散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20131116ギャラリー巡り

2013年11月16日 13時17分47秒 | ART
本日のギャラリー巡りは大丸→大同→たぴお→STV北2条→時計台→道新→さいとう→スカイホール→三越→富士フイルム→CAI02の11か所。イベントがあったため、小規模になってしまった。

※らいらっくぎゃらりいも行ったので、計12か所。

■STV北2条ビル「伴翼 展」。

作品タイトルはなかったと思う。バリエーション豊かな展覧会であった。



■らいらっく・ぎゃらりい「もっこうてん」。
笹森綾香「OverseasI」「同II」:教育大サテライトでも見た記憶があるが、ヨーロッパと南北アメリカ大陸のそれぞれの国を黄のパーツで作って組み合わせたもの。さらに、国はそれぞれ国旗を模した模様になっているのだ。これは印象深い努力作だ。

検査を終えたら

2013年11月16日 10時59分38秒 | 食べ歩き
3か月ぶりの定期検査。検査結果には異変なし。10時過ぎに空腹でたまらないとなると、札幌駅北口「SZ」だな。

まずはキャベツのピクルスと赤ワインを注文。



しばし飲んでいると、きのこのラグースパゲッティが到着。私には珍しく新メニューを頼んでみたが、これ、とろ~りチーズ入りなんだよね。できればきのこ感をもっと増してほしいものだが…



味は悪くないよ。


トロトロ禁止

2013年11月14日 12時49分22秒 | 食べ歩き
今日は移動中に昼食。久々に新さっぽろの「KT」にやってきた。相変わらず使いにくい自動販売機は健在! 今日は親子丼を食べてみることにした。



鶏を出汁と卵でとじて、さらに卵の黄身をオン。味は悪くないのだが、少々水分(ツユ+卵の黄身)が多すぎるような気がする。私も何かにつけて「トロトロ卵の○○」といったメニューや、「温玉のせ」には批判的なんだよね。



ところで、料理が出来上がるとカウンターに取りに行くスタイルから、おばちゃんが持ってくるスタイルに変わった模様。でも、食券方式で席も自由に座るので、どうやって注文した人が分かるのだろう…。

20131113最近読んだ本

2013年11月13日 23時32分06秒 | 読書
今回の出張中は意外と読書が捗り、本をかなり購入。荷物が重くなった。

■「ブック・ジャングル」石持浅海
閉館された図書館に侵入した男女5人。そこになぜか模型のヘリコプターが襲いかかる。襲撃の理由は疑問が猛烈に湧くが、戦闘シーンと心理戦は面白い。

■「パロの暗黒 グインサーガ131」五代ゆう
そうか、「グイン・サーガ・ワールド」で連載されたのを本にまとめたのか。

■「人生相談は真夜中のバーで」蒼井上鷹
タイトル通りの話なのだが、必ずしもマスターが切れ者というわけでもなく、相談結果がハッピーエンドなわけでもない。

■「女子高生、リフトオフ!」野尻抱介
体重が軽いという理由で、国産ロケットの操縦士に女子高生が抜擢された。ちょっとコミカルすぎか。

■「黒猫の刹那あるいは卒論指導」森晶麿
2作目とあって、登場人物の性格がこなれて来た。

■「謎解きはディナーの後で2」東川篤哉
今回も好調。謎も十分に深い。

■「殲滅の島 ペリーローダン460」フランシス
ライレって、長年活動している超ロボットじゃなかったっけ? 自分の目が奪われる恐れからフィルターを張り付け、そのフィルターの穴に泥が詰まって見えなくなり、強力にくっつけすぎたので取れず…。これってコント?

■「丑三つ時から夜明けまで」大倉崇裕
幽霊が実在し、その力による殺人事件が多発している世界での推理小説。じゃあ何でもありかというと、ルールがあるので、幽霊による殺人かと思いきや、実は普通の殺人だったりして混乱。担当する部署もそれぞれ違うので、そこで敵対心も出てくるのが面白い。

初冬の東京(22) 早朝帰宅

2013年11月13日 12時21分49秒 | 食べ歩き
最終日は午前中に札幌に戻り、午後からは仕事である。ということで、東日本橋から羽田空港へ。ホテルから電車一本、乗り換えなしの1時間で空港に到着できるのは実にありがたい。



