ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.7.24腫瘍内科診察後、フェスゴ7回目+ドセタキセル7回目(6割減量5回目)+ジーラスタ ボディーポッド7回目無事終了後、夫白内障手術のため病院を梯子

2024-07-24 22:36:04 | 治療日記
 
 昨夜はブログアップ後、久しぶりにリアルタイムで断捨離番組を視ようかとTVを点けたら、野球中継で繰り下げ。放映時間の1時間を過ぎても試合は終わらず。早々とタリージェとコデインを飲んでしまったので、眠くてたまらなくなる。結局、別の番組に振り替えられたようで、諦めて消灯。
 3時にお手洗いに目覚めたが、その後もなんとか二度寝に成功した。

 今朝は、平日仕様のスマホアラームが鳴って起床。夫におはようLINEを打つ。身支度をして階下のレストランに降りる。
 夏休みのせいか普段はいないお子ちゃま連れの家族がチラホラ。今日は厳しい暑さ、かつ不安定なお天気になるという予報だ。
 有機野菜たっぷりのおかずをちょっとずつ色々、スープ、ジュース、焼きたてデニッシュやマンゴーをたっぷり入れたヨーグルトを頂く。少し混んできたので紅茶は部屋で頂くことにして退散する。

 今日も前回同様で昨日のうちに採血が終わっているから、朝一の予約でも時間にゆとりがある。朝ドラを視て、小休止をしてゆるゆる出かけることに。チェックアウトして手荷物を預け、病院を目指す。外は既にかなり暑い。日傘を差しても照り返しがきつい。

 朝一番の予約時間の20分ほど前に病院に到着。受付のIDカード機を通し、腫瘍内科受付へ移動する。既に椅子は半分ほど埋まっているが、明るい受付正面のソファを確保した。態勢を整えて血圧測定。114-62、脈拍が94。
 血圧測定を終えたら、態勢を整えて読書再開。今日のお供は昨日から読み始めた望月諒子さんの「フェルメールの憂鬱」の続き。
 解説をミステリー評論家の西上心太さんが書いておられるが、この作品は「大絵画展」に続く美術ミステリーシリーズ2作目、コン・ゲーム小説(取り込み詐欺、信用詐欺を意味する俗語から、詐欺をテーマとする騙し合いを意味する小説)だそう。前作の登場人物が集結、とあるが、全く前情報なく読んでも十分楽しめた。
 フェルメールといえば「真珠の耳飾りの少女」が特に有名かと思うが、フェルメール・ブルーと呼ばれる鮮やかな青(顔料に高価な半貴石ラピスラズリに含まれるウルトラマリンを使用している)は本当に素敵。作品数が少ないと言われるフェルメールの真作とされる30数点がカラーの口絵にされているのもお得感満載。蘊蓄の頁は何度も頁を繰って見直した。
 
 予約時間を30分過ぎたところで電子掲示板の中廊下へどうぞ、に自分の番号が出る。移動して体勢を整え、本の続きを読み始める。断続的に空咳が出る。

 10分ほど待つと、扉を開けて先生が「おはようございます」と声をかけてくださる。荷物をまとめ、「おはようございます。よろしくお願いします」とご挨拶をして入室する。
 「では」と体温計を渡される。診察室での体温は6度5分。
 「今回はどうでしたか。(門前薬局の)薬剤師さんからフラフラだという報告がありましたが・・・」と言われ、「猛暑と副作用のダブルパンチで大変でした。手足は相変わらず痛み、咳も断続的に出るので、7日から就寝前のみコデインを飲み始めたところ、よく眠れ、下痢が少し収まりました。普段のように下痢が酷いと脱水になるところですが。手足以外の痛みはありません。咳のせいか痰に血が混じることがあり、薬が効いているのか不安になりますが、前回のレントゲンでは咳が出る(病変の)兆候はないとのことでしたし、風邪が長引いているのかも・・・」と言うと、「咳が酷いと喉から血が出ることもあるし、冷房の乾燥のせいもあるかもしれません。コデインを飲むのは全く問題ありません。」とのこと。「タリージェは2.5㎎にして頂きましたが、やはり午前中から昼までの眠気が酷いです。」と言うと、「お休みにしましょうか。夜だけにして」とのこと。夜は15㎎のままで、夜10㎎と朝5㎎に分けるのもなし。「目の下が何やら白っぽくなっているので、貧血が進んでいるのかも、と思いますが。ジーラスタで白血球は戻っても、赤血球がダメになってきたのでしょうか・・・」と言うと、「うーん、貧血はギリギリの数値ですね。ただ投与後2週間位の(一番骨髄機能が落ちる)タイミングでは貧血状態かもしれません」とのこと。

