ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.1.11-12 ゼローダ内服開始、体調のこと

2018-01-12 21:05:12 | 日記
 木曜日。朝から東京横断出張。昨日主治医にお伝えしたとおり、今朝からゼローダを服用開始した。
 朝飲んだ薬は、食前に漢方2種(牛車腎気丸、加工ブシ末)、食後にロキソニン、ミヤBM錠、ゼローダ6錠、デノタスチュアブル。タイケルブとセットの時はかなりきつかったけれど、まあ、このくらいなら、なんとか。それでも1回で飲めずに2回に分けた。

 朝、最寄り駅に到着すると、お客様トラブルのため遅延しているとのことで、途中駅で別の私鉄に乗り換える。けれど、こちらも振替輸送の影響なのかすし詰め状態で、結局20分の遅れ。始発で座って読書も出来たから良かったようなものの、普段に増して混雑して、大変だった。出張先にはもしかしたら間に合わないかも、とメールを入れる。
 さらに乗り換えたライナーもまさかの遅延。会議開始25分前に到着する予定が、会議室に辿り着いたら5分遅刻になってしまった。幸か不幸か前の会議が延びていたので、結果オーライだったけれど、本当に片道だけでガックリ。

 会議を終え、途中乗換駅で遅めのお昼。気持ち悪くない、というのはこんなに幸せかと思う。投与当夜はやけに疲れていて、本来ならムカムカなどしないはずのハーセプチンのみの点滴なのに、なんとなく気分が優れなかった。そんな状況で、ゼローダを飲んだらどうかしら、と思ったけれど、よく眠ったせいか特に気分が悪くなったりはしなくて助かった。

 調子に乗ってちょっとボリュームのあるランチをしっかり頂いた。さあ、大変、レストランを出て直ぐにお手洗いに駆け込む。朝は普通だったのに、いきなりお腹が緩い。帰りの電車にこわごわ乗ってなんとかやり過ごし、最寄り駅に到着するやいなや、お手洗いに直行。途中で降りなくてすんだのがせめても・・・だったけれど、あっという間に下痢である。お腹が空っぽになったのか、なんとか夕方まで持ったけれど、やはり昨夜から服用開始としなくて本当に良かった、と胸をなでおろした。

 それにしても、相変わらずミルク飲み人形のように分かり易い身体である。かといって1回で服薬をやめるわけにもいかず。夕食は少なめにして、ゼローダとミヤBM錠を飲んで就寝。

 金曜日。タイケルブを併用したときのときのような、夜中にお腹が痛くなって、お手洗いを行ったり来たりして朝を迎える、ということはなかった。それでも朝食前に早速お手洗い。水様便ではなかったが、既に泥状である。このままなんとか保ってくれればいいけれど、水様便が何度も、ということになったら迷わず服用中止と言われている。まさか1週間も飲めなかったら、前回記録も更新することになってしまう。

 午前中こわごわ仕事をして、お昼も少なめで。その後は悪化することはないようだ。
 乾燥するこの時期、手の平と足裏には普段から朝晩たっぷりヒルドイドローションを塗っている。おかげさまでかかとのひび割れなどもなく、年齢の割りに綺麗な足裏である(別に人様にお見せするものでもないけれど)と思っている。それに加えて、職場で手を洗う度に手にはローションを塗って、白手袋をしてPCに向かっている。指先も手の平も一旦切れたら本当に痛いし、いきなりQOLが下がる。

 雑巾を絞ったり、圧がかかることは厳禁、他の人にやってもらってください、と病院の薬剤師さんにも薬局の薬剤師さんにも口を揃えて言われた。ペットボトルの蓋を開けるのも一苦労だ。なんといってもゼローダを飲む前から、ハーセプチンを始め長年にわたる分子標的治療薬の内服や投与のおかげで身体の皮膚が既に薄くなっている。何とか上手く付き合っていかなければ、と思う。

 それでも薬剤師さんに相談した時に、これで手足症候群が酷くなって趣味のヨガが出来なくなる(手足で踏ん張れなくなる)のが辛い・・・といったら、好きなことが出来なくなるのは良くないので、減薬も相談ですね、と言って頂いている。どちらも必要以上に我慢せずにうまく折り合いをつけたいものだ。


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2018.1.10 採血レントゲン心エコー後診察、ハーセプチン189回目(3倍量再開1回目)、治療始め