満席の千歳行きにのり、満席のエアポートに乗り札幌到着。ここ5食ほどご飯を食べていないので、何かご飯ものが食べたい。まだランチ時間帯で混雑気味ながら、寿司の「I」へ入って見た。さすがに寿司屋のカウンターには少人数でないと座りにくいようだ。

注文はばらちらセット。ばらちらし、茶碗蒸し、サラダ、蕎麦のセット(私には蕎麦は多すぎるのだが…)。ばらちらしにはいろいろな種類の魚が入っていて、形はともかく美味しい。ああ、何となくほっとするね。



この後、セミナーに出席するのだが、ホテルの3階に彫刻が置いてあった。キャプションは無し。誰の作品だろう。



******
以上で、「初冬の東京」本編は完了。

暇な時に、東京国立博物館名作選(またか)、浅草寺グラフィティ、浅草グラフィティなどをお届けしたいと思う。

初冬の東京(21) ラストもつ

2013年11月12日 22時56分53秒 | 飲み歩き・東京
打ち合わせを終えて、ホテルに戻ってきたらもう21時近くなのである。ホテルの周辺には飲食店が少なく、歩いて数分の浅草橋まで移動。前回来た時も大混雑が気になっていた「B」へ入店。今回も店頭で飲んでいる人がかなりいたが、店内カウンターの一角を押さえることができた(立ち飲みなので、席はない)。

黒ホッピーを頼んで、パワーをつけるべくシロタレと馬刺し。馬刺しはもちろん赤みの部分だが、鮮度はいい。



続いてカシラ塩とナンコツ塩。





ホッピーの中をお代わり。焼酎の量が多いので、外1中3ということになってしまった。



つくね塩、レバタレ。





辛子は良くあるが、ものによっては味噌が付いてくるのも面白い。まあ、今日はこのくらいにしておくかな。



この後はホテルに戻って、アイスを食べて終了。さすがに疲れてきたかな。


初冬の東京(20) 蕎麦前

2013年11月12日 16時40分32秒 | 飲み歩き・東京
昼食が軽かったので、小腹がすいてきた。夕方からの打ち合わせも長引きそうなので、ここでちょっと何か食べていこう。ということで、上野を散策。蕎麦の「R」に入って見ることにした。この店、店構えは何とも老舗の蕎麦屋という感じなのだが、回りは品の無い歓楽街。どうにも違和感がある。

中途半端な時間なので、幸い空いていて、テーブルの一角に座る。まずは板わさを頼んで蕎麦前だ。



板わさはもちもちと歯ごたえがいいが、値段と量は考えこんじゃうよね。葱味噌をつまみながら、般若湯を一杯。ああ、落ち着くなあと言いたいところなのだが、店内はかなり近代的に改装されてしまっているのだよね。もう少し雰囲気がなあ~

まあ、文句を言わずにせいろで締める。こちらは東京の濃いめ蕎麦つゆ、蕎麦の歯ごたえもしっかりしている。



蕎麦湯は大きな急須に入れられてきた。



しばし落ち着いたところで、さて、打ち合わせに行くか。

 

初冬の東京(19) 最後の展覧会

2013年11月12日 15時10分41秒 | ART
そろそろ展覧会を見ることすら辛くなってきた。何とか自分に鞭打って見る最後の展覧会は、東京都美術館の「ターナー展」である。以前、岡山で「ターナーとその仲間たち」…、じゃなくて「ターナーから印象派へ」を見たときは、ターナー作品は5点だったのだが、今回は100点以上、全部ターナーである。



最初の方はスケッチなのに大混雑で、少し飛ばし気味にして…

「バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨」:23歳時の作品。早くもドラマティック。
「スノードン山と深い谷、隊列を組んで進む軍隊」:朦朧体か。
「グリゾン州の雪崩」:エッジの効いたところと、雪の飛び散るモヤモヤを盛り込んだ作品。

「エジプトの第十の災い:初子の虐殺」:歴史スペクタクルである。
「ディドとアエネアス」:146cm×237.2cm。初めて見るターナーの大作。大スケールである。
「スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船」:精密かつドラマティック。ある種のニュース映像のようだ。

「イングランド:リッチモンド・ヒル、プリンス・リージェント(摂政王太子)の誕生日に」:国民画家だなあ~
「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」:建物のせいか、ラファエロを意識したせいか、ローマっぽい。
「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」:デカく、正しい作品。

「海より望むフォークストン(版画集『海景』のための原画)」:自然にすら、ドラマを求めている気配。
「逆賊門、ロンドン塔(サミュエル・ロジャースの『詩集』のための挿絵」:可愛い色彩で宝の小箱のよう。
「ヴェネツィア、総督と海の結婚の儀式が行われているサン・マルコ広場」:人がもわもわに描かれている。だんだん速筆になってきたぞ。

「オラニエ公ヴィレム3世はオランダを発ち、荒海を越えて1688年11月4日にトーベイ上陸」:タイトルをこんなに詳しく書いておいて、実際には好天だった11月5日に上陸したらしい。波の盛り上がりというドラマの前には、史実すら曲げるのだ。
「海の惨事」:これはジェリコーの「メデューズ号の筏」にも似ているが、いわゆるターナーイメージの作品。
「荒れた海とイルカ」:これは未完作らしい。赤い色彩が目立つのだが、この先どうなったのか。

「ウォータールー橋上流のテムズ川」:煙突の煙がもくもくと上がっている。産業革命の頃なのだろうが、もしかするとターナーのもやもやは、大気汚染だったりして。
「戦争、流刑者とカサ貝」:ナポレオンを描いた作品だが、夕景が血を暗示している(予言ではなく、ナポレオンの死後に描かれた作品)。
「平和-水葬」:船が黒く、こちらも死を暗示している作品。

私が全般を通してターナーに抱いた印象は、細やかにも描けるしダイナミックにも描ける人。さすが国民画家ともいえるが、あんたは正しいよと揶揄したくなる気持ちもあり、という所か。

出口には「ターナー天気予報」があった。明日は晴れる模様。ちょっと笑える。

 

初冬の東京(18) 浅草→上野

2013年11月12日 13時54分47秒 | 旅日記
まだ時間もあるし、浅草を散策。久々に浅草寺の境内を歩いてみたが、写真を取りながら歩くと、見どころが多くて楽しいね。五重塔が新しいからって、馬鹿にしたものではないのだ。

 



後日、別項で浅草寺のいろいろ写真をご紹介したい。

ぐるっと回って隅田川の方に移動。こちらも見物客が多い、オブジェ群である。



ついでに金色のビルにスカイツリーが写り込んだところも撮影してみた。ちょっと、ベタかなあ~



ここから久しぶりに上野まで歩いてみるかということで、上野に移動する。途中、飲食店のメニューが楽しい。

初冬の東京(17) 聖地巡礼

2013年11月12日 12時38分47秒 | 食べ歩き
昼食の時間になり、浅草へ。危うく忘れかけていたのだが、浅草の「聖地」に行かなければならなかったのだ。何の聖地かと言うと、カレー焼きそばなのである。しかし、今検索してみると会津カレー焼きそばとかもあるのだね(いつか、行かねば)。

「F」の開店すぐに入店すると、どうやら昼から思いっきり飲めそうな(つまみのメニューも豊富)気配もするが、先が長いのでカレーソース焼そば(←この店での正式名称)のみを注文する。



到着したのは、期待通りのお姿である。ちょっと太目で、濃い色のついた麺の上に、紅ショウガとカレーがさらり。



さあ、早速食べよう。カレーと焼きそばを一気に行くと、麺はもちもちとちょうどよい歯ごたえ。カレーは当然そんなに辛いこともなく、こちらも見た目ほど味が濃くない焼きそばと、絶妙のマッチングだ。カレーのかからない焼きそば部分も食べてみたが、このままでもよし、卓上のソース追加もよしという感じである。

昼過ぎに飲んで、つまんで、締めにカレー焼きそばと行けば、これは最高だろうねえ…



ちなみに、この店以外にも沢山の店が営業を開始していてバンバン飲めそうなのである。今度浅草に来る時は、ホッピー通りではなくて、この地下商店街で決まりだな。

 


初冬の東京(16) 茶心なし

2013年11月12日 11時21分46秒 | ART
本日もそこそこ快調に目覚める。いつもの朝食。今日は休刊日ではないので、新聞サービスが復活していた。今日の仕事なのだが、夕方に打ち合わせがあるのだが、それまでは実は暇というスケジュールなのだ(←そんな仕事あんのかよ、と総ツッコミだろう)。

ゆっくりホテルを出て、日本橋へ。少し歩いて三井記念美術館の「「卯花墻」と桃山の名陶」へ。

「志野山水文茶碗 銘蓬莱山」:割とゆがんだ形をしている。
「志野茶碗 銘通天」:こちらは形が大変よろしい。
「志野茶碗 卯花墻」:これが国宝。他の志野茶碗とも比較して見るのだが、違いがよくわからない。年代も同じくらいだしなあ。好みの問題じゃないんだろうけど、来歴とかが違うのかな。

「鼠志野筍文茶碗」:落ち着いたくらい灰色に白と赤みがさしている。良い色彩だ。
「寄向付」:バラバラの5点を趣味的にそろえてこう呼ぶらしい。どう取り合わせて使うかに、センスが現れるのだろう。
「織部波車文沓茶碗 銘山路」:波車文が明るく近代的な作品。
「織部切落手鉢」:緑の釉薬がタラリとたれ、遊びがある。

良いなあとは思うものの、茶碗って全く分からない物ですね。それではサヨナラサヨナラサヨナラ…


初冬の東京(15) 仕事飲み

2013年11月11日 22時01分16秒 | 飲み歩き・東京
会社の懇親会は社内飲食スペースで行われた。結構盛りだくさんで意欲的に食べるも、食べきれず。やや、年齢層が高いのである。飲み物は主に赤ワインで過ごした。

2軒目は偉いオジサンに誘ってもらい、門前仲町の割烹「O」。そんなに超高級ということでもないのだろうが、とてもじゃないが私一人では入れない。ここで、タマゴサラダ、こんにゃく煮、生麩煮付、マグロ刺身などを頂いて、軽めに燗酒で仕上げる。「お前、いつから来たの」と聞かれたので、土曜日から散々に遊んでいることを報告すると、呆れられた。

会社の飲み会はここで終了。門前仲町から一人、森下へ移動。

前回、森下に来た時にこの界隈随一の人気店には開店前の行列ができていたのだが、さて、この時間帯だとどうだろうか。ちょっと店に入って見ると、ちょうど客も出入りが激しくなっている時間帯なので、ちょっと待てば入れそうだ。ということで、数分後、2階カウンターの隅に座ることができた。随分久しぶりになる、居酒屋「YR」である。

まずは燗酒とちりめんじゃこの通し。



それから何といっても、この店の主役は煮込みである。



卵を入れたり、ガーリックトーストをつけたりというバリエーションもあるのだが、それほど食べられないので煮込みだけにしてみた。久しぶりに食べると、やや洋風・濃厚味なのは変わらないけど、モツの脂身が少し多く感じられるね。わが身の老いが身にしみることになってしまった。

追加で鶴の友ときのこ汁(←枯れてる)を注文。これまで新潟の酒なんていまさらという思いがあったのだが、今年の新潟旅行以来、積極的に飲んでいこうという気持ちがでてきた。





きのこ汁はとろみのある汁の出汁の香りと数種類のきのこの風味が満載。柚子の香りも効いている、締めにピッタリくる味だった。1軒目で来ると、また印象が違うんだろうなあ。



この後、森下から馬喰横山へ移動する。駅の案内板が止まる駅をすべて表示する形式で、特急や快速が混在する路線の場合は、非常に分かりやすくてありがたい。



ホテルに到着し、今日はこれ以上飲まずに就寝だ。

初冬の東京(14) さ、仕事しよ

2013年11月11日 16時57分57秒 | 食べ歩き
ぶらぶら歩きながら、会社方面へ。



社員食堂で昼食を取る。モツばっかり食べていたのでまともなものを食べようと、ご飯、味噌汁、鯖の山賊焼き、サラダという定食構成にしてみた。まあ、悪くないよ。



この後、仕事があって、懇親会まで月島散策をして時間をつぶす。もしかして、これを読んでいる皆さんは、だんだん腹が立ってきているのだろうか(もう、手遅れなのか)。


初冬の東京(13) 仕事の前に

2013年11月11日 11時39分52秒 | ART
さて、月曜日になった。いつもの朝食を取り、部屋へ戻る。この日は新聞休刊日なのが痛かった。スポーツ新聞を買って、時間をつぶそうと思ったが、読むところが少ない…。何とか9時半まで我慢して、新橋方面へと移動する。

