散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20071122最近読んだ本

2007年11月22日 06時30分38秒 | 読書
「不良少女」樋口有介
なんとも女性に手の早い男、柚木。今回は短編集であるだけに、その感も一層であるが、いつしか私が彼の年齢を追い越してしまったことに複雑な感慨。事件の謎は程ほどにライト。

「聖者の行進」栗本薫
今回の「伊集院さん通信」でした。

「Φは壊れたね」森博嗣
非常に技巧的な密室トリック。元々犯人の動機など外からうかがい知ることはできないと言うのが基本的な考え方の作者だが、今回は特に放置。シリーズ1作目のため、シリーズテーマがまだよく分からない。

「雨の匂い」樋口有介
父は死病で入院、祖父の介護をする主人公の静かな生活が続く中、ある女性(2名)の登場をきっかけに、軋みが起きる。

「暗黒館の殺人 一~四」綾辻行人
何となく京極夏彦への挑戦と言う感じがした。そこだけ紹介されたら絶対納得のいかない殺人の動機を、いかに読者に「なるほど」と思わせるかのためにかなりの文字数が割かれている。前半戦の記憶喪失者に冷めるが、再読必至であろう。本格推理と幻想小説の合体に賛否両論な気もする。

「トンデモ本の逆襲」と学会
再読。

以下、図書館の1冊。
「星の王子さま宇宙を行く」的川泰宣
日本の宇宙科学の第一人者(?)のメッセージと人生を紹介。

二日酔いロンド

2007年11月20日 20時16分58秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
昨日はお客さんとのプロジェクト決起集会。それはそれでそれなりに飲んだのだが、所詮仕事上の飲み会だ。打ち合わせが早く終わった今日、一人すすきのの「N」へと足を向けた。

どうも重度の二日酔いであり、最初の一杯はさっぱりしたロングカクテルで様子を見ることにした。と言う一杯目はウォッカ+グレープフルーツジュース+グレナディン。色彩(赤)もきれいだし、香りは良いし、飲み口も非常にさっぱり。

とはいえ、私にとってはジュースのような気もする。そこで、健康によかろうと(いや、そんな訳はない)薬草系のカクテルにしてみた。フェルネブランカ+ベネディクティン+アニゼット+ライム、苦味もあるがライムのせいで結構飲みやすい味だ。

調子が出てきて、3杯目にジン+ベルモット+チェリーブランデーのカクテル。これはクラシックな味わいのカクテルだ。名前はキッスインザダークか、ちょっと恥ずかしいな。

今日は3杯でやめて帰宅したが、自宅でさらに飲んでしまった。その結果、また二日酔いだ。風邪も流行っているので体力を消耗するのは避けるべきだなあ。

巨星落つ

2007年11月18日 11時12分51秒 | 飲み歩き・北海道内
函館のバー「Sの子」の名物マスターが83歳でお亡くなりになったそうなのだ。函館の町も五稜郭方面が中心になってきて、駅前は結構寂しいのだが、この店は私の心のよりどころの一つでもあった(2回しか行ったことないけど)。

最後に行った時に、マスター作のマティーニを飲み、牛タン、生ハム、ベーコンの盛り合わせを食べ、ピザ風トーストを食べたことを思い出す。

2004年の話であるが、思い出の記事。

函館紀行(1)
函館紀行(2)

ワイン会

2007年11月17日 23時12分22秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は「PE」のワイン会。その前にギャラリー巡りの途中、すすきののバー「C」で一休み。1杯目はいつものウィスキーソーダをワイルドターキーで作ってもらった。キャンペーン中なので、ピンバッチが当たるそうなのだ。

2杯目はマッカラン12年グランリゼルバ。カウンターにボトルが出ていたのだが、私は本当にこういう新ボトルに弱い。さて、その味だが、マッカランといえば私の好みからするとマイルドすぎるのだが、これは熟成樽の風味がしっかり、度数も45度あるので素晴らしい味わいだ。

