昨日は在宅勤務だった。青空が広がるいいお天気で気温もかなり高かったが、洗濯を干すのにベランダに出る以外、一歩も家から出ずにいられたので、それほど消耗なく過ごせた。
このままでは足が萎えてしまう・・・と、勤務終了後はヨガスタジオに出向き、美脚クラスに参加した。男性4名、女性6名。大柄で存在感のある(鼻息も動きも賑やかな)男性が占める比率が高いと、10人でも一杯一杯の感じがする。足の痺れでなかなかバランスポーズが決まらない。1時間でもゆっくり身体を動かせてよかった。
帰宅後は夕食もたっぷり美味しく頂けた。やはり投与すると、食欲が戻ってくるまでたっぷり2週間がかかる、としみじみ。仕方ないことかもしれないけれど、いかんせん長い・・・。3週間に1度の投与で延々2週間の不調、体調が良くなってあれこれ自由にできるのはわずか6日間しかない。
期待の新薬エンハーツの投与を始めたのが7月15日。まだ2か月も経っていない。実際に投与したのは3クールだ。未だ前薬ハラヴェンの副作用である手足の痺れや痛みが軽快しないのに加え、新たにエンハーツの副作用である吐き気、疲労、好中球減少、貧血、脱毛、お腹の緩さ、突然の下痢等にも悩まされている。
今回エンハーツは、お世話になっている病院で使用第一号の患者であり、製薬メーカーがエンハーツの重篤な副作用である間質性肺炎のフォローを希望されていること、自覚症状としては効いている感じを得ていることから、エンハーツの効果測定のための造影CT検査だ。
今日は午前中出勤して仕事を片づけてから、昼食抜きで病院に向かった。朝、家を出る時からお腹がちょっと過活動で何度もお手洗いに行ったけれど、ひとまず職場を出る時には落ち着いてくれてほっとした。
今日も着替えをしないでいいようにブラトップ、ボタンも何もないプレーンな被りのブラウスとゴムのロングスカートにした。手指の痺れや痛みで、アクセサリー類の小さな金具を止めたり外したりすることはもはや無理と諦めているので、装飾物の類も一切なし。全く着替えることなしに、荷物を置いたらそのままCT装置に寝っ転がれる。病院滞在時間は短縮、糊のきいた検査着を汚すこともなく一挙両得である。
最高気温33度の真夏日になるという予報だけれど、車内等で冷房が効きすぎているとお腹が心配なので、一応上着も携えた。予定通りの電車に乗れてスムーズに移動。
車内で原田マハさんの「アノニム」(角川文庫)を読み始めた。帯には「原田マハの真骨頂、痛快美術エンタテインメント!」とある。冒頭から惹き込まれ、瞬く間に病院最寄り駅に到着。
外は暑い。溶けそうになりながら空腹の中を歩き、予約時間の20分ほど前に病院に入った。自動再来受付機は待つことなくすんなり。先に番号札を取り、お手洗いを済ませて2階の放射線受付へ向かう。待合椅子に座っている方は数人。
お手洗いから戻ると殆ど待たずに受付が済んで、CT準備室の前廊下へ移動した。ここでも数人が待っていたが、付き添いの方もいたようで、すぐに準備室で名前を呼ばれ、予約時間の10分前には入室。荷物をロッカーに預けて、造影剤注入のためルート確保の針刺し。造影剤用の針は22G。太くて採血の時よりもずっと痛い。今日の看護師Oさんも丁寧だったけれど、結構痛かった。
10mlの生食入りシリンジを渡され、点滴棒がないのは前回までと同じ。予約時間より5分ほど前に呼ばれた。
ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なし、次に造影剤を入れて、2回の撮影。この流れはもうすっかりお馴染みだ。所要時間は10分とかからない。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いがツーンと鼻を突くし、味覚にも嫌な後味が残る刺激があって、口の中が気持ちよくない。瞬く間に造影剤が体中を駆け巡り、体の芯までカーッっと熱くなってじーんと痺れる感じ。
マスクをしたままでいるのにも大分慣れて、「今だけマスクを外していいですか?」と言わずに済んだ。「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して終了。咳も出ないで無事済んだ。先ほどとは違う看護師さんから針を抜いてもらい「止血しておきますので、10分ほど外廊下でお待ちください。」と言われ廊下に出た。時間が来て外して頂き、無事終了。放射線受付に戻ると、向かいの会計に出すように言われる。また方式が変わったようだったので、ちょっとうろうろ。1階の会計には並ばず、10分ほどしたら直接自動支払機に行くようにとのこと。
会計に向かうと、待合椅子がそれなりに混んでいたけれど、言われた通り10分ほど待って自動支払機で8千円ほどカード支払。本日の病院滞在時間は1時間弱だった。順調順調。まだランチタイム終了まで時間がある。
外に出ると相変わらずの陽射しで暑い。とても久しぶりに(3か月半前のCT検査以来か)タイ&インドレストランに。いつもはランチタイム終了ギリギリに飛び込むのだけれど、今日は30分ほど余裕があり、他にも3組ほどお客さんがいた。トムヤン麺とグリーカレーのハーフセットを頂く。
お隣は私が入った時は既にお茶のタイミングだったので、すぐ席を立たれるのかと思ったけれど、マスクをしないままずっと大きな声でお喋り。食事を終え、本を読むのも諦めて早々に立ち上がった。
帰路の車内でも無事席を確保。読みかけだった文庫を読み始めたけれど、結局読み切れなかった。残念。
乗換駅に予定より大分早く着いたので、かつらショップに寄ってみた。ちょうど担当のNさんがいらしたので、頭を見せて「3週間に1度のタイミングでハラハラ髪の毛が抜け続け、大分頭頂部の分け目が目立ってきました。フルウィッグに替える前にトップピースを買いたいと思うのですが・・・」と相談。すぐに個室に案内されて、トップピースを試したけれど、3か所ピンでとめる形で、その都度弱っている頭皮が痛むし、ピンの存在にとても違和感がある。曰くピンの部分に髪の毛がなくなるとトップピースが使えなくなるし、あまり活用出来ないのでお勧めしないとのこと。
6分のかつらだとぼんのくぼの部分に髪の毛がないので、大分涼しいですよ、とのこと。また最新作の9分かつらはエアウィッグで19g。空気のように軽くて涼しい。ピンでとめなくとも、今の状況ならただ乗せるだけでいいという。濡れた髪にも被れるそうな。治療応援の2割引になりこちらを購入した。被っていきますか、と訊かれたけれど今日はそのままお持ち帰りにした。来週からはそろそろかつらデビューかしら。来週通院の帰りに調整が必要ならまた寄ってくださいとのこと。
最寄り駅まで戻り、夫と待ち合わせて、誕生日プレゼント用に取り寄せたジャケットを受け取りに行った。その後、夕食は外食で軽く済ませた。食事の支度という家事からすっかり遠のいている。
帰宅すると生協のお届け物が届いていた。夫が一緒だったので手分けしてぱっぱと収納が叶った。
ということで、朝から晩まであれもこれもの1日になった。体力が戻ってきたのが有難い。そうはいいながら、このことはすなわち次なる治療が目前、ということなのだけれど。