | 船頭の目・・・雑感・雑記
京都府の農山村集落での過疎化がとまらない!

府の推計によると、府下の農山村で65歳以上の人口が50%を超える集落、いわゆる
「限界集落」は329集落あり、2015年度には614集落に達するであろうという
見解を示しています。

これまで集落の生活基盤を支えてきた農業や林業などの第一次産業の衰退に加え、
財政難による公共事業の先細りも相まって今、これらの農山村で生計を立てること
は極めて困難な状況なってきています。

地元に仕事がない状況は、働き手となる若年層を中心に、都市部への人口流出を加速させ、
農地の休耕地や山の荒廃を招き、益々、農山村の過疎化は生存の観点からも深刻度を増してきています。

そして、私もこれらと同様の集落をルーツに持つ者です。

14日深夜に放送されたMBS毎日放送の「映像’10」で紹介された「心つないで 杖ヶ藪」の
紹介文にも書きましたが、これまで農林水産物の供給地として、この国を支えててきた農山村の集落を
「限界集落」などという名称をつけて「対岸の火事」と、のんきに構えていていいのでしょうか?

食料自給率が50%を切るこの国で、海産物を中心に海外との食料摩擦は激化する一方です。

また、バイオエタノールという食料を燃料に転化する、国際的な思惑が交差する穀物戦略も
進む厳しい状勢の中、生存の基盤の脆弱な我が国の進んでいる方向は正しいのでしょうか?

とはいえ、集落では「村おこしをしようにも、みんな年寄りでリーダーすらない」のが現状です。

人もモノはもちろん教育、情報などあらゆる分野で都市と農山村の生活格差は広がる一方です。

安全な食・水の供給地は、過去も将来も国の生存を支える最も大事な基盤です。
その上、自然環境の保全や価値の再認識や地域文化の継承などを果たす役割として
農山村の重要性は強調して強調し過ぎることはないと思います。
そのためにも、都市と農山村との人的交流を深め、生活基盤の再生を見据えた、
活性化へ向けた組織づくりなども一考だと思います。

都市と農山村は支えあって共存していかねばなりません。
それにはまず、人が行き来し、お互いを知ることから始めることが
その一歩になると信じます。

少子化と高齢化が進むこの国では、この過疎の集落で起こっている現実が、けして
対岸の問題ではなく、この先にある‘危機’だという認識を、都市の人も持つ必要があるでしょう。

過疎化の問題は、個々の地域だけで解決できる問題ではなく、都市部も含む地域間の視点に立った意識の広がりが必要不可欠だと考えます。

複雑な要因が絡み合った過疎集落の問題は、確かに簡単ではなく、速攻性のある特効薬が
あるわけではないですが、都市も農山村も、お互いの立場を理解しあい、ともに助け合う‘勇み心’があればきっと、暗闇の中に一すじの光を見つけることが出来るのと信じます。

最後にモノをいう「人徳」。果たして平成の龍馬はいかに?

2010-03-16 00:45:49 | 船頭の目・・・雑感・雑記
「私は平成の坂本龍馬になる!」と豪語して今日、自民党に離党届を提出した
現首相の実弟・鳩山邦夫元総務相。

自身の思いでは今、自民党の執行部批判の2大勢力である与謝野馨氏と舛添要一氏を
幕末期の薩摩と長州に名添えて、自分が龍馬よろしく、この2人を結びつける役割を
買って出たというわけです。

さて、この顛末いかなものとなるこやら・・・・それはともかくNHKの大河ドラマでも
「龍馬伝」が放映され、高い視聴率を挙げています。
日本人の龍馬人気は凄いですね。

龍馬の魅力といえば「人徳」を挙げる方が多いです。
ただの素浪人という身分の者が、薩長同盟を締結させ、大政奉還のあらすじを書き、
江戸幕府を終焉へと向かわせる立役者となる、この奇跡の裏には「人をひきつける力」
「人徳」があったといわれています。
「龍馬なら協力できる気がする」「龍馬のためなら、人肌脱ごう」という者が多くいた様です。
では人徳とは一体何なのでしょう?また、どうすれば「徳」は身に付くのでしょう?