 「で、今日ドセはどうしましょうね。やめときましょうか。」と仰る。「6割をあと2回続けるのは暑い8月中もずっと体調不良が続くことになり、ちょっとしんどいです。例えば、4割に減量してあと2回投与はどうでしょう?」と問うと、「あまり良くない。」とのこと。「では、今日6割投与して、これでおしまいにするのと、今日はお休みにして、次回6割投与しておしまいにするのとどちらが良いでしょう?」と訊くと、「根を詰めて今日やって、これですっぱりおしまい、の方が良いですね。」と仰る。「御の字と言われた8回出来れば末広がりで良いと思いましたが、ラッキーセブンで7回で、止めることにします。」と応える。「いや、よく頑張りましたよ。6回でも十分です。では、今日ダメ押しでやりましょうかね。そして次回からはフェスゴとタモキシフェン、ジーラスタボディーポッドもなし。」と電子カルテに書き込まれる。

 次回の予約が入る。前日検査は採血はマーカー測定ありでレントゲンも。更に心エコーとトリプルヘッダーだ。
 処方箋は明日、明後日だけ飲む浮腫み止めのデカドロン4㎎といつも通りのミヤ、タケプロン。タリージェは夜のみ15㎎に切り替え。残り少なくなってきた爪囲炎用のリンデロン軟膏。
 先生が10月末で退職されるまで8月、9月2回、10月とあと4回お目に掛かれることになるが、11月以降についてまた相談させて頂くことにして、お礼を言って診察室を出る。

 一旦中廊下で待ち、看護師さんから心エコーの注意事項や予約表を頂いてから化学療法室に入る。お一人待っていて、受付番号は9番だった。処方箋の写真を撮り、LINEで門前薬局に送る。まずは入院のため出かけた筈の夫にLINE報告。
 ほどなくして看護師Sさんからリクライニング椅子に案内される。今日は窓側の通路側。日差しがきついのかブラインドが全て降りているので、窓際なのにちょっと残念。

 お手洗いを済ませ、態勢を整えると、長くお世話になっていたが、最近姿を見なくなった看護師Sさんが針刺しに見える。今は呼吸器・内分泌の外来にいらして、今日はヘルプだそう。顔馴染みの方が減ってしまい、知った顔に会えるとほっとする、と言う。今日は認定看護師のKrさんもお休みだそう。夏休み期間だし、交代にお休みなのだろう。ここのところ本当に異動が激しいと仰っていた。殆ど痛まずすんなり入って、良かった。
 門前薬局からはもう「お薬の準備が出来ました」というLINEが入っている。早い。

 本を読み始めたら、今日担当される看護師さんがフェスゴの注射に見える。
 今日は7回目の奇数回なので右腿だ。初回8分かけて行った15㎎の時と同じくらい針刺が痛んだ。不思議だ。薬が入っていく時も前回までのようにちょっとチリチリするのではなく、長いこと重くずーんと痛む。お喋りをしながら気を紛らわしてなんとか終わったけれど、抜針の時もなぜか痛み、重苦しい感じが続いた。

 点滴がスタート。吐き気止めデキサート15分、続いてドセタキセル1時間。15分経って様子見の後、10分ほど延長して、最後の生食は10分ほどで無事終了。

 今日は今月2回目なので薬剤師さんも見えず。最後の血圧測定も同じ看護師さんだった。117-74、脈は73。抜針も同じ方で、痛みは殆どなかったが、衝撃が結構あった。以前の翼状針よりは大分楽にはなったのだけれど。

 その後、ジーラスタボディーポッドの装着場所等の希望を色々訊いてくださりながら、針刺。やっぱり痛い。今日は3回の針刺し(ポート、フェスゴ、ジーラスタ)中2回が痛かった。リクエスト通り装着して頂く。
 採血データも持ってきてくださった。マーカーは0.3増で横ばい。貧血はギリギリLにならずだったが、平均赤血球ヘモグロビン濃度はL。白血球は6,100もあり、好中球も2,300ほど。その他、低栄養の数値がいくつか出ている。

 今日はほぼトップバッターで呼ばれた前回より装着が1時間弱遅かったので、明日のジーラスタボディーポッド抜去予定は夕方以降。それでも通院しないで済むのは有難いし、これで最後だと思うと気分的に楽だ。この暑さの中、シャワーすら浴びられないのはちょっと辛いが、足湯だけはしよう。

 化学療法室滞在は2時間半強。受付票を戻し、頃合いを見て会計待合いに移動する。混雑している。10分ほど待って自動支払機にアクセスし、12万弱をカード払い。

 外に出ると、雲行きがおかしい。それでも湿度は高く暑い。一雨あったのだろうか。
 門前薬局に寄ると、数人がお待ちになっているが、殆ど待たずに担当のIさんから呼んで頂ける。今回も体調伺いのLINEのやり取りで状況を把握して頂いているから、細かい体調報告は不要だ。今回ラッキーセブンを持ってドセタキセルは終了し、次回からはフェスゴにタモキシフェンを飲むことになるとご報告。眠気があり、あまり改善されないので朝のタリージェをお休みにしたこともお話する。タモキシフェンは2005年2月の初発から再発する2008年1月までの3年弱、先発品のノルバデックスを飲んだ。当初、顔がとんでもなく腫れて湿疹が出るというアレルギー症状で休薬した既往(トラウマ)があることも報告。思えば、ずっとこんな顔が続くなら、この薬を5年も飲み続けるのは辛すぎる。復職なんか出来ない、と罹患して初めて涙を流したのを覚えている。現在ではジェネリック等含めてこちらの薬局でタモキシフェンを4種類扱っているそうなので、何を出して頂くのが良いのか、お薬手帳を確認しておくことに。

 コード決済で2,000円強の支払い。今日の病院と薬局滞在時間は5時間弱。
 ホテルに戻ってお手洗いを済ませ、預けた荷物をピックアップして、涼しいラウンジで荷物をまとめる。

 今日は夫の病院に立ち寄るため、ランチは後回しにしてとにかく乗換駅まで急ぐことにした。丁度良いタイミングで快速電車が来て、席も確保して、文庫の続きを読んだ。
 乗換駅の紅茶専門店でランチを頂く。暑かったので氷少な目のアイスコーヒーも注文。夫が手術室に移動する時間を訊いたら、のんびり完食している時間もなく、3分の1ほど残してお店を後にして、駅に向かった。

 午前中に術側の瞳孔を開かれ、あれこれ質問をしてきた夫は、怖がりの痛がり。眼科通い中の身、あれこれ教えて差し上げる。夕方の手術だが、混雑しているようで、未だに主治医にご挨拶も出来ていない。
 お昼はラーメンを食べに行こうとしたら昼食が出ると言われて諦めたようだ。薄味少量でいかにも病院食だとぼやいていたが、いつもコッテリガッツリメタボまっしぐらのランチを摂っているようなので1泊くらい良いのでは、とおやつを差し入れに買っていくのは止めておく。