2018-01-10 22:03:05 | 治療日記
 昨夜は仕事を終えてからSさんのスタジオに向かった。夕方知らない番号から携帯に電話が入っていたのだけれど、ここのところ迷惑電話も多いのでかけ直しをしないでいた。スタジオ最寄り駅に到着した頃に、再度電話が鳴ったが、軽食を摂っていたのでこれも取れず。何の疑いも持たずにスタジオに行くと、いつもならスタジオのドアが開いて、マットが敷いてあるのが見えるのだが、ひと気もないしドアが閉まっている。
 ?と思うが、受付にはAさんがいらしたので「今年もよろしくお願いします」と言うと、「ああ、やっぱり・・・」と。中からSさんが出ていらして「○○さん、ごめんなさい。」と仰る。

 もしや、あの電話は・・・そうなのだった。スタジオの非登録電話番号だったのである。スタジオのビルが工事で断水し、お手洗いが使えないため急きょ休講となったそうな。登録していた自宅PCにメールを入れて頂いたり、携帯に電話を入れて頂いたりしたという。結局、他の参加者には連絡がついたのだけれど、私一人とうとうスタジオまで行ってしまったという間抜けな事態こそ事の顛末だった。

 クラスに参加出来なかったのはとても残念だったけれど、新年のご挨拶が出来、8日に患者会で開催した瞑想ヨーガクラスのご報告も出来たのでとにかく良かった。気を取り直して、再び駅に戻ってそのまま病院最寄り駅へと向かった。
 いつもより2時間早い電車に乗り、予定より2時間早くチェックイン。まだ時間が早かったので、翌日病院で読もうと思った本を1冊読み終えてからぬるめのお風呂にゆっくり入浴。早めにベッドに入った。

 夜中に一度お手洗いに起き、いつもより30分ほど早く起床。浴槽足湯の支度をしてから夫にモーニングLINE。無事既読になった。
 足指のマッサージをしてじんわり汗をかいて、レストランへ。昨夜の夕食が軽かったのでお腹はペコペコ。ちょっとずつ色々、野菜たっぷりの朝食を頂く。BS で朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトして病院へ向かう。雲一つない快晴だが、昨日とは打って変わって風が冷たい。

 IDカードを通して採血受付に出向く。8時の受付開始前は紙の番号札を取る仕組み。既に30番近い。皆さんいったい何時に来ているものやら。時間が来て番号札順に10名ずつ呼ばれ、一列に並んで受付カード発行機へ。10分ちょっとで自分の番が来て中待合へ。今朝が初めての女性の検査技師のKさん。今日はフルチェックで5本。針刺しも抜針も殆ど痛まずお上手だった。ラッキーな年始めである。

 心エコーの受付を済ませてレントゲン受付に行くと、こちらも混雑していて20人ほど待っている。年明けの病院は混雑覚悟。判っていてもあれこれ検査が控えているので、落ち着かない。10分以上待って、これはレントゲンを諦めて心エコーに戻らないとダメかしら、と思ったところで受付に呼ばれる。その後は殆ど待たず、中待合に座ってすぐに名前を呼ばれてほっとする。今日も一切金具やプラスチックがついていない検査仕様の服装のため、検査着に着替えることもなく、そのままスムーズに撮影が終了。1階に降りて、心エコー予約時間12分前に滑り込み。診察前に3つの検査、しかも心エコーは時間指定なので、かなり綱渡りだ。

 予約どおりに呼んで頂けて、心エコー開始。10分ほどの所要時間。身長体重を自己申告した後、左横向き、やや斜め、仰向けの3つの角度から撮影して無事終了。着替えを終えて向かいの腫瘍内科に移動。保険証チェックも済ませ、定位置ではないけれど、落ち着いて本を読めそうな席を確保。採血から1時間ほど経っているので忘れないうちに血圧測定。104-64、脈拍は86。30分ほど読書していると中待合へどうぞ、と番号が出る。
 その後30分ほど待って先生がお顔を出された。やはりどんなにスムーズでも朝の受付から先生にお目にかかるまで2時間以上が経過してしまう。
 