陽明学者の安岡正篤氏は「徳、才に勝る君子という」という言葉を残されております。
才は大事なものなれど、才に頼り溺れる者より、まず徳を身につけることの大切さを説かれています。
才に長けていても徳分のない君子は国民に見限られやがて滅んでいくという歴史が教えてく
れる教訓といえます。

徳とは目先の損得勘定にとらわれず、自分以外の者のため、つまり世の中や他者の為に
汗をかき、苦労し、努力するところに生まれています。
その尽くした行いこそが「徳」を積むことへつながり、人格を磐石なものとします。

また、徳を積んだ人は、同じものを見ても、喜べる人でもあります。
バラの花の美しさを見るか、トゲを見て不足や文句を言うか、ここのところの差でもあります。

人を見るときでも、相手の長所を見て伸ばすのか、欠点ばかりを挙げつらね腐すのか、
同じ人を見ていてもこの視点の違いは大きいのです。
この両者の視点の差こそ、徳分の差です。
徳のある人物はよい視点を持ち、どんなことに遭遇しても喜びにかえられる人だと思います。
企業でも「働くとは はたはたを楽にすること」とも聞かせて頂きます。
この前向きで勇んだ精神こそ、ホスピタリティ(おもてなしの心)に通ずるもので、
これからの観光業は欠かすことができない、大切な心の向きだといわれています。

「金がものをいう世の中」と言った経営者もいたけれど、金はそれほど確かなアテにならないことは、
今の彼らの姿をみれば一目瞭然です。
金、財産、地位、名誉などいくら積み上げていっても、それらは移ろいやすいもので
「徳」のように磐石なものではなく、また人を幸せに導くものではないこともわかります。

人生の幸せとは・・・・
「自分以外のどれだけ多くの人々の人生と運命に、どれだけ多くの良き影響を与えることができたか、どうか」
というをある財界人の方が話されていたことを思いだします。

自分が本当に望むこと、成し遂げようとする時、最後にものをいうのはやはり「徳」です。

さあ、超お坊ちゃま家族出身の現総理の弟さんの「徳」、いかほどのものか?

じっくり拝見することに致しましょう。

亀岡が生んだ偉大な教育者・中川小十郎さん。

2010-03-14 21:21:24 | 京都情報
みなさんは「中川小十郎」という人物をご存知でしょうか?

答え・・・京都にある立命館大学の創設者にして、京都帝国大学(京都大学)の設立に
尽力した近代日本教育界の礎を築いた人物です。
この中川小十郎さんの生誕地こそ、我が地元・亀岡市なのです。

中川小十郎さんは、戊辰戦争から公家・西園寺公望に仕えた丹波郷士(弓ぜん組)の家系で、
今の亀岡市馬路町(馬路大納言の産地)に生まれました。

小十郎14歳の頃、叔父で東京女子高等師範学校長(お茶の水女子大学)であった中川謙二郎の
勧めで上京、東京帝国大学予備門(旧第一高等学校の前身)に入学されます。
この時の同級生には夏目漱石や正岡子規、南方熊楠、芳賀矢一、山田美沙などの錚々たる
学友がおり、ともに机を並べて青雲の志を燃え上がらせる青年時代を過ごされました。
特に漱石と子規とは仲がよかったそうで、夏目漱石初期作品の「虞美人草」に
保津川下りをした記述があるのも、小十郎さんとの付き合いを思うと、面白さもあります。

東京帝国大学法科を卒業後、文部省へ入省、当時の文部大臣であった西園寺公望と出会い、
戊辰戦争時の縁もあり筆頭秘書官に就任し、その後、終生、行動をともにされるのです。
また、西園寺公望の最大の事業といわれる、京都帝国大学設立の事業化を
実質的に指揮し(事務局長)、国つくりに必要なリーダー的人材の育成にも努められました。

西園寺の文部大臣辞任に殉じ、省を退官後は、実業界に転進し、銀行など金融機関の設立に尽くし、
関西経済界に大きな業績を残され、また、貴族議員として政治家としても活躍される一面も。
しかし、小十郎さんが終生、情熱を注がれていたのはやはり‘教育’でした。
京都帝国大学が旧制第三高等学校の卒業生しか入学できない京都帝国大学のあり方に、
西園寺並びに自身の教育理念でもある「能力と意欲のある若者に教育の機会を与える」
との乖離を感じ、私学の必要性を説き、自らも私学・京都法政学校(立命館大学の前身)を
創設されたのです。

