ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.1.21 旅行2日目、水の都蘇州と無錫旅情の街、上海夜景満喫

2018-01-22 00:04:47 | 
 旅行2日目。今日は蘇州と無錫の観光。
 昨夜は日付が変わってからベッドに入り、あっという間に寝息を立てる夫を横目になかなか寝付けず、明け方にお手洗いに起きる。腹痛のため、5時45分のモーニングコールに先駆けて目覚める。大変なことに部屋のお手洗いが詰まっている。やむなくロビーのお手洗いと部屋を往復。そんなわけで浴槽足湯の時間もなくなり、6時半のレストランオープンとともにこわごわ朝食を済ませる。フロントでお手洗いトラブルの修理をお願いし、ガイドさんにも念押しして頂き、アタフタと出発。

 バスに揺られることおよそ1時間半、東洋のヴェネツィアとも呼ばれる水と緑の豊かな街、蘇州へ。呉越同舟や臥薪嘗胆の舞台であることを改めて知る。
 蘇州の蘇の字は草冠が桑、魚が美味しく、肥沃な土地でコメが美味しいという裕福な土地を意味するという。ライトアップされた運河の美しさで知られるが、今回は早朝の訪問。

 まずは世界遺産・耦園へ。蘇州園林のなかの一つで、1876年に造られ、持ち主は清代の蔵書家・沈秉成。耦とは蓮の根、レンコンの意味で、彼が蓮の花を愛したことでこの名がついたのだそうだ。最愛の妻とともに過ごす私邸として造られたため、数ある蘇州の庭園の中でも隠れ家的で、最もロマンチックなデザインという。建築物や、屋内に飾られた書画など専門家の評価も高いけれど、観光客が少なく運河沿いの路地裏に佇む古典園林を静かに散策できるのも魅力だそうだ。
 3月末からが花の季節でとても美しいそうだが、蝋梅や椿が花開き、木蓮も花開く準備を進めていた。

 中国大陸の東西を繋ぐ京杭大運河は、北京から杭州までを結び、途中、揚子江と黄河を横断する、全長1794㎞に及ぶ大運河。2014年世界文化遺産に認定されている。園を出て遊歩道を歩くとそこには滔々と流れる水面。よくも当時、こんな運河を作ったものだと遠い昔に想いを馳せる。

 そして、宋代詩人が「蘇州に来たからには、虎丘に行かんでどーする!」(蘇東坡による 「蘇州に遊びて虎丘に遊ばずは遺憾なり」 という一句)と絶賛した場所、“東洋のピサの斜塔”虎丘を車窓から眺める。ところが、ちょうどベストショットが撮れるあたりで、隣にバスが平行してしまい、がっくり。『史記』 の記載によると、2400年前の春秋時代、越王との戦いに敗れた呉王の闔閭 (こうりょ) がこの地に埋葬されてから3日後、その墓に白い虎が現れたことから 「虎丘」 となったという伝説があるそうだ。出来ることなら実際に訪れてみたかった。

 再びバスに揺られ、1時間余り、無錫へ到着する。11時というのにいきなり早お昼である。とはいえ、朝が早かったし、お腹が怖かったのでこわごわちょっぴり頂いただけだったのでお腹は空いている。
 スペアリブ付きの無錫料理。太湖で獲れた白魚入りの卵料理が美味ということだったが、なんと私が口に入れたものは大当たり。ビニール紐が入っていて、夫がお店の人に伝えると、ガイドのRさんが飛んできて、新しく一皿作り直してくれることに。
 バスに戻ると、現地のガイドOさんが乗り込んでくる。地元の雇用創出のための策だそうだ。

 江蘇省と浙江省にまたがる湖・太湖は、琵琶湖の3.5倍の面積を有する巨大湖。蘇州側の湖畔よりも観光地が集中しているのが無錫側太湖の特徴で、テーマパークや史跡も湖沿いにあるそうな。有名な観光スポットは鼋頭渚。遊覧船や山の上から広大な風景を眺めることが出来、無錫きっての桜の名所でもあるという。まあ、残念ながら今回は真冬。2艘の舟が並走して20分ほど遊覧。Oさんの無錫旅情の歌も拝聴する。

 下船した後は、淡水真珠店でお買い物タイム。淡水パールというと小さく様々な形のカジュアルなネックレスを想像したが、ここで売られているものの中には、直径15mmにも及ぶ真ん丸な大粒のものも。日本のあこや貝では一粒しか抱かない真珠をこちらのカラス貝は2,30個も持っていて、さらには人件費も安いので、大粒のものがかなりお手頃なお値段で買えるようだ。店長直々に出てきて色々講釈があり、別室に通された私たち御一行に真珠クリームの即売会。とはいえ、真珠婚式は2年後だし、今回は特に気に入ったものもなく、目の保養と休養に留める。そして朝から雲が厚かった空からとうとう雨が降り出してくる。

