クラーナハ展
世界文化遺産登録をされた上野の国立西洋美術館に行きました。
国立西洋美術館の前庭にはロダンの「考える人」「地獄門」「カレーの市民」などの銅像が展示されています。
開催中の「クラーナハ展」を鑑賞しました。
ルカス・クラーナハ(1472-1553年)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せたドイツ・ルネサンスを代表する芸術家です。
大型の工房を運営して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていたクラーナハは、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも、きわめて深く関与しました。
この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、エロティシズムで描きだしたイメージの数々です。
艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。副題として「500年後の誘惑」と付けられています。
国立西洋美術館は建物も素晴らしいですし、内部の展示スペースもとても観覧者に優しい雰囲気を醸し出しております。来館者の8割は女性の方でした。
(11月26日記)
世界文化遺産登録をされた上野の国立西洋美術館に行きました。
国立西洋美術館の前庭にはロダンの「考える人」「地獄門」「カレーの市民」などの銅像が展示されています。
開催中の「クラーナハ展」を鑑賞しました。
ルカス・クラーナハ(1472-1553年)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せたドイツ・ルネサンスを代表する芸術家です。
大型の工房を運営して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていたクラーナハは、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも、きわめて深く関与しました。
この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、エロティシズムで描きだしたイメージの数々です。
艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。副題として「500年後の誘惑」と付けられています。
国立西洋美術館は建物も素晴らしいですし、内部の展示スペースもとても観覧者に優しい雰囲気を醸し出しております。来館者の8割は女性の方でした。
(11月26日記)