自身の徹底した実学志向は‘夜学’という制度を導入した姿勢にも表れています。
経済的に貧しく、勤労を余儀なくされる家庭環境の子弟にも「学びたい!」という、
強い志を抱く若者(女子も含む)は大勢いた時代です。
「高等学校へ行かなくても教育を受けられる機会を与えたい」という理念を
具現化されたのが京都法政学校だったのです。

今の政権が議論している「お金を支援する」というやり方とは全く異なる理念です。

その後、同校が幾多の多士を輩出した実績をみれば、小十郎さんの理念や行動の正しさがわかります。
後に、西園寺が京都御所内の私邸に設立していた「私塾・立命館」の名称を継承し、1912年に「財団法人・立命館」を設置。
大学2校、中高4校、小学校1校を有する現在の「学校法人・立命館」の隆盛へと導いていくのです。

このような近代国家の形成に欠かすことができない‘教育’に生涯を賭け、の偉大な業績を残された小十郎さんですが、
学祖・西園寺や招聘した優秀な教授陣(石原莞爾氏や末川博氏)の陰日向となり、
自らはけして目立つことなく、謙虚な姿勢を貫かれました。

立身出世が栄誉とされる時代にあって、自身のこの姿に、真の教育者像を感じるのです。

偉大な教育者でありながら、その性格からか、生誕地である地元・亀岡でも小十郎さんの知名度は今ひとつ。
生誕地であることすら知らない人が多いのです。
しかも、立命館卒業者やゆかりの人たちが多く住居を構える亀岡の地で、今まで
小十郎さんを「顕彰しよう!」という動きすらなかったことは、誠に不思議というしかありません。

そこで、この度、立命館大学校友会のご助力を頂き「立命館・亀岡校友会」を設立すべく
準備が進められ、正式に今月28日、ガレリアかめおかで創立総会を開催致します。

将来的には「立命館」という一学校の会だけではなく、地元・亀岡が生んだ
日本の偉人として市民・一般の方々と「中川小十郎顕彰会」という組織設立への準備にも
掛かりたいと思いを持っております。

中川小十郎さんを顕彰することで、自然と歴史、文化の香り漂うこの亀岡が、これからも、
さまざまな活きた人材を輩出する環境を築き「教育先進都市」として注目される街になれば、素晴らしいことだと思います。

亀岡にお住まいの立命館出身者の方々はもちろんのこと、
市民の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げる次第です。

☆立命館大学校友会 亀岡校友会設立総会および記念講演会
 日時:2010年3月28日(日)午前9時30分から
    校友会設立総会。
           
    午後1時30分から記念講演会(市民参加)
    参加費 1000円

限界集落は限界なのか?MBS「映像’10」をご覧下さい。

2010-03-13 08:29:40 | 素晴らしき仲間たち~
明日14日(日曜日)の深夜24時50分から、MBS毎日放送の「映像’10」で、
「心つないで 杖ヶ藪より」が放送されます。
この放送は友人で毎日放送報道記者である米田佳史氏が制作したドキメンタリー作品です。

高野山の山麓に位置する杖ヶ藪は空海も訪れた日本密教ゆかりの地であるが、
住民の高齢化で過疎化が進むいわゆる『限界集落』。
その杖ヶ藪に移り住んで、集落の活性化に取り組む女性の生活を追います。
町が、元気のない村の再生に取り組む人材育成を目指して、昨年制度化した「むらづくり支援員」。
カメラは、その公募で採用されたひとりの女性の目線から見えてきた村の姿を浮き彫りにします。

農水林産物の供給地として、この国の都市を支えてきた農山村集落が今、存続の危機に瀕しています。
このまま、集落を切り捨ててもいいのか?

集落の活性化に情熱を傾け、カネやモノでなく、住民と同じ目線を持つ‘ひと’ができることとは何なのか?を真剣に問い掛けます。

「はたして限界集落は本当に限界なのか? また本当の豊かさとは何のか?視聴者の方に考えて貰う機会になれば嬉しいです。」と語る米田さん。
現代社会の日陰で懸命に生きる人々の群像を追い続ける、情熱の報道マン米田さん、渾身の作品です。

深夜ですが、お時間の許される方は是非、ご覧下されば幸いです。

「映像’10」は毎回「地域に密着したドキュメンタリー」という原点を踏まえ、
様々な問題提起を通して、現代社会における‘ありのまま’の姿を浮き彫りにする番組。
深夜の時間帯にもかかわらず、放送後の影響力も大きく、視聴者並びに放送業界にも高い評価を受ける、観る者に様々な感情を抱かす番組です。

☆「映像’10」 MBS毎日放送
「心つないで 杖ヶ藪より」
放送日: 3月14日
放送時間:24時50分から25時50分

明日から「京都・東山花灯路2010」が開催されます。

2010-03-12 18:50:02 | 京都情報
京都の早春恒例行事「京都・東山花灯路2010」が、明日13日(土)から22日(日)までの10日間、東山の山麓に連らなる街道で行なわれます。

花灯路は、東山山麓の北は青蓮院から知恩院から円山公園・八坂神社を通って、南は清水寺までの散策路約5キロ間で
行なわれるもので、北山杉磨丸太や京焼・清水焼、京銘竹、京石工芸、金属工芸など
7種類の路地行灯を約2400基設置し‘光の街道’を演出します。
恒例の寺院・神社特別拝観・ライトアップも行われます。

明日から開催される花灯路のオープニングイベントとして、NHK大河ドラマ「龍馬伝」に
千葉定吉役に出演されている、ご存知・我らが黄門様・里見浩太朗さんによるトークショーが開催されます!
知恩院三門で行われるトークショーには、NHK大河ドラマチーフプロデューサー鈴木圭さんも交えて、龍馬役の福山雅治さんや出演者の撮影秘話など、楽しいトークを繰りひろげます。
日時 3月13日(土) 17:45~会場 知恩院三門

また、各華道流派のいけばな作品と一輪挿しの花をライトアップで展示する「いけばなプロムナード」も健在。
‘灯り’と‘花’のコラボで優雅な古都情緒溢れる路地街道が姿をあらわします。

「京都東山花灯路」のイベントはまだまだあります。
円山公園内を流れる「吉水小川」の水面に、約500本の青竹の灯篭を設置し
‘灯りの川’を出現させる人気の「竹灯り・幽玄の川』も出現します。

その他、京都の芸術系大学・短期大学の学生による「伝統の灯り展」や地元小学生による「火の用心・お囃子組」
謎の行列「きつねの嫁入り」も同時開催されるなど京都東山の夜は賑やかな光りに包まれます。


今年で7年目という京都の春を演出する恒例行事となった「東山花灯路」ですが、毎年100万人以上の人出で賑わう人気イベントとしてすっかり定着してきました。
今年は知恩院法然上人800年大遠忌記念行事や「龍馬伝」関連行事が霊山護国神社及び
霊山歴史館で開催されるなどさらに協賛行事満載の東山花灯路。

もちろん保津川遊船も協賛企業として協力し盛り上げてます。

古都ならではのはんなりした癒しの光と賑やかなイベントで、ロマンチックな‘京都の夜’を是非、体験してみて下さいね。

☆「京都・東山花灯路2010」」
 平成22年3月13日(土)~22日(月・祝)
 点火時間 午後6時~午後9時30分
 問い合わせ 高台寺公園総合案内所 ℡075(525)3300

*花灯路で使用する電気は全て京都市民参加型太陽光発電施設
 「おひさま発電所」で発電されたものでまかなってます。

今日、保津川下りは、本当の川開き・春開幕です。

2010-03-12 15:22:01 | 保津川下り案内
先日10日に観光シーズンの開幕をした保津川下り。

しかし、河川増水の為、運休が続き休業へ…

だが今日、2日ぶりに営業を再開、暖房用の幌を取り払い、オープン船による保津川下り運行が行われました。

連日の寒さも和らぎ、時折お日さまも差し込む穏やかな天候となり、本当の川開き・春の開幕が今日から始まった、そんな気がしています。

予報では、まだ天候は不安定な様でが、現場では盛り上げて、楽しい川下りを提供していきたいと思います。

よろしくお願い致します。

舟止めにも負ケズ・・・春の開幕・イベント、盛り上がりました!

