創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

最終巻(二百六十一段~跋文)

2013-02-22 09:37:04 | 枕草子
最終巻(二百六十一段~跋文)を発行しました。
 
とうとう最終巻です。約二年かかりましたが、一応満足の出来るものが仕上がったと思います。本文、語釈、解説で1200枚。語釈は自分が納得できるまで考えました。読み違えやすいところは、自分のテキストでもあるわけですから、出来るだけ丁寧に解説しました。電子出版である点も含めて類書のないものになったと自負しています。このテキストを利用して読書会を出来ないかと考えています。ネットで募集して、実際に顔を合わせて【枕草子】について語り合う様な。少し、人恋しくなっています。ご意見をお待ちしています。この作業を通じて古典を眠らせてはいけないと強く思いました。「枕草子」は日本文学史上でも画期的な作品です。清少納言はなんて魅力的な女性でしょう。是非ご一読下さい。
とても好きな言(こと)を記して、本を閉じたいと思います。
 (二百四十二段)
 ただ過ぎに過ぐるもの。
  帆かけたる舟。
  人の齢(よはひ)。
  春・夏・秋・冬。

【目次】
 二百六十一段 尊き言
 二百六十二段 歌は
 二百六十三段 指貫は
 二百六十四段 狩衣は、
 二百六十五段 単衣は
 二百六十六段 下襲は
 二百六十七段 扇の骨は
 二百六十八段 檜扇は
 二百六十九段 神は
 二百七十段 崎は
 二百七十一段 屋は
 二百七十二段 時奏する、いみじうをかし
 二百七十三段 日のうらうらとある昼つ方
 二百七十四段 成信の中将は
 二百七十五段 常に文おこする人の
 二百七十六段 きらきらしきもの
 二百七十七段 神のいたう鳴るをりに
 二百七十八段 坤元録の御屏風こそ
 二百七十九段 節分違へなどして、夜深く帰る
 二百八十段 雪の、いと高う降りたるを
 二百八十一段 陰陽師のもとなる小童べこそ
 二百八十二段 三月ばかり、「物忌しに」とて
 二百八十三段 十二月廿四日
 二百八十四段 宮仕へする人々の
 二百八十五段 見ならひするもの
 二百八十六段 うちとくまじきもの
 二百八十七段 衛門尉なりける者の
 二百八十八段「をはらの殿の御母上」とこそ  
 二百八十九段 また、業平の中将のもとに
 二百九十段 「をかし」と思ふ歌を
 二百九十一段 よろしき男を、下種女などの
 二百九十二段 左右の衛門尉を
 二百九十三段 大納言殿参り給ひて
 二百九十四段 僧都の御乳母のままなど
 二百九十五段 男は、女親亡くなりて
 二百九十六段 ある女房の、遠江の子なる
 二百九十七段 便なき所にて
二百九十八段 「まことにや、やがては下る」 

一本 きよしと見ゆるもの
 一本一 夜まさりするもの
 一本二 灯影に劣るもの
 一本三 聞きにくきもの
 一本四 文字に書きて、あるやうあらめど
 一本五 下の心、構へてわろくて、清げに
 一本六 女の表着は
 一本七 唐衣は
 一本八 裳は
 一本九 汗衫は
 一本十 織物は
 一本十一 綾の文は
 一本十二 薄様・色紙は
 一本十三 硯の筥は
 一本十四 筆は
 一本十五 墨は
 一本十六 貝は
 一本十七 櫛の筥は
 一本十八 鏡は
 一本十九 蒔絵は
 一本二十 火桶は
 一本二十一 畳は
 一本二十二 檳榔毛は
 一本二十三 松の木立高き所の
 一本二十四 宮仕所は
 一本二十五 荒れたる家の蓬ふかく
 一本二十六 初瀬にもうでて
 一本二十七 女房の参りまかでには      

  跋文