 今日は実習の学生さんがお一人同席させて頂きます、とのお断りがあった。新年のご挨拶の後、「さて、年末年始はいかがお過ごしでしたか」と問われ、体調説明。「おかげさまで年末年始は家族で佐野の厄除け参りに行きました。寒かったですが、痛みもなく朝だけのロキソニンでしのげました。ただ前回投与後、年末休暇初日となった金曜日まではとても体調が悪く、一日寝込みました。土曜日もなかなか復活せず、ようやく日曜日から旅行という感じでした。」と言うと、「これで最後と思うと、副作用がきつく出ることがあるようです」とのこと。なるほど、確かにタキソテールの時もECの時も、これで最後、と思った最終クールはきつかったっけ。

 診察室での検温は6度6分。「さて、採血結果は問題なしですが、マーカーが久しぶりに上がりましたね」とのこと。確かに前回ちょっと下がったのだけれど、今回は一昨年末、ジェムザールにしましょう、というタイミングで測った数値と同じだけ上がっている。ただ、先生が仰るには「同じ治療でこうして数値が上下するというのを、どこまで信じるかという部分もありますが・・・」とのこと。
いずれにせよ今日から治療変更なので、タイミングとしては良いのではないかとのご判断だ。

 心エコーは、前回体調が悪かった時よりも早めに終わったけれど、大丈夫そうとのこと。また、レントゲン画像は1か月半前と比べ、肺の影は不変のもの、薄く見えるもの、厚みが増したもの等色々ある。まあ、ゆっくり大きくなることが続いているというお見立てだ。

 そして薬の処方。ゼローダを体表面積から計算して3600mg、朝6錠、夜6錠の12錠になった。デノタスはあと10日分くらい残っているが、それを飲み終えて終了、漢方はじき止めたいけれど、どうですか、と問われ、「痺れは相変わらずだし、ゼローダを始めて手足症候群が出ると心配なので、もう暫く続けたい」とお願いする。下痢の薬でロペミンは合わなかった(下痢は止まったけれど、腸が一切動かなくなってしまい、却って吐き気を増幅させてより食べるのが恐ろしくなってしまった、と前回の様子をお話しする。)ので、別のものを、とリクエストするとミヤBM錠となった。前回はラックビーや漢方を飲んでいたのを思い出した。そして、手足症候群対策で保湿が重要になるので、ヒルドイドの伸びの良いローションとゲルの2種類出して頂いた。吐き気止めは引き続きドンペリドンだ。

 次回2週間後に副作用報告のため予約が入った。前回2014年の初めにタイケルブとゼローダの併用治療を行ったときは、10日でギブアップした苦い思い出があるが、先生曰く「内服の肝は(頑張り過ぎずに自分で)止めること」とのこと。自分でもうダメだと思ったらストップしてよい、とのこと。それも6錠を減薬するのではなく、飲むか止めるかのオールオアナッシングである。

 ご挨拶してハーセプチン投与のため化学療法室へ移動。お手洗いを済ませ、夫やお友達に報告LINE。とても混んでおり、リクライニング椅子の空きがぱっと見たところなさそうだ。それでも20分ほどで、看護助手さんから内側の奥の方のリクライニング椅子にご案内される。看護師さんたちは皆お忙しそうにカートを押しながら室内を小走りに動き回っている。
 リクライニング椅子に座って態勢を整えていると、今日も新年早々Sさんがヘルプに見えている。針刺しが上手で痛まないSさんでラッキーだ。逆血も問題なく、薬が届くのを待つ。

 15分ほどでMさんが「お薬届きました。始めましょう。」と見える。前回のタイケルブとゼローダの併用のトラウマも含め、ひとしきり薬の変更について色々お話をする。
 今日は3週に一度に替える3倍量のハーセプチンと生理食塩水の2本のみ。

 途中で薬剤部から薬剤師のKさんが見える。曰くゼローダの副作用がきつかったら(手に亀裂が入って(切れて)痛んだり、水便になったら)やめてください、とのこと。前回10日間でダウンしたお話をすると、ゼローダは身長体重で割り出した体表面積のみで薬の量を決めており、肝臓や腎臓の代謝のことは一切考慮に入れていないので、人によって副作用のダメージが異なる。実際に副作用が酷い場合には、ゼローダの2週飲んで1週休みという休薬期間をもう1週間延ばしたりすることになるが、その場合ハーセプチンが4週に一度になってしまうので、それよりもコンスタントに減薬する方が良い場合もあるとのこと。

