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散歩日記X

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なぜか新潟(7) 新潟の歴史

2013年09月11日 11時36分23秒 | ART
正直なところ、私は新潟のことを何も知らない。漠然と米どころ・酒どころだろうなあ、くらいの印象しかもっていなかったのだ。そんな中、まずは「みなとぴあ 新潟市歴史博物館」に行ってみることにした。

1911年に建てられた新潟市庁舎のデザインを取り入れた形で作られたのが博物館本館である。



その前に水路のようなものがあった。これ何なの? と思った私が愚かだった。



新潟は徐々に出来た砂丘の上にある街のため、川や堀、潟が多くあり(地名からして当然だろう)水運が活用された街なのである。しかし、洪水や自動車の増加でいつしか堀は埋め立てられ、いまでは通りに名前が残っているだけと言ってもいい状態になっているのだ。これはその堀を部分的に再現した展示なのである。

館内に入り、常設展示を見る。新潟へ流れ込む川と水脈を表現した模型。下が新潟で上がアルプス等。新潟の人は地形をこういう形で認識しているのだろうか。



この辺の話は、館内のミュージアムシアターで一通り聞くことができた。しかし、他に客はなく何とも寂しい限りである。まあ、平日の午前中だから、こんなものだろうか。



新潟の歴史展示を見る。次は「新潟白山神社大船絵馬」。



新潟の料亭でだされていた宴会料理復元。うなぎも良いが、厚みのある鮭が実に美味しそうだ。



そして、新潟人の誇り初代万代橋の模型。



初代万代橋の親柱(実物)。



新潟が満州への交通の要所だったことをうかがわせる展示があった。

 

第2次世界大戦中は原子力爆弾の目標の一つだったためか、あまり空襲被害がなかった新潟市らしいが、戦後は苦難の日々が続く。新潟大火、地盤沈下、新潟地震などが10年ほどの間に襲いかかってきたのである。水害防止のために、川の立体交差をさせて、水の流れを作り出してさえいる。



ということで、新潟の歴史をコンパクトに理解するには、とてもいい博物館だった。



博物館を出ると、そこは信濃川の河口である。怖くて新潟市の人には聞けなかったのだが、信濃川は随分濁っている。



後日、長岡市の人に聞いたところ「あの辺は汚くて、別の川みたいなもんだね」とのことであった。

ついでに旧新潟税関庁舎を見学。思えば、日本が最初に開港した5港の内、日本海に面しているのが唯一新潟港なのである。

 

これでひとまず見学を終了し、観光循環バス「ドカベン号」で街中へ戻る。後述するが、新潟市はマンガの街でもある。



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