ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.9.2 エンハーツ3クール目投与後7日目のこと 職場健康診断何とか終了

2020-09-02 22:19:37 | 日記
 
 昨夜はこの前買ったスープカレーなら食べられるかもしれない・・・と、帰宅した夫に言ったところ、彼もカレーが食べたかったようで自分でチャチャっとキーマカレーを作ってくれ、それが食卓に上った。久しぶりに夕食らしい夕食を一緒に摂ることが出来た。

 その後、もたもたしているうちに日付が変わってしまった。早めにお風呂に入って出ようとしても、抜けた髪の毛の後始末にかなり時間がかかって消耗する。
 それでも夜中にお手洗いで目覚めず、朝まで連続して眠れたのは凄い。吐き気も大分収まっているが、足取りは怪しい。

 目覚ましが鳴って夫に促されることなく、一人でちゃんと起きられた。夕食の段取りもつけた。
 鏡を見ると、髪の毛はなんとなくペタンとしているけれど、まだ全頭かつらのお世話にはならなくても大丈夫そう。毎日、小さいヘアピース1個分くらいは抜けているのだけれど・・・。
 気持ち悪さが落ち着いてきたことも、気持ちが前向きになる上で随分大きい。食べ物にすんなり触れられる感じだ。でも、とにかく何をしてもすぐに疲れてしまう。この疲労感が曲者だ。

 さて、先週末から今日までは職場の健康診断ウィークだ。例年は7月末だが、今回コロナ禍のおかげで1か月後ろ倒しになっている。
 治療から今日で1週間。吐き気もあるし、とにかく疲労度が高く、貧血気味。受付の長い列で待つ元気はない。バリウムを飲んで吐いてもたまらない。そもそも飲み切れないかもしれない。

 例年、受付まで椅子に座って待つことが出来るのだけれど、今回は三密防止ということで、受付の方たちの場所を広く取ったら待ち人が座る所はなくなってしまった。
 そのため、外に立ったまま間隔を十分に取って並ぶように、とのこと。30人ほど並んだらそこを最後尾として打ち止め。それ以上は並ばずにまた出直すように、だそう。何分立って待つのか並んでみないとわからないのだ。

 初日も3日目もとても長い列になっていた。これはダメだ、と諦める。中にはキャンプ用の折り畳み椅子を持参した方もいたけれど、あまり目立ちたくないし・・・。
 体調を考えれば先週末の受診はまず無理だったし、結局、一番体調が回復しているだろう最終日の今日まで様子見にすることにした。

 尿検査や大腸がん検診の検体を取り、家を出た。ここのところ申し訳程度のウサギさん状の便にしかお目にかかっていないので、ガスは溜まって不快だ。今日は水分を沢山取ったことで、家を出た頃から急にお腹が動き始めた。

 これは大変。なんとか出勤IDをスキャンし、そのままその棟のお手洗いへ。刺し込むような腹痛の中、脂汗を流し貧血になりながらだったけれど、普通便から軟便、泥便までほぼ一度に進行して、少し楽になった。
 それでも、そのことでかなり体力を消費。職場に辿り着くまでに、前クールでもお世話になった目立たない階段のところで座って体勢を立て直す羽目になった。

 自席で2時間ほど仕事をこなし、ではそろそろ検診会場に行こうかしら、とお手洗いに行くとまた腹痛。今度は下痢が止まらない。はあ。もう本当に、このお腹の不安定さよ・・・。ようやく落ち着いて、ヨロヨロしながら検診会場の棟へ向かった。

 受付で大腸がん検診、尿検査の検体を提出し、検温(36.6分)した後は、会場へ移動。
 身体測定からスタートで、身長・体重ともほぼいつも通りだが、165.2cmと去年より0.1cm縮んでいた。誤差範囲だろうけれど、髪の毛のボリュームが断然減ったせいもあるかも、と気になったりする。
 体重は風袋込みで43.1kgと昨年より2.6kg減。ちょっとまずい減少傾向だ。まあ直前にも下痢をしてしまったし、食欲不振の最中だからやむなしだ。腹囲は64.1cmと4.9cmの減。これも体重減と食べられないことのせいだろう。でも計測部分が去年より上だったかも、と余計なことを思ってしまった。まあ、どうあれこれが今の現実である。

 血圧は1回目103-63、2回目は100-63で問題なし。続いて採血3本。とてもお上手で、痛まずにほっとした。先週の通院で採血、今週の検診で、また来週の検査でも、と針刺しタイミングが頻繁だし、刺せるところが決まっているので、だんだん血管が硬くなっていて、当たり所が悪いと本当に痛むので、ラッキーだった。きつく止血ベルトが巻かれた。

 視力測定。30年以上前に作った近視と乱視矯正用の眼鏡しか持っていない。遠見はどちらが見やすいですか、と言われ、やはりかけた方が、と眼鏡で。いつもは口に出して、右、左とか言うが飛沫防止のため指で方向を差してください、という指示だった。両眼とも1.5。しっかり見えていた。なんというモノ持ちの良さ!
 一方50cmの近見は裸眼で右が1.5、左が0.9で昨年と同じ。もう暫し老眼鏡に頼らなくてよさそう。

 次は心電図。特にコメントなく無事終了。
 隣に進んで内科診察では、「お変わりありませんか?」と訊かれ「治療中で今はちょっと体調がよくないです。」と伝えると、「(再発乳がんは)何年になりますか、だるさはありますか。」と問われ、「再発13年目で、先週投与したばかりで疲労が強いですが、新薬に助けられています。」とお答えする。「乳がんは長く生きられる病気ですから、治療を頑張ってください。」と言って頂いた。有難いことである。
 
 最後の聴力では左右2種類の音の聴こえとも問題なし。
 最後に残るのが最大の関門である胃のレントゲン。今回は迷うことなくパス。今の状態でバリウムを飲んで、やれ右に3度周って、仰向け、左右途中で止まって、右腰を上げて、次は左の腰を上げて、うつぶせで息を止めて・・・というご指示に従えるほど元気ではない。とりあえずパスしてよかった。今はロキソニンも止めているし、胃薬のタケプロンも飲んでいない。もし何か症状があったらそれはその時考えよう。

 受付に並び始めてから(前には2人しかいなかった)終了まで実質45分ほど。離席したのは1時間ちょっとで済んだ。
 今年の健康診断も、ひとまず第一段階は、クリア。

 とにかくこんな体調ではあったけれど、今年も何とか恒例行事を済ませることが出来てほっとした。
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