 いずれにせよ、まずは(前回2薬併用で10日だったので)今回、ゼローダのみ2週間飲めるかどうかですね、とのこと。丁寧にお話を聴いて頂いて、とてもスッキリした。
 最後の生理食塩水が始まったところで血圧測定。108-76、脈は64。点滴は1時間20分ほどで終了。抜針はOkさん。「もう忙しくてフラフラで・・・」と仰るので、「ファイト!」と励ます。今日は採血もポートの刺針、抜針ともツイていた。
 採血の結果をプリントアウトして頂くと、白血球は3,600、好中球も1,700で問題なかったし、貧血は12.3と改善していた。アルブミンは相変わらず3.9。

 病院滞在時間は5時間半弱。会計書類を腫瘍内科受付に出してから、時間を見計らって自動支払機へ移動。採血、レントゲン、心エコー、点滴の3割負担、5万円弱をカードで支払う。ハーセプチンが倍量になったので、前回の倍額になっている。

 外に出るといいお天気だけれど、風が強く寒い。薬局に入ると、ここも人で溢れている。これは待つな、と覚悟して本を取り出す。10人待ちで、どんどん後から抜かれて1時間以上。今日からお薬変更なのですね、と言われひとしきり説明する。
ゼローダ1日12錠が14日なので、それだけで結構な量である。全部で8種類、8袋。久しぶりに2万円の大台を超えてカード払い。3週間に1度病院と薬局で支払うのが7万円弱だから、1か月に割り返せば10万円を超えるということだ。

 病院と薬局での全滞在時間は6時間半ちょっと。朝が早かったので、ちょっとぐったり。今日は吐き気が出ないので、と駅ビルで時間をかけて遅いお昼に和食膳を頂いた。
 快速電車に座って帰りも2冊目の本を続けて読む。面白いが、途中であまりの眠気にちょっとウトウト。
 吐き気はないのだから、夕食は作ろうと思っていたのだけれど、なんだか思いのほか疲れてしまい、結局今日も軟弱に乗り換え駅のスーパーでお弁当を調達。最寄り駅からタクシーに乗りたかったが、あいにく車がいなくて徒歩で帰宅した。

 最低限の片づけを済ませ、夫の帰りを待つ。昼食が遅かったので、とリビングで横になってビデオを見て時間調整。夫が作ってくれたお味噌汁をお供にお弁当を頂いた。
 治療日にきちんと夕飯を食べられたのはほぼ1年ぶり。明日はまた東京横断の出張だ。今晩からゼローダを飲んで、明朝お腹が痛くなると長時間の電車移動が出来なくなるので、薬は明日から、と先生にもお話済み。とにかく頑張り過ぎずに頑張ってなんとかきちんと飲めますように。

 帰宅すると今年初めてのお花が届いていた。ピンクのアルストロメリアが3本、可愛らしいいちご草が3本、ヒペリカムとドラセナの葉が1本ずつ。花言葉はそれぞれ「凛々しさ」、「友情」、「きらめき」だという。
 年末に届いたお正月用のお花がまだまだ生き生きしているし、その前のカーネーションやガーベラもまだまだ元気。家の中にお花が沢山、幸せなことである。
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2018.1.8 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガ1月クラス、無事終了

2018-01-08 20:28:38 | ASHARE (アシェア)
 三連休最終日。いよいよASHAREさん主催の瞑想ヨーガクラス当日になった。
 朝食の準備と夕飯の下ごしらえを終えて夫を起こす。天気予報は意地悪で、曇りのち雨だという。参加してくださる皆さんの足元が悪くなっては申し訳ない。なんとか終わるまで降り出さないでくれますように、と折りたたみ傘を持って家を出る。
 
 夫に快く送り出され、行きの電車は幸先よく新型車両が滑り込んできた。しっかり席を確保して、レッスンプランを復習しながらターミナル駅まで。私鉄への乗り継ぎもうまくいって、予定通りの時間に会場最寄り駅に到着した。

 スタッフの方が案内プレートを持って会場棟入口に立っていてくださる。もう何人か見えていますよ、とのこと。背筋が伸びる感じ。
 お手洗いを済ませて時間調整をしつつ会場へ。既に受付と着替えも終わり、準備万端の方もちらほら。体調不良で当日キャンセルの方がお二方おられたが、クラスを受けられるのは事務局メンバーもあわせて16名とのこと。隣の方とぶつからないようにゆったりとした配置にしたかったので、このくらいの人数がマックスである。
 どんな形でマットを並べるか少し考えて、私が真ん中に陣取ってその周りを2列に緩い扇型に囲って頂くことにした。

 代表のHさんがご挨拶され、予定より5分早い開始となった。会場にはフランキンセンスの香りのディフューザーが設置されており、芳香浴が出来る仕掛けになっている。
 11月に行った事務局向けお試しクラスは60分だったが、今日はたっぷり90分どうぞということで、最初の自己紹介から、ヨガとの出会いのアイスブレーキングの部分も若干長めにお話し出来た。ヨーガスートラの最初の一節を紹介してからヨーガの智慧のお話をしたところで、聖なる音オームの音からクラススタートだ。

 今回はマントラ付きのヨーガに触れるのが目的なので、ウォーミングアップとして大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動きである帰命敬禮から。動き自体は難しくないが、なんのこっちゃ~という感じの古代サンスクリット語を唱えながら、となるとなかなか一筋縄ではいかない。それも楽しみのうちである。
 続いて五体投地で立ちポーズも行う。最初はなかなか声を出すのが恥ずかしいし、抵抗があるものだけれど、いざ声を出しながら動くと、余計なことを考えている余裕はなく、今この瞬間に集中せざるを得なくなる。それこそが瞑想ヨーガの狙いなのだろうと思う。今この瞬間に集中して、自分と向き合うことが出来れば不思議と心は鎮まるものだ。

 簡単な動きで決して難しいアーサナ(ポーズ)をとっているわけではないけれど、だんだん身体の中からポカポカと温まってくる。数セット繰り返した後で、朝ヨガのお裾分けとして前後の動き、左右の動き、回旋の動きをご紹介する。
 ここまででクラスは45分経過。後半45分は呼吸法と瞑想、キールタンになる。

 瞑想を体験するのも初めて、という方が多かったのではないか。それでも皆さんが、私がガイドした通り口元に微笑みを持ちながら、とても穏やかな顔で座っておられたので、こちらもとても幸せな気分になった。
 腹式呼吸から完全呼吸法へ移行して、瞑想タイムの後はシャヴァアーサナへ。殆ど全ての方が横になって暫しの間、お休みされる。寝息も聞こえたようだ。
 ということで、気持ち良く休めたということなら、大成功だったのではないか。

 ラーマボーロのキールタンを唄い、リンの音でゆっくり目覚めて頂く。しっかり伸びをして脱力して頂いた後は、スッキリした気分でキールタンを唄うクラス最後の時間だ。
 今日も前回ご紹介したハレルヤを。そして5分前倒しで始まったこともあり、私が大好きなガネーシャのキールタンもご紹介する時間があった。
 90分のクラスをこんなに大勢の方に対して行ったのは初めてのこと。出来るかしら、と不安がなかったといっては嘘になるけれど、案ずるより産むがやすし。私もとても気持ち良く声を出し、皆さんとの声の共鳴に包まれて癒された気分だ。

 少し質問タイムを取った後、無事終了。ASHAREさんから参加者の方たちにお楽しみプレゼントがご用意される。私にまで頂戴して、恐縮しきり。
 身体を動かした後のホームケア用アロマグッズの中身は「ぽかぽかアロマバスフィズ」と「リラックスマッサージオイル」、「リラックス&デトックスハーブティ」の3点セット。
 お風呂でしっかり温まって、炭酸パワーで血行も免疫力もアップさせ、ラベンダーとマジョラムで疲れた身体と心を鎮静するお風呂上りのマッサージ。さらには入浴後の水分補給としてデトックス効果の高いリンデン&エルダーフラワーブレンドの風邪対策にも効果的なハーブティというのだから、もう至れり尽くせり。
 精油の種類や量も治療中の体調を考えて刺激が少なく、安全な量とのこと。アロマとハーブの専門家集団ASHAREさん、さすがである。

 着替えを終えて、皆で別棟の高層階レストランへ。眺望が自慢だそうで、スカイツリーや東京タワーの2つの塔が見渡せる。公園が隣接しているから桜の頃も紅葉の頃も素晴らしいだろう。
 各々ランチの注文を済ませ、それぞれテーブルごとに自己紹介。15年以上のベテラン患者さんから、手術から2年程度という患者さんまで様々。お子さんがまだ小さい方もおられ、それぞれ語りつくせぬドラマがある。患者会でこういう時間を持つのはとても久しぶりなので、何か得も言われぬ懐かしいような気分になった。