2010-03-11 23:43:52 | 保津川下り案内
昨日、開催された「保津川下り・春の開幕」行事の楽しみといえば、
いろんな分野のゲストをお呼びして披露していただく催しイベントです。

特に昨日はせっかく半額船がを楽しみにお越し下さったお客様に、運航できなかった分も
楽しんで頂くため、このイベントに全てを賭けます。

今年は5つの演目を用意し、来客の皆さまにご覧いただきました。
そのうち、3つのグループが初出場とあって、私自身もとても楽しみでした。

まずは春の開幕・恒例となった地元保津保育園の園児さんによる太鼓の演奏です。
    
幼児さんとは思えない本格的な演奏に、会場のお客さんもびっくり!
ここまで上手くなるのには、相当な練習したことでしょう。先先の皆さまのお疲れ様でした。

2番手は、こちらも常連さんの「よさこい健美連」のみなさま。
軽快なリズムと華やかな‘よさこいの踊り’は毎年、お客様に好評で、人気のグループです。
会場が一気に明るい雰囲気に包まれました。


続いて、お待たせしました。福田幸志郎率いるトータルパフォーマンス集団「一亀一遊」 火の玉のように見えるファイヤージャグリングが売りの、目下、地元で大人気のグループ。
リーダーの福田さんは、ジャグリングのほか、水晶玉パフォーマンスの名手でもあります 玉がまるで生きているように不思議な動きをします。BGMは私もお気に入りの
氣志団の「One night carnival」だったのには驚きました。もちろん、しっかり「アフォー!」「エンジェル!」の合いの手を入れさせて頂きました。

一亀一遊のパフォーマンスには、打楽器のカホンやジャンベを打ち、演技を盛り上げるのも特長のひとつ。

さあ、ファイヤージャグリングでも最も難易度の高い「口中での火消し」!

炎のあがるバーを口の中に入れいきます。オイオイ、そんなんして大丈夫か~      ゆっくり口の中に!・・・見事!火は白い煙を上げ消えてしまいました。
その瞬間、観客から、驚きの歓声と大きな拍手が沸き起こりました。

続いては京都龍馬の会の爆笑寸劇です。 「龍馬が好き!」という気持ちで集まった演劇集団。寸劇といっても殆どがプロの役者さんたちです。
脚本も演出もしっかりして本格的!コントあり、パロディーあり、その上、殺陣のキレも鋭く、見どころ、笑いところ満載の愉快な劇でした。

真打は亀岡太鼓連合会のみなさまの和太鼓です。亀岡は和太鼓の盛んな地域で、各町内、在所には和太鼓クラブがありますが、
その中の選りすぐりの選抜隊である連合会太鼓。
舟の運航があれば、一番船となる飾り舟に乗り込み、嵐山まで太鼓を打ち鳴らしながら
下さって頂くはずでしたが、舟止めとなったので、会場で演奏してもらいました。
迫力あるバチさばきで奏でる太鼓の響きに、今年一年、保津川下りの安全・繁盛の祈りを込めました。

さあ、今年も保津川下り、がんばって参りましょう!
よろしくご愛顧のほど、お願い申し上げます。

保津川下りの川開き、春シーズン開幕行事が開催されました。

2010-03-10 17:08:48 | 保津川下り案内
京都・保津川に春の到来を告げる「保津川下り 春の開幕・川開き」行事が
今日10日、小雨の降る中、亀岡市の保津川遊船乗船場で開催されました。

我々船頭も待ちに待った、舟のシーズンの開幕日だったのでが、昨日から降り続けた雨の影響で
河川が増水してしまい、残念なことに舟の運航は中止となってしまいました。、
しかし、乗船場には、来賓・関係者の方をはじめ、多くの人たちが「保津川の観光シーズン開幕」
を祝うために駆けつけてくださったのです。
舟は出航できませんが、祭事はもちろん、各種イベントについても予定通り実施し、
お越し下さったお客様に少しでも楽しんで貰おうと、盛り上げした。

開幕行事は、まず川岸の船着き場で行われる祭礼儀式から始まります。

朝9時から組合員が全員参列のもと、神主さんによる安全祈願と商売繁盛のお祓いが
行なわれ、今年も「川の神様」へお願いの儀が厳かな雰囲気の中、執り行われました。

儀式のあとは、さあ、開幕イベントの始まりです!

この詳しい模様は、次回にまわしたと思います。

乞うご期待ください。


音楽の神様がくれた奇‘キセキ’ 22分50秒・・・

2010-03-09 14:08:41 | 船頭の目・・・雑感・雑記
みなさんは、昨年末に放送された小田和正さん「クリスマスの約束」をご覧になっただろうか?
そう、あの‘22分50秒’の奇跡を。
雪が降るこの日、クリスマスを思い出し再度、録画を巻き戻してみました。

この作品は、何度みても、感動して、必ず涙が出てとまらなくなります。

歌のジャンルも、年代も異なる21人のアーチストが集結し、それぞれの代表曲を、
ワンコーラスづつ歌い、メドレーでつなぎ「ひとつの曲」を生んだ「クリスマスの一夜限りの‘夢’」
その夢の曲の名は「22‘50」

「同じ時代に音楽を作ってきたアーチストが一同に会し、スポーツの団体戦のように歌いまくる、
そんなクリスマスナイトがあったらきっと‘楽しい’はず!」
そんな小田さんの願いからはじまったこの企画だったが、実現までの道のりはそう平坦ではありませんでした。

毎年、多くのアーチストに呼び掛け、誰も賛同者が現れなかったこの企画。
それでもあきらめず「音楽が大好きな者が集まれば必ず出きる」という小田さんの強い気持ちは、
若いアーチストを中心に伝わり出し、徐々に賛同者は集まります。
そして今年、9年越しの夢は現実へと変わったのです。

「大義名分もない、確かな答えもない、何が伝わるのかさえわからない。ただ、言葉を超えたもの、想像を超えたものを作り上げたい」
といしか語れない小田さんに、戸惑う賛同者たち。言葉にできない、ならない思いは果たして彼らに届くのか?

それぞれが代表曲をソロで歌っている間、他アーチストはコーラスを入れ、ともに歌う。
しかし「なんの為に? 皆で歌う意味がわからない?」・・・歌う理由を求める
アーチストやスタッフたちとの間に深い溝を感じる小田さん。

個性はアーチストの命。その一番大切な個性を殺してまで、なぜ皆に合わして歌う理由は何なんだ?
メンバーたちは何度も集まり、何度も議論を重ね、その意味と‘かたち’を求めていく。

「やってみないと答えがでない!」小田さん。
「そんなことじゃ、のれない!」アーチストたち。
言葉にできないジレンマと勝手な自分の思いで、多くの人を巻き込んだ責任感に押し潰されそうになる小田さん。
「簡単なことじゃなかった・・・・」とつぶやく。

疑問と戸惑い、不安を抱えながらも、とりあえずリハーサルが始まります。
必死で他人の曲を覚え、練習し、自分のものにしていく作業の過程で、少しづつだが
‘思い’が‘かたち’に変わっていく実感をつかむアーチストたち。
「いろんな不安や疑問もたしかにある。でもみんなが集まって唄ってみて、伝えたかったものはこれなのでは?」
言葉にできない、何かを超えた、その先にあるものを見据える力が、理屈や議論を超えていく
展開に、現場の人間が持つ鋭い感性をみました。

お互いが個性を出し合いながらも、みんなに合わせいく心。この心が揃った時、声は
想像を超えた力を生み、歌う者、聴く者双方に感動の輪を広げていく。

夢が現実のものになったステージ。
ワンフレーズにすべての思いを込めて歌い上げるアーチストたち。
曲は途切れることなく、次のアーチストの歌へとつながっていく。
もはやこれは、ひとつの曲をつなぎ合わせたものではなく、22分50秒あるひとつの曲です。
22分50秒の曲が歌い終えられたとき、会場のオーディエンスからいつまでもやまない拍手が。
出演者たちも満面の笑顔で抱き合っています。

自分だけの成功を望むのではなく、ヒットチャートのランキングに一喜一憂する感動でもない別の感動。
そう、幼き頃、音楽と出会ったあの時の‘楽しいから’‘好きだから’という純真な
心のときめきが甦り、沸き起こる感動です。

小田さんが本当に伝えたかったことは、同じ時代を生きた者同士が、認め、尊敬し合い、
そして、今も音楽ができる幸せと楽しさ、だったのかも知れません。
アーチストと会場の3000人のオーデエンス、それぞれがそれぞれの感じ方で、音楽の素晴らしさを
心で味わっていると感じました。もちろん、テレビの前の私自身も。
でも、感じ方は違っても、この歌声が生み出した、感動の‘心’に違いはありません。
このとてつもない‘大きさ’‘広さ’こそが音楽の魅力です。
みんなの笑顔なのに、目に流れる涙がとまりません。

最後は音を入れず会場、舞台が一体となって‘声’を合わせ斉唱です。
うまいも下手もない。音楽が好き、歌が好き、それだけで、人と人の心がつながっていく世界。
もう、言葉はいりませんね。

アーチストたちが気持ちをつなぎ、心をひとつにして歌った22分50秒。

これはまさに、歌の持つ力強さとやさしさを教えてくれる「音楽の神様」がくれた‘キセキ’でした。

♪来てくれてありがとう、嬉しかった震えるくらい。
 同じ時を生きてきた、別々の場所で、
 聞かせて君の歌を、その声であの歌を・・・・♪
                      *小田和正「この日のこと」

☆出演者
藤井フミヤ 「TRUE LOVE」スターダスト・レビュー(根本要) 「今夜だけきっと」
広瀬香美 「ロマンスの神様」JUJU「明日がくるなら」松たか子 「明日、春が来たら」
中村中「友達の詩」Sing Like Talking(佐藤竹善)「LaLaLa」Crystal Kay 「恋におちたら」
AI「Story」ラッツ&スター(鈴木雅之)「夢で逢えたら」一青窈 「ハナミズキ」
赤い鳥(山本潤子)「翼をください」清水翔太「HOME」オフコース(小田和正)「YES-YES-YES」
キマグレン 「LIFE」Aqua Timez(太志)「虹」スキマスイッチ「全力少年」
平原綾香 「Jupiter」夏川りみ 「涙そうそう」
チューリップ(財津和夫)「青春の影」
いきものがかり(吉岡聖恵) 「帰りたくなったよ」

3月10日は保津川下り「春の開幕」です!

2010-03-08 17:39:04 | 保津川下り案内
いよいよ、保津川に春の到来を告げる「保津川下り・春の開幕」行事が
明後日10日(水曜日)に開催されます。

別名「川開き」とも呼ばれるこの行事は、春へと季節が移り変わるこの時期、
保津川下りにも、今年度の観光シーズンが開幕することを伝えるイベントで、
毎年3月の10日に行っています。

冬の間、お世話になった「冬季船」を10日からは格納庫に仕舞い、
春、夏、秋をつうじて運航する「オープン船」での営業が開始されます。

今年も、保津川下りが半額で乗れるお得なサービスや楽しいイベントが満載です。

特にイベントでは、同志・福田幸志郎氏率いるトータルパフォーマンス集団「一亀一遊」の
ジャグリングショーや坂本竜馬の会による寸劇などの面白い企画を用意しています。

福田さんは炎が舞うフャイヤージャグリングの名手。
亀岡の若者たちが、新しい形のパフォマンス集団を結成し「若い力でまちを盛り上げていこう!」
と活動とされています。彼の思いは多くの若者を心を捉え、いろんなパフォマーメンバーも増え、
今では地域のイベントにひっぱりだこなパフォーマンスグループです。

また、鏡割りから太鼓演奏、恒例のちびっ子おやつつかみとりや大福餅の振る舞いもあります。

半額船は午前10時30分の臨時船に限り、定員はなく予約すればどなたでもお乗りいただけます。

お問い合わせは保津川遊船企業組合まで。 電話0771-22-5846で受付中。