 病室も聞いていたので、案内板を頼りに辿り着く。あと30分もしないで手術室に移動するという。6人部屋だが窓側なので見晴らしは良い。名札を見ると消化器や内科の患者さんばかりで眼科は夫だけ。
 病室での面会は出来ないというので、夫に先導されて面会室へ行く。暫し喋って病室に戻ると、看護師さんから面会手続きをしていないのでは?、と言われ、慌てて階下にあるという守衛室へ。この大学病院はかなり古い建物で、院内はまるでダンジョンのよう。面会時のシステムがわからず、アタフタする。急いで手続きを終えて、面会者シールを胸に張り、ナースステーションに戻って面会票を出そうとしたら、ちょうど夫が看護師さんに連れられて手術室へ移動するところだった。間に合ってよかった。ロッカーの鍵を預かり、階下の中央手術室へ随行する。本来、面会は30分限定だそうだが、それだと手術途中で帰ることになり、様子を見届けられない。
 手術室の前の椅子で終了まで待っていてよいと言って頂き、本を読みながら待つ。それにしても出入りが激しいこと、激しいこと。自動ドアが閉まっている時間が殆どない。30分ほど終わると、定刻通りに手術室に消えていったが、結果、出てきたのは45分後だった。いきなり右眼に大きなガーゼを当てられ、車椅子姿ですっかり病人になっていた。お疲れ様。

 部屋に戻ると、1時間は安静にせよ、とのこと。看護師さんが「あと10分くらいなら(いても)いいですよ」と言ってくださったので、夫のリクエストでお茶を買いに階下のコンビニへ。戻って一言二言喋って病室を後にした。

 何やら、フェスゴの注射跡が重くて痛くて、すっかりびっこを引いている。さらに手の指、手の平、足の裏のビリビリジリジリも急激に悪化。手の平は真っ赤で焼け火箸を当てられている感じ。うーん、ラッキーセブンではなかったか・・・。それでも今回でフェスゴとドセのダブル副作用は終わりだと思えば耐えられる。

 守衛室で面会シールを返還し、迷いつつ別の棟を通って駅に戻る。ちょうどライナーが来てくれたので、乗り込んだ。車内は涼しくて生き返る。息子にも手術が無事終わった旨、連絡する。
 最寄り駅からは迷わずタクシーで帰宅。信号にひっかかって、いつもより料金がかかった。

 家の中はむわっと暑い。夫の病院での無駄に歩いた分が影響したのか万歩計は6,500歩ほど。
 今日は生協のお届けの日。今夜は夫がいないのを失念しており、今夜分のお弁当や麺類も買ってしまっていた。トホホ。汗をかきかき搬入して冷蔵庫や冷凍庫へ収納。
 荷物を片付け、着替えを済ませ、もろもろ片付け。薬の仕分けやら家計簿付けやらメールチェックやら花の水切りやら。
 
 母にMeet通話。今日はWさんサロンに行く予定だったが、出かける前にとんでもない雷雨でキャンセルすることにしたら、1時間ほどしてすっかりお天気になり、先方から連絡があり、出かけたそうだ。鰻ランチのデイサービスを断り、Wさんサロンもダメだったら哀しかったけれど、行けたので良かったと満足そう。Wさんからは綺麗なゼリーを頂いたと嬉しそうだった。
 こちらからは夫の手術が無事終了して、帰宅が2時間ほど遅くなったこと、明日退院のお迎えに行くことなどを報告。
 冷房の設定を26度にはしてね、と言うと、26度だと寒いので27度にしている、とのこと。まあ28度よりはいいのかもしれないが・・・。

 昼食後、お腹は快調だったが、帰宅して水分を摂ったら、腹痛が始まり、1時間おきに軟便、泥便、水様便と順調(!?)に下痢に向かった。まだろくにお腹が空かないが、少しでも生協の麺類等消費しておかないと、である。
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