 こうして午後の観光を終え、上海に戻る。渋滞もあり、2時間半はかかるという。当初は戻ってから上海散策という日程だったが、とても無理なので明日の日程と入れ替えますとのこと、1時間ほどバスに揺られて、頭をゴツンゴツンぶつけながら爆睡。途中お土産の試食などもしながら、シルク店へ立ち寄る。

 かつて“あぁ、野麦峠”でも知られた日本の養蚕業はすっかり鳴りを潜め、今では日本のデパートもほぼこちらの江南シルクを輸入しているという。呉服という言葉の由来は呉の国の娘が絹の糸で作った衣服というところから来ていると知り、びっくり。雄雌二匹の蚕が作った繭で真綿布団が出来る過程を実演中。4人の職人さんが四方から引っ張って何枚にも重ねていく。私たちもやらせてもらったけれど、これは面白かった。

 ここでも寝具をお薦めされたけれど、羽毛布団で間に合っている。年配の男性一人が奥様にお買い求めになっただけ。ガイドさんやお店の人たちにとっては連れないお客様ご一行といったところ。

 そして、最後のディナーは四川料理である。口の中が火事になるほど辛かったけれど、とても美味で、満足だった。皆でさらりと甘みのある本場の紹興酒を頂戴する。食事が始まると、中国の伝統芸能の変面ショーを楽しめるようになっていた。

 そして、今日の締めくくりは上海ナイトクルーズ。あいにく雨がしっかりと降っており、煙って見えないのではという危惧もあったけれど、果たして行ってみればノープロブレム。
 フランス租界だった外灘(バンド)地区のクラシックでレトロな街並みと、対岸のモダンで近未来的な高層ビルの対比が実に面白い。旅もあっという間に最後の夜である。寒さと振り込む雨風に耐えながら摩天楼の夜景を堪能した。

 明日はさらに今日より30分早い出発だ。月曜日は週初めで大変な渋滞になることを見込んで、とのこと。そのため、今晩中にほぼパッキングを終えてから休むことになる。そして午後の便で日本に戻る。2泊3日、緩いどころか強行軍の旅である。

 今日でゼローダ11日間内服完了。前回は10日で音を上げたが、今回は、それはクリア出来た。なんとか14日間飲み続けられますように。
 一方、夫は朝から何やら風邪気味だといい、私が持ってきた葛根湯を飲んで凌いでいる。無事帰国出来ますように。

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2018.1.20 28周年の今年は、ちょっと趣向を変えて・・・

2018-01-21 00:23:23 | 
 結婚25周年記念で暖かいところへ出かけようと八重山諸島を訪れて早3年。青い海、青い空に癒され、すっかり気をよくして一昨年は宮古島を訪れた。
 昨年は、一昨年末から年明けまで南九州に出かけたばかりで、その上私が伊豆へヨガリトリートに参加してしまったので、この時期の旅行は頓挫してしまった。
 この結婚記念日夫婦旅行だが、今年はちょっと趣向を変えて同じ2泊3日のショートトリップに出かけることにした。
 所要時間は南の島と同じ3時間ちょっと。目的地はお隣の国、中国である。

 これまでどうも中国というとお手洗いの心配があり、触手が動かなかったのだけれど、常々一箇所だけ訪れてみたいと思っていた都市があった。それが今回の目的地、上海である。
 上海、無錫、蘇州3日間の旅。
 土曜日午後の便で、月曜夕方には帰ってくる。緩い旅の始まりである。

 あいにく最寄り駅からのリムジンバスは集合時間にピッタリくる時間がなく、電車で行くことにした。まあ夫と2人、2泊3日なのでそれほど荷物も多くない。
 最寄り駅までタクシーで向かい、順調に私鉄、JR、私鉄と乗り継ぐ。離陸2時間前の集合時間より30分ほど前に到着し、eチケットを交換。ここまでは極めて順調だったが、チェックインまでは長蛇の列で全然動かない。結局40分ほど待っただろうか。その足で手荷物検査を終え、出国手続きを済ませたら搭乗まで1時間ほど。ラウンジに直行してほっと一息である。母や息子に連絡して、水分と糖分を補給し、搭乗口へ向かった。
 今回は慣れた日系航空会社ではない。初体験の中国の航空会社で、ちょっと(いや正直なところ、大分)心配だったけれど、覚悟して乗り込んだので、食事その他もろもろのサービスもそれほどショッキングではなかった。

 旅行を申し込んだ段階では、1月一杯はジェムザールで粘っているつもりