東寺の五重塔が開扉していると聞いて出かけた。「三十三間堂」の帰りにでもよかったのだが、帰宅を急いでいた(何の理由もないけれど)。旅行は帰りが楽しい。ああ、やっと帰れると思う。ずいぶん昔のことだが、素直にそのことを言うと、「あんたとは二度と旅行に行かない」と言われったっけ。東寺には四年以上前に行っている。(もう四年も経つのか……)。立体曼荼羅に会えるのも楽しみだった。また、方向音痴が出た。拝観料を払って歩いて行くと、一般道路に出た。引き返して、寺の人に入場門を聞いた。阿呆ちゃうか。立体曼荼羅は異空間だ。魂が身体から離れて、曼荼羅の空間に遊ぶ。空海の浄土に遊ぶ。死が怖くなくなる。生も死もない世界だ。
五重塔の中は見てはいけない世界かもしれない。塔の中は死の静謐に満たされている。
写真の柳は小野道風のゆかりの柳です。
一コマ小説
○windowsを起動しています。
○大病院の中待合室の壁を透かしてみれば「バカ」と書いてあった。
○一日中 、雨。
○塔の中
五重塔の中は見てはいけない世界かもしれない。塔の中は死の静謐に満たされている。
写真の柳は小野道風のゆかりの柳です。
一コマ小説
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○大病院の中待合室の壁を透かしてみれば「バカ」と書いてあった。
○一日中 、雨。
○塔の中
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