そろそろ仕事しろよ! という声も聞こえてきそうだが、本日の午後から打ち合わせ開始のため、午前中は自由時間ということで良いかな?(良くない?)。しかし、月曜日はどこの美術館も開いていないし…、と思ったらここがあった。パナソニック汐留ミュージアムの「モローとルオー 聖なるものの継承と変容」である。



開場とともに、暇そうな年配の方たちと入場。早速見ていこう。

モロー「ユピテルとセメレ」:大作なんだが、もう一つ華やかさに欠けるなあ。
ルオー「ゲッセマニ」:師匠モロー、弟子ルオーという構造なのだが、今回、パッと見にはモローだかルオーだか分からない作品がいくつかあった。なるほど、ルオーも初期はこういう作品を描いていたんだね。
ルオー「石臼を回すサムソン」:これなんか師匠譲りの雰囲気あるねえ。

ルオー「死せるキリストとその死を悼む聖女たち」:レオナルド・ダ・ヴィンチなど思い起こさせる、西洋古典を踏まえた作品。
ルオー「人物のいる風景」:プッサンやコローに似た作風になっているらしい。小さく描かれた人の姿に、のちのルオー作品を思わせるところがある。
ルオー「後ろ姿の裸婦」:この太い輪郭線が登場して、やっとルオーという感じがある。

モロー「ゴルゴタの丘のマグダラのマリア」:丘には十字架が三本残っているのみである。作品はベースの板目も見えているのだが、緑を中心にした色合いがなんともいい。
モロー「パルクと死の天使」:馬に乗る死の天使は顔と体が黒、翼は赤と緑で描かれていて、不吉さ満点。未完成な感じもあるのだが、パワーのある作品だ。
モロー「トミュリスとキュロスまたはトミュリス女王」:壮大な風景の下、女王が描かれているのだが、塗りがあっさり。

モロー「ピエタ」:これは素晴らしくドラマティックな構図だ。キリストとマリアだけを中心に描き、悲しみ祈る人々は舞台の下にいるかのように配置されている。
モロー「聖セバスティアヌスと天使」:これも小さいながらも細やかでいい作品だ。モローならでは。
モロー「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」:蛇の頭が全種類違うという、ちょっとコミカルなヒュドラが登場。ヘラクレスと静的な対立構造で描かれている。

モロー「一角獣」:白馬と女性裸体を対で配置した作品。両者の脚のカーブが釣り合いをとっている。
モロー「セイレーンたち」:日の沈む黒い海と空、その横には崖と同化するようなセイレーンがうっすら描かれている。はっきりしないようにも見えるのだが、これは傑作感がある。
モロー「オルフェウスの苦しみ」:独特の月の存在感。その光が当たる崖の表現が素晴らしい。

ギュスターブ・モロー美術館からの作品もあったのだが、当たり前のようだが、しっかり描いた傑作、凡作もあれば、あっさり描いているのに傑作、凡作に見えてしまうものもあるのだ。途中で、モロー美術館を写す4K映像コーナーがあったのだが、これからの展覧会で映像コーナーが流行ると、あまり嬉しくないな。



ここから会社方面に移動。

初冬の東京(12) 初めてはきついよ

2013年11月10日 23時28分35秒 | 飲み歩き・東京
さあ、もうこれ以上食べられないが、まだ飲める。湯島方面に少し歩き、非常に有名なバー「E」へ入って見た。実にこじんまりとした店内である。

まずはオーソドックスにジンフィズを注文。店内にはマスターと若手2名がいるが、すべてのカクテルをマスターが作るらしい。まずはジンフィズを飲んでいると、徐々に店内が常連で込みだしてきた。

2杯目は「強すぎず、弱すぎずで…」と抽象的な注文をしてきたところ、登場したのがカルヴァドスとデュボネで作った、ベントレーというカクテルである。



これが実に私好みで素晴らしく旨いのだ。たまたまかもしれないが、世の中には初めての客にここまでピタリとくるカクテルを出すバーテンダーがいるものなのである。

しかし、さらに常連が詰めかけ、マスターとは全く話ができず。残念な限りであった。



この後ホテルに戻り、恒例のアイスを食べ、風呂に入る。



テレビでは「水曜どうでしょう」の新作第一話が始まった。氷結和梨というわけのわからない物を飲んで、就寝。