今日から4連休。そして「オンラインで学ぶ!ヨーガ・スートラ講座(第1章)」の初日だ。
平日よりちょっとだけ遅く起きる。エンハーツを投与して3日目だから体調は良いわけがない。吐き気が酷いし、耳鳴りに眩暈もする。それでも起き出すことが出来るのは、Sさんの講座をリアルタイムで聴きたいというその一心からだ。
朝食の支度を終えて、夫を起こす。クランベリーとくるみのロールパンを一つ、シャインマスカットを2粒とりんごと梨をひとかけずつ。バナナスムージーとグレープフルーツジュース、さくらんぼのフレーバーティを頑張って頂く。今朝から食後の薬は吐き気止めがデカドロン2㎎に、整腸剤ミヤBMと痛み止めコデインの3種類。
あまりに顔色が悪いので、少しでも元気に見えるように薄くお化粧をした。
洗濯機も廻さないと・・・と、もたもたしているうちに開始前の接続チェック時間になる。2歳になってすっかりお喋りが上手なT君を抱っこしたSさんの姿が見える。こちらもカメラをオンにしてご挨拶。次々と参加者の皆さんが画面の上に揃っていく。チャットが上手く出来たら開始前まではフリータイムですとのことだったが、何故かうまくいかずに、結局そのままスタート時間になってしまう(ちゃんとエンターキーを押せていないだけで途中から復活した。)。
今回のオンライン講座は、月1度1時間の講座が来年2月まで計6回のスケジュールだ。まずは参加者の出席を取るところから。講師養成講座でご一緒した皆さんも沢山。御夫君とご子息T君のご紹介があり、いよいよスタート。数日前に送付されたSさん渾身のノートがテキストだ。クラス中の約束が3つ紹介される。
気楽に受講すること、水分摂取もお手洗いも自由であること、質問もいつでもOKとのこと。
そして、ॐ(オーム)の音でクラスが始まるのがSさんのスタイルだ。Zoomの限界で、皆がマイクをミュートにしていないとどうしても声が被ってしまうが、皆さんとの一体感が感じられるのはやはり自分以外の声が聴こえることも大切。
続いて呼吸のガイドがあり、気持ちがどんどん穏やかになっていくのが判る。あんなに気持ち悪かったのに・・・、と驚きながら深呼吸に身を委ねた感じ。
テキストの「はじめに」のページから“沢山の愛とエールを込めた”説明があり、「ヨーガ・スートラ」の基礎情報についての説明。これから6か月は「ヨーガの目的について」の重要な第1章を学ぶ。
この講座が終わったら、第2章であるヨーガの実践の章の講座開催を予定されているという。
聖者パタンジャリが残した3つの功績についての説明があった後は、“パタンジャリを讃えるシュローカ”をSさんに随いて唱える。聴いて、真似して口に出して繰り返して唱える-この学びの方法、とても懐かしく心が解れる形だ。サンスクリット語のローマ字表記についてのお約束も整理して復習。なかなか発音が難しい音もあるけれど、ルールとして覚えていけばそれぞれのスートラが読みやすくなる。
ここで参加者の方たちから1分間スピーチを!とSさんから衝撃の発言。内容は皆さんの心が明るくなるようなものを!とのこと。これは、瞬時に今の自分の心を観察するという課題だった。
実際にはスピーチはないことになったが、これは予定通りだったようで、なし、となったタイミングでの心の動きはどうだったのか?を穏やかに観察することができると、これからの学びについての躓きが少なくなるということだ(その後、その課題が出た時の気持ちをチャットで送った。)。
これは、ヨーガ・スートラの第1章1-2に書かれていて、私が担当させて頂いている患者会のクラスでも毎回ご紹介しているヨーガの定義、その目指すものである「ヨーガは心の動きを鎮めるものです」というもの。
その後、実際にヨーガ・スートラの各々の章を聴いて声に出して繰り返す。ヨーガは幸せになるために行うこと、という大前提を改めて確認する。良い結果を得るために必要なことはいつも必ずしも楽しくはないし、うまくいかないこともある。それは想定内のこと。けれど、苦労や我慢をしないといけないということではなく、うまくいかなければルールに立ち返ればよいという教えだ。
続いて心の動き(チッタ・ブリッティ)に触れる。テキストと同封されてきたトゥルシー(インドの神聖な良い香りのお茶)をその場で開封し、香りを嗅いでみてその時の心を観察する。Sさんが見本を実況中継され、私たちも後に続いて開封、感じたことをチャットに書き込んでいく。
ヨーガ・スートラの第1章1-3は心を騒がせるものがない、心がしみじみと幸せであること、それが本来のあなた(セルフ)であること、この世界の全てのものは純粋なもので出来ているという教えだ。
今日は1-4が最後の学びの章になった。しみじみ幸せでないときには心がネガティブなものに囚われているということ。イライラしたり哀しかったり心が騒がしい時、心の鎮め方を日常生活で色々やっていきましょう、という教えだ。
これで今日のクラスは終了し、次回来月には1-5から入るそうだ。この後、今日のクラス動画配信もあり、オンデマンドで復習が出来るようになるという。時間外の質問もいつでもOKとのこと。この後も10分ほど質問タイムも取ります、とSさんが仰ると、すぐに手が上がる。
現役のインストラクターのM先生も今回は参加者のお一人だ。闊達なクラス、皆が学びに対して真剣に向き合っている姿に心が励まされる。何度も押し寄せてくる吐き気でしゃんと座っているのが辛かった。けれど、気づけば瞬く間に1時間半近くが過ぎた。途中リタイアすることもなく、最後の最後までミーティング退出が名残惜しいほどで、手を振っての退出だった。
満ち足りてぼーっとした面持ちでPCを切り部屋から出、洗濯機をセットしたら、すぐにソファと一体化。洗濯が終わったところで夫と一緒に洗濯物を干し終えたら、もう動けなくなった。
ソファに横になるとウトウトウトウト。夫は昼過ぎにお腹空いた~とカップ麺を一人で摂っていたが、私は気持ちが悪くて生唾が止まらない。残りのスープだけ一口飲ませてもらって塩分補給。
その後夫は私が食べられそうなものを買い出しにスーパーと隠れ家パン屋さんまで2往復してくれた。その間もずっとソファと一体化して、だらだらうとうとビデオを視ているうちにあっという間に夕方に。
さすがに空腹で胃が痛くなり甘栗とほうじ茶を少し頂く。昼はコデインもミヤBMも飲まずじまい。
夫と夕食を共にするには、やはり昼は抜くくらい空腹にしておかないととても無理だ。朝のうちはかなり蒸し暑くて頭は痛く、熱っぽい感じがしたけれど、午後あたりから大分気温が下がり、身体が楽になった。
夕食は冷やし中華をリクエスト。放っておくと私が食事をしないで済ませてしまいそうなので、夫が自分ではそんなに好きではないこうした夕飯を作ってくれるのには頭が下がるばかりだ。本当に酸っぱい麺類しか喉を通らないのだから困ったものだけれど、おかげさまで完食できた。
気持ち悪くてサボっていた生ごみも処理した。明日はもう少し元気になっていたいものである。