で、ギャラリーミヤシタに立ち寄ってから移動。本日のワイン会は10人。チーズシュー、前菜盛り合わせ、チーズフォンデュ、チーズ盛り合わせ、鹿のロースト、青ネギのパスタ、生チョコなどを食べつつ、ワインを大量に飲む。



シャンパン、赤白ワインで13本はあった模様。若干残っていたが、一通り味見はしたと思う。飲んでいる最中は「今度のは軽いですね」などと直前に飲んだものと比較して味が分かったような気がするのだが、一晩過ぎてしまえば全然覚えてない。まあ、そんなもんだ。



今回の印象は、
・チーズフォンデュを初めて食べたが、軽やかで美味しい。ブルーチーズなども入っているようなのだが、とても食べやすいのだ。
・鹿が苦手だという人に「いいから一口」と勧めた所、「あら、美味しい」という感想であった。よかった。私はもちろん大好きである。火の通し方が申し分なく柔らかく、ソースが美味しい。
・テーブルに座った初対面の(ように見えた)二人が同じ小学校の同じクラスに在籍していたことが判明する。こんな偶然ってあるのか!

というところだ。

20071117ギャラリー巡り

2007年11月17日 18時55分02秒 | ART
今日は近代美術館→札幌市資料館→コンチネンタル→ATTIC→アリアンス→アートスペース→さいとう→スカイホール→市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→テンポラリー→時計台→道新プラザ→たぴお→富士フォトサロン→エルプラザ→紀伊国屋→ミヤシタの18箇所。

■北海道立近代美術館「Born in Hokkaido」。青木美歌「her songs are floating」。暗くした部屋の中、中古自動車に群生する地衣類のようなガラス。江別、時計台ギャラリーで作品を見たことがあり、着目している作家である。なんともいえない美しさ。

真砂雅喜「The Perception of The Future We Conceive」。この人は三岸好太郎美術館の一番奥の部屋で作品を見たことがある。写真のアルバムをめくる映像を天井から机に投射した、記憶を辿る作品。手の動きが少々大げさで不自然。横にある鏡は自分の顔を写すだけではなく、そこにも映像が現れるのだ。

松永かのは和紙に木版作品。木の枝が二重に円形を成したような「再びの」、形が面白い。

諏訪敦「銀座服部時計店ビル辺り」、精密に描かれたビルのカーブが良い。実に細密な描写で好みのど真ん中ストライク。眠っている女性像は少々困るが。

コレクションギャラリー「パスキンとエコール・ド・パリ」。ユトリロ、キスリング、藤田、シャガール、ローランサンと先日の苫小牧市博物館に対抗するかのような出展。「北海道の美術の、流れを、知る」は代表的な作家の代表作ばかり。特に近美所蔵のは見たものが多い。もう少し、普段見られない作品を発掘しないかなあ。



■テンポラリースペース「谷口顕一郎展」。世界各地の道路・壁などの「凹み」をかたどる造形作品。自然な形なので都市郊外に延びる道路にも、細長い島と湖沼地帯にも見える。もしこんな地形があったら、どんな文化・文明・習慣が生まれるのだろうか(と勝手に想像する)。

何の気なしに立ち寄ったのだが、なんと私の目の前で「凹み」が完成。予想外の瞬間に立ち会ってしまった。

■時計台ギャラリー「菅定展」。小サイズの油彩80点が面白い。イメージで表現すると「リアル石」「壁のひび」「カーブ&グラデーション」「ダンスステップ」「窓から十字架」「水吹く少年」がお気に入りだ。

■たぴお「HIVER「冬」展 3」。兵藤いずみはカラフルな神経細胞のような作品。西澤宏生は何だか古典的な油彩画。

■富士フィルムフォトサロン「ウリュウユウキ写真展」。非常に着目している作家である。今回は本当に何気ない町を歩き(旅行とすらいえないかも)、その記録写真を並べたかのように見える。地名をあらわすものが見えなければ、吉祥寺も神宮前も札幌と変わりないし、札幌もそうだとは分からない。面白いと同時に、町の個性が無くなりつつあることを表しているのかもしれない。