 皆さんがこのブログを読んでくださっているとのこと、我が家の恥も含めてご存知だと思うと、もういい恰好などしていられない、といったところ。色々な方から感想を言って頂き、思っていたものとは違ったけれど、気持ち良かった、すっきりした、涙が出たという言葉を嬉しく受け止める。

 夕方から雨の予報なので少し早めにお開きに、と事務局のTさんからご挨拶があったが、窓の外を見ると、既に雨が降り出しているではないか。ああ、晴れ女のチカラ及ばず、である。ゆるゆると解散。
 お手洗いを済ませてエレベーターホールに戻るともうどなたも残っていなかった。1階に降りるとUさんとTさんが私をお待ちくださっていた模様。そして、参加者のお一人がスマホを忘れたようだとのことで、もうお一人のTさんが探しに走っておられたという。
 あら、そういえば私スマホどうしたかしら、とバッグを見ると見当たらない。そしてTさんが手にしているスマホこそ、私のものであった。なんとお恥ずかしい。置いてきたことすら忘れるこのケモブレインである。トホホ。ご迷惑をおかけしてしまい恐縮しきり。結果オーライではあったけれど、本当に助かった。幸いにもその頃には傘をさす程の雨は降っておらず、折りたたみ傘をもう一度畳むことになった。

 今後のことを少しご相談して、スタッフの方たちとお別れした。明後日の治療日から治療薬変更なので、副作用がどんなふうに出るかまだ分からない部分もあり、3月以降のクラスの開催日程は今のところ白紙である。それでも「3月以降もあるのですよね」と言ってくださった方がおられるということで、新米講師冥利に尽きる。これは体調が悪いなどとは言っていられない。上手く体調コントロールしてこれからもコンスタントにクラスを提供させて頂ければ、と思う。

 ターミナル駅で小休止。百貨店内のリフレクソロジーサロンに立ち寄り、暫しオイルリフレでリラックス。夫のおやつを買い物し、しっかり準特急の席を確保して、今日のクラスの反省をしながら車内の時間を過ごした。
 最寄り駅に着くとパラパラと小雨。なんとか頑張り切れた自分へのご褒美と、今日のクラスの実現に内助の功(!?)で協力してくれた夫へのお礼にニットを買い求めて帰宅。

 夫が整えてくれた夕飯を頂き、さて、明日からまた新しい1週間。水曜日の治療の後は、翌日は出張会議と戻っての会議と慌ただしい1週間になりそうだ。


(追記)ASHARE(アシェア)さんの活動レポートに取り上げて頂きました。

 
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2018.1.5-1.7 仕事も趣味も家事も、の3日間、3,000日を前にして想うこと

2018-01-07 23:12:00 | 日記
 金曜日。
 前日に続いて残業の日。9時まで仕事をしても、電車に乗ることなしに歩いて30分後には帰宅して自分の椅子に座っていられる。この恵まれた職場環境がなかったら、ここまで仕事を続けてくることは出来なかった。その有難さを改めて思う。そして、治療直後でないのがせめてものこと。

 この時期の残業は治療直後ということも何回もあったので、今年はラッキーだ。それにしても、若い頃は9時、10時までの残業なんてなんでもなかったのに、このポストに着いてから残業は原則していないので、こうして年明け早々2日連続の残業は、織り込み済みとはいえ結構堪える。

 残業申請をすれば9時までは暖房をつけてもらえることになっているが、それ以降はいくら残っていたとしても無情に切られてしまう。人数が少ない中、深々と冷えてきて小さなストーブを付けていても侘しいことこの上ない。
 帰宅すると夫が夕食を用意して待っていてくれた。おかげさまで無事乗り切れました、の2日間だった。

 土曜日。
 3連休初日。2日連続の残業もこの3連休を控えてのことだったので、これもラッキー。仕事始めが月曜日で、月火が残業だったら、と思うと週の半ばで顎を出す我が身が目の前に浮かび、ちょっとぞっとする。

 朝の連続テレビ小説をベッドの中で視てグズグズしてから、夫特製のオニオングラタンスープの匂いに誘われてノロノロと起き出す。
 ブランチを済ませて、昼過ぎからリラックスヨガのクラスに参加。人数も少なくてのんびりゆったり、身体をよーく伸ばしてすっかりリフレッシュした。