■紀伊国屋ギャラリー「下地ワークス展」。作品としては分かりにくいかもしれないけれども、漆の塗りあとをじっくり見る。

■ギャラリーミヤシタ「林亨展」。小雨の中ミヤシタへ。夜のミヤシタは不思議世界だ。林亨作品は、動きを感じさせる色彩の流れと複雑さが非常に興味深い。二階の3作品並んでいるのがいいなあ、三人娘というか。


喫茶店のカレー

2007年11月17日 13時01分56秒 | 食べ歩き
今日も昼食の場所に悩んでいたが「そうだ! 喫茶店に行こう」ということで、今や少なくなりつつある古典純喫茶「K」へ初めて入ってみた。



おお、ゆったりしたスペース、店内の客は全員私より年上。壁にアルメニアの画家の画、ムンクのポスターが張ってあるのも、らしいなあ。

この店の食事はサンドイッチメインのようだが(他の客に来たのを見ると、ボリュームあって旨そうだった)、お勧めになっていたスパイシーチキンカレーを注文する。



届いたカレーはクラシックな洋皿に盛り付けられており、サラダ添え。スパイスも結構効いているがやっぱり喫茶店のカレー風でもある。カレーを食べて、最後にコーヒー。随分昔、土曜日の昼食にカレーとコーヒーという組み合わせが多かったことを思い出す。


余市に行かなくては

2007年11月14日 21時27分23秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は時間をやりくりして、琴似のバー「D」へ。

11月の新入荷から1杯目はヴァンウィー・ジンというオランダのジンだ。これはストレートで飲んでも穀物の味、わずかな酸味があり、十分楽しめる。2杯目も同じく新入荷からバルヴェニー・14年・ラムウッドフィニッシュ。バルヴェニーはバランスは良いが、少々地味な味わいと思ってたが、これはラム樽の力も加わりほど良く濃厚な傑作。

さて、先日マスター夫妻は余市に行ったらしい。それもスコッチ文化研究所の余市ツアーに途中参加して、いろいろ企画もあった模様。そのとき仕入れたのがシングルカスク余市スコッチ文化研究所オリジナル余市シリーズ№2である。余市のマスターブレンダーが3樽を選び、その中からウィスキーマガジン編集長の土屋氏が1樽選んでボトリングしたものである。

余市の中では余市らしからぬ味ということだが、さてどうだろう。なるほど、いつもの口全体に広がる濃厚な煙り臭さはないようだ。しかし鋭い力強さは、仮に銘柄を知らなくても「このウィスキーどこの? 凄い味だね」と間違いなく感心させられる味だ。

この強力な味の後に何を飲むべきだろうか。すると「以前、お客さんの無理難題から作ったのですが」とアブソルートウォッカのバニラ+ペッパー、ヘーゼルナッツ、パイナップルジュースのカクテルが登場した。そのお客さんはフレーバーウォッカのバニラとペッパーの両方を飲みたいと激しく悩んでいたらしい。それを混ぜてしまえというカクテルである。

最初に感じるのはバニラの香り。それはヘーゼルナッツのリキュールとの相性が非常に良い。そしてパイナップルの香りと酸味、最後にペッパーの鋭い辛さ。何となく東南アジアの料理を思わせるような、日本人には方向性が矛盾しているように感じさせられる味わい、しかし面白いしバランスは取れている。

カクテル無限というところだが、近く余市に行く予定なので、そちらも楽しみだ。個人的に行くので、ウィスキー樽を選ぶことはできまいが。

20071114最近読んだ本

2007年11月14日 06時54分50秒 | 読書
「トンデモノストラダムス本の世界」山本弘
私が子供の頃には大ブームで、本当に将来に対する暗い展望を持たされてしまったものだ。まともに社会人になったからいいものの、道を外れていたらどうしてくれるのだ五島勉よ。と、言いたくなる位、本当は作り話であったのだ。

以下、図書館の5冊。
「レコジャケジャンキー!」
オリジナルとパロディのレコードジャケットを並べた本。非常に面白いし1500円はお得。面白かったのはビートルズの「Let it be」の4人配置と同じ形で、黛ジュン、小川知子、奥村チヨ、由紀さおりが出ているもの。もう一つは、Led Zeppelinの「In through the out door」にそっくりな雰囲気の和田アキ子のジャケット。私の好きなレコジャケデザイナーはロジャーディーンとヒプノシスである(ベタだなあ)。

「カツ代ちゃーん!」小林カツ代
常人とは異なるパワーを持つ作者の自伝。前向きになる。

「まま子実の子河童ン家」風間茂子
妹尾河童の家の子育てエッセイなど。ある意味、超合理的子育てだ。

「娘は宇宙飛行士」浦野友子
向井千秋の母からの聞き語り。今、個人伝記の棚を読んでいるのだが、パンチのある人ばっかりだ。

「白洲次郎の流儀」白洲次郎他
カッコいいと共に、少々コミカルな人。当時はこういう人が必要だったのだと思うが、現在ではプリンシプルを持っていたとしても、それを出す人は鬱陶しいかも知れないなあ。

20071111最近読んだ本

2007年11月11日 21時22分16秒 | 読書
「理由あって冬に出る」似鳥鶏
いわゆる学園推理ものの王道だが、キャラクターなど妙にキャラ萌えするように作りすぎだ。

「ようこそ女たちの王国へ」ウェン・スペンサー
男性の人口比が5%以下になってしまった世界の物語。主人公の賢く美しい少年が見初められると言うお姫さま物語。

「暁の脱出 グインサーガ117」栗本薫
英雄ガンダル死す。傷ついたグインも何とかタイスを脱出。そのピンチに現れたのはいったい・・・

「生まれざる者の恐怖 ペリーローダン341」マール、クナイフェル
アトラン、孤軍奮闘!

「誰だってズルしたい!」東海林さだお
この人には社会批評も良いのだけれども、気楽な旅もの・食べ物エッセイに徹してほしい。

「トンデモ本の秘密」と学会
再読。

「リピート」乾くるみ
意識だけ10ヶ月前に戻れると誘われたメンバーは実際に時間を遡り人生をやり直し始める。しかし何故かメンバーは一人ずつ殺されて行き・・・。なぜこのメンバーが殺されるのかという理由については非常に秀逸だと思う。しかし「イニシエーションラブ」以上と言ううたい文句のラストには驚きがない。

「誰も寝てはならぬ7」サライネス
登場人物にバスマニアがいるのだが、彼の口から「水曜どうでしょう」の言葉が。

以下、図書館の1冊。
「ホームページ秘宝館」泉麻人
10年前の本なので、かなり読んでいて苦しいなあ。

20071110ギャラリー巡り

2007年11月10日 19時12分53秒 | ART
本日は500m美術館→市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→時計台→三越→4プラ→さっしん→スカイホール→さいとう→ARTスペース→北海道画廊→NEW STAR→ATTICの13箇所。

■500m美術館。これは地下鉄大通駅とバスセンター駅の間を結ぶ通路に美術展示をしてあるものだ。市民ギャラリーに向って左側の壁をみて、札幌市写真ライブラリーからの帰りに逆の壁を見る。



個別にいくつか面白い作品あり。中では今村育子「わたしのおうち」かな。思わせぶりなドアを開けるとその中には・・・。ということで、ぜひ自分で必ずドアを開けて欲しいものである。私が見ていたときには、通りすがりの人が「何だあれ」と言う感じで興味津々な顔をしていたが、見たいんなら見に来いよ。

他、佐藤隆之「動物大行進」、仙庭宣之「地下道にある風景」、「まぼろし遊園100人展2」のウリュウユウキ、石川亨信など。


結構真剣に見ている人もいるのだ。

■市民ギャラリー「道展」。

とにかく見ると疲れる道展だが、今日は先が長いので肩に力を入れないで見よう。以下はミニ感想文(というか紹介文というか)。

「帰する日」石川潤:複雑な色彩が縦横に走る。以前に北翔大学のサークル展で見た人だな。
「DESERT」伊藤光悦:砂漠にスクリューを見せて倒れる船。
「石」今泉真治:よくあるパターンとも言えるが、迫力のある石。
「風待月」今橋香奈子:植物をバックに凛とした女性の姿。
「名前のない星」上野秀実:青年と犬を燃えるような赤い色彩で描く。