 その足で、美容院へ。予約時間が迫っていたのでお昼は抜きになってしまった。残業を頑張ったので、そのご褒美にヘッドスパをお願いする。新商品が先月から出来ましたとのこと、ずっと寝たままで耳ツボマッサージまであるというので、お試しにお願いしてみた。 すっかり夢心地、これぞヘッドスパという心地よさ。頭皮がプルプルになって色も違うとのこと。頭がすっかり軽くなってリフトアップのマッサージで口角が大分上がった感じ。カットとブローを終え、来月の予約もしてすっかりご機嫌で帰宅した。

 帰宅して早めに夕食を摂り、昨日封切りの邦画コメディ「嘘八百」を夫と鑑賞。なかなか面白いかしら、と思ったけれど、ラストはちょっと本筋からずれていって、これってどうなの?という感じだったけれど、まずまず愉しむことが出来た。
 終了後、カフェでお茶とデザートを夫がご馳走してくれた。帰宅後は月曜日の瞑想ヨーガクラスの組み立て等準備。

 ヨガ・美容院・映画とトリプルヘッダーで疲れたので早めにベッドに入ったのだけれど、カフェで珈琲を飲んだ時間が遅すぎたのか、全然眠れず。丑三つ時も通り越して、朝刊が来る時間(これもまた早すぎる配達だったけれど)まで目がギンギン。

 日曜日。
 3連休2日目。今日もあれこれ予定があるので、あまり朝寝坊は出来ず。寝不足は否めない。朝食を済ませて掃除・洗濯を済ませる。今日はリンパリフレッシュヨガのクラスに参加。昨日より1つ早い時間のクラスだったが、満員御礼。隣の人と近づきすぎてちょっとストレス。もう少し定員を下げてもらえるとよいのだけれど、と思う。

 クラスの後は、夫と待ち合わせて中華レストランで昼食。食後は買い物の後、お風呂のリフォームの打ち合わせ。大体方針が決まり、来週末は担当さんが現場確認に来ることになった。片づけなくては、だ。希望のお風呂が出来たら、一日に何度も入りそう。今から楽しみだ。
 今回リフォームしたら20年は大丈夫だという。そこまで生きているのは厳しいにしても、せっかくリフォームしてろくに入ることが出来ずじまい、とならないようにまだまだ細く長くしぶとく生きなければ、と思う。

 いったん帰宅し、洗濯を片付ける。夕方夫に散歩に出てもらって、一人になってブツブツ声を出したり、動きのシークエンスを試したりしながら明日のクラスのシミュレーション。前回は1時間だったけれど、今回はたっぷり90分頂いているので、あれやこれやと試行錯誤している。一通り方針が決まって、2日連続で映画へ。

 今日は夫の趣味で(昨日も夫の趣味だったけれど)「キングスマン・ゴールデンサークル」をチョイス。人気が高く混んでいたけれど、2年前の第一作より俄然パワーアップ。冒頭から派手なアクションで目を見張った。全編息もつかせず、これぞ娯楽大作。実に面白かった。次回作もあるのかな、と思わせる終わり方。
 映画の後は、昼に続いて外食。イタリアンレストランでぺこぺこのお腹を満たして帰宅した。
 
 明日はいよいよ瞑想ヨーガクラスの初日。ふと見ると、ブログ開設から3,000日に当たるという。再発転移後最初の抗がん剤タキソテールの治療を終えて、患者会に入会したことをきっかけに始めたブログだけれど、まさか8年以上も続けてこられるとはゆめゆめ思わなかった。そして、3,000日目という節目の日に、この私が患者さんたちを相手にヨガクラスを持つなどということも夢にも思わなかった。
 ここまで治療を続けながら生きてきた3,000日の重みを思い、生かされていることの有難みに感謝する夜である。
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2018.1.3-4 怒ると消耗する~仕事始めに想うこと

2018-01-04 22:02:02 | 日記
 あっという間に年末年始休暇が終わり、今日は仕事始め。前半2日間は投与直後で至極不調。徐々に復調しながら2泊3日の家族旅行をこなし、帰宅したら残る休日は1日のみ。恥ずかしながら、この休み期間中に1冊も本を読むことが出来なかった。買い込んではいたのだけれど・・・。

 昨日、水曜日。
 8日ぶりに美律ホルモンヨガのクラスに参加してヨガ始め。5日間ひと気の絶えていたスタジオは冷え切っていて、袖なしのウエアに着替えて廊下で待っているとゾクゾクしてきて、肩からタオルをかけた。朝から2つ目の午前中のクラスで、新年早々身体を整えたい方たちで満員御礼だったけれど、最後まで部屋は暖まりきらず、終わる頃になってようやく汗が滲んできた感じだった。
 レッスンが終わってシャワーの列に並んだけれど第一群にあぶれてすぐに身体を温めることが出来ず、風邪を引きそうだった。

 帰りは、2年に1度のタイミングでゲットする映画館の1ヶ月フリーパス券を片手に、ロングランの映画を観て帰宅した。
 夫と息子は、隣駅に美味しいラーメン屋さんがあるということで、お昼はそこまで繰り出した模様。出かける時、映画終了後に夕飯の食材などの買い物をするので○時頃に帰宅、と告げると、その時間には間違いなく帰っているので鍵は置いていってよい、と夫がダメ押しする。一度手にした鍵をわざわざ置いて出かけたのだった。

 ところが、いざ帰宅して呼び鈴を鳴らしても、待てど暮らせどドアが開かない。まさか締め出し?とLINEをすると、果たして「今駅前でお茶しているけど、どこにいるの」とのたまうではないか。?!? 予定通りに帰宅して家の玄関の前にいるのですけど・・・。

 両手に大荷物なので、再びどこかに出かけて時間潰しする元気もなく、冷たい風に吹かれながら、玄関前のポーチで待つこと20分。急いで帰宅した2人が、お互いに私のフォローを押し付けあっている声が階段から登ってくる。一度怒ってしまったら火に油を注がれた感じで、自分でも何でこんなに怒っているのだろう、という事態になってしまった。

 旅行中も寒かったのにもかかわらず、幸い痛みが出ずに済んだというのに、待っている間の寒さで胸痛が出てきてしまう。せっかく皆でお茶をしようと2人が好きなケーキを買ってきたのに、私が帰る時間がわかっていて外でお茶をしているとは酷いではないか、と気持ちが治まらない。

 それにしても、怒るという行為はなんとエネルギーが要って疲れるのだろう。お正月早々とんだことだった。心穏やかな日々を過ごす筈なのに。怒ってみてもだれも幸せにならない。そもそも忘れ物大王の夫が、私の帰る時間をすっかり勘違いして記憶していたというのだから、どうしようもない。そんなことは重々あり得るのだから、私が真に受けて鍵を置いて出て行ったのがいけなかったのだ。普段怒らないようになって久しいのだけれど、なんだかガックリ。

 いつだったか、ヨーガのクラスでSさんが怒りの感情の素は哀しみだとおっしゃっていた。他の人に同じことをされてもそういう反応はしないのに、親しい人にこうあってほしい、と思ったことがなかなか叶わないと、それが積もり積もって、なぜ・・・と哀しみが怒りに形を変えるのだそうだ。
 いずれにせよ、喜怒哀楽のうち喜楽は沢山、怒哀はなるべく少なく、と行きたいものだ。

 気持ちを立て直して、お雑煮を作る。結局、お餅を頂いたのは3が日でこの1回のみだった。夕食後は3人で録画していたビデオを見、夕方頂くつもりで買ったケーキとお茶を振る舞い、明日からの仕事に備えて早めに入浴、就寝。

 そして今朝。7日ぶりの事務室は冷え切っているのを覚悟して、普段より1枚インナーを多くして出勤した。
 出勤すれば「おはようございます」が「今年も宜しくお願いします」に変わっただけで、ごくごく普通に席について通常勤務だ。
 曜日感覚がイマイチだけれど、とにかく今日と明日の2日頑張れば3連休。

 夫は明日からの勤務、今日はまた寮に戻る息子を新幹線の駅まで見送ってくれた。安心して仕事に打ち込めて有難い。今年も家という居場所以外に自分の机があることに改めて感謝の新年だ。
 今日、明日は夜まで修士・博士論文の受付があるので、新年早々残業でスタート。この業務が始まると、第4四半期は怒涛のように過ぎる。繁忙期に突入だ。

 乾燥しているし、気温も低いこの季節、体調管理をきちんとしながら、心穏やかに、怒って得るものは何もない、と肝に銘じて頑張りすぎずに頑張ろう。

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