「砂岩のうかぶ町」折目桃子:岩が連なる空想的風景。
「傲慢の塔」角田優紀:今にも崩れそうな、しかし繁栄する塔。
「不確定性の中心」笠見康大:ただ筆の跡を残したわけではない、リズムのある作品。
「Hole」加藤かよ子:不思議な人物とその背景に深い”穴”。なんとも不思議な味わい。
「川べりの大きな岩」上條雄也:岩が奇怪な化石にも見える。

「第二章」岸本春代:廃木をトーンのきつい色調で描いた。
「双子の石橋・九州」菅間慧一:なんとも落ち着いた九州風景。
「ミストグリーン2007」高橋佳乃子:微妙なグリーンの色調に落ち着く。
「朝陽」高橋潤:アンダーウェア姿の女性達がなぜか横たわる不思議作品。
「ときの中で」武田かほり:いかにもいそうな写実女性。

「トワイライトゲート」田中元記:無料の扉の向こうには・・・。多分帰って来れなくなる。
「季節が変わる瞬間とスピード」中里麻沙子:グリーンが茶色に変わる一瞬を描いたような作品。
「作品2007D」福田高治:ビニールのようなものをかぶった鉄線製の人型。
「super satoration」松尾道行:爽快なまでに雲!!
「酒場にてⅠ」水戸麻記子:ミトラマワールドの登場人物だが、いつもより色調が赤茶色に。

「みえないみえる」山本雄基:真っ白なベースに非常に小さな色彩を塗り重ねた箱のようなものが。
「雨ノ日ニハ」吉川聡子:水面に映る反転世界を描いた作品。

以上、感想にも紹介にもなってないが。今回あまり力を入れずに見たので、最後まで集中力の低下が訪れなかった。というのも2階の奥の方の作品が結構面白かったからで、これを発見できたのはちょっと良かった。

残念なのは、映画「ALWAYS」を思わせるような懐古調の作品。何だか想像力なさ過ぎと言っておきたい。それから舟越桂を思わせる立体。その時点で面白くない。

■三越「安田祐三展」:催事場でやっていたウェッジウッドの展示には全然なじめなかったが、こちらは面白い。単純にきれいな風景がとは言い切れない作品がある(大木をリアルに描いたやつ)。

■ATTIC「藤谷康晴ライブドローイング "無言の警告"」「木村環鉛筆画展 "愛の挨拶"」。15時頃、初めて訪れるATTICというギャラリーへ。



まずは「木村環展」から。描かれている人物の頭部から、煙・髪の毛・わた毛・さらに人がでている。これは人間の想いが実体化してしまったのだなと思って見ていると、展示室右下の作品では想いが暴走して黒いものがはみ出てしまっていた。

というようなことを木村さんに話していると「そういうことってありませんか」と真顔で聞かれるが、私の思考回路はほとんどコントロールが効いていてあまり暴走しないのである。今回は意識的に好感度が高いであろう作品をそろえたらしいが、ぜひ毒の効いた奴もやって欲しいものだ。18禁で。

会場に来ていた栄通さんに「買うとしたらどれですか」と聞かれて、私は浴槽のようなものに人が入って、大きなスプーンが添えられているものを選んだ。何だか非常に暗喩的で色々なことを語っているように思えるからである。

木村さん、ぜひ今度飲みに行ってアニメ・特撮話(あれ、マンガだっけ)をしましょう。

続いて初見の「藤谷康晴ライブドローイング」。全く知らない人が画を描いているのを見続けられるわけがないと思っていたのだが、なんと約4時間、大部分の時間をお付き合いしてしまった。とは言っても、かなりの緊張感で時々休憩を入れないと見ていられない。私はさらに圧迫感を軽減しようと、ついアルコールに逃避してしまったが、それだけの緊張感のあるライブだったと思う。

画を描く道具としては、マーカーとその他に大小ブラシのようなものも使っていたが、それで描いた線がとても気持ちよい。何だか横山大観の生々流転を思い出してしまった。また、マーカーが壁のボードにあたる音を聞いているとリズミカルで、これも「今、描いている感」を増加させている。



約4時間のライブが終了し、会場内は拍手。次回展は「木村vs藤谷」(ゴジラvsガメラみたいなもん?)の直接対決で、藤谷氏も「ライブで箱に描くのは大分感覚がつかめてきましたが、次は木村さんの作品ができるまでどうなるのかわかりません」と言っていた。12月30日開催ということで、年末になると色々大人の事情もありそうだが、何とか行ってみる事にしよう。

中華の2大巨頭

2007年11月10日 12時16分41秒 | 食べ歩き
中華料理というよりは日本料理化しているという話もあるラーメンとギョウザである。市民ギャラリーを出て、久々に「F」食堂へ。



ポークチャップ定食等がいかした店だが、今日は何となくジャンクな方向へと目が行く。ドライカレーも旨そうだったが、ハッと目に付いたのがギョウザラーメン。これでどうだ。



食堂の醤油ラーメンにうまい具合に焼けたギョウザが3個。最初の1個は早めに、後の2個はスープになじませてから食べてみた。パリッとした焼き立てを食べたいと言う話もあろうが、これはこれで悪くない。

ところで話が変わるが、歩道橋と言えば白石の円形歩道橋は珍しいと話題になる。この店のすぐ前にある交差式歩道橋というのは珍しくはないのだろうか。


やっと週末

2007年11月09日 22時15分23秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
ちょっとぼろぼろになりつつ、週末。今日は会社の偉い人がはるばるやってきて(もう、観光しにきたようなもんだよ)、偉そうに話をしていった。飲み会もあるため、お義理で出席。

やれやれ、1次会が終わり後輩のY君と「G」ホテルのバーへ。ちょっと喉が渇いたので、ジンフィズを注文。続いて、目の前にちょうどSさんが来たので「奏」を注文してみよう。

これはマカディア+ミドリ+シャルトリューズヴェールにミントリーフという甘い中にさっぱりした味を加えた緑色のカクテルである。HBA創作カクテルコンペティションチャンピオンシップでSさんが優勝した創作カクテルを堪能(結構酔ってるけどな)。

最後にシャンゼリゼ。これもSさんが作ってくれたのだが、非常にさっぱりした切れのある味に仕上がっていた。明日も天気は持ちそうだし、何とか気分を直して帰宅。

20071108ギャラリー巡り

2007年11月09日 18時00分25秒 | ART
社内講習が終わり、飲み会まで時間があったので私には珍しく平日のギャラリーへ。富士フォトサロン→大同→たぴおの3箇所。

■たぴお「和田裕子銅版画展」。植物を題材にした銅版画だが、世界をすっと切り取ったような作品は非常に素晴らしい。「白雲木の花」なんか、見た瞬間ふっと立ちすくんでしまうような美しさだ。カラーの微妙な色調もよいし、モノクロの落ち着いた作品も良い。

バーボンな日

2007年11月08日 20時50分40秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日はすすきののバー「C」へ(今週も飲み過ぎか?)。最初はウィスキーソーダ割り。本日はマスターがワイルドターキー社のイベントに行ってきたそうで、パブミラーにサインをしてもらったとの事。

なるほど、それじゃ今日はバーボンを飲んでみようかな。まずは話題に乗ってワイルドターキーの8年をロックで。ふむ、久々だなあこの味。

次はオールドグランダッドにしてみよう。あまりバーボンを飲まないから銘柄がよく分からず、カウンターで一番前にある奴を選んでしまった。おっと、こっちの方がマイルドで口に合うかも知れん。もう一杯オールドグランダッドを追加して、帰宅。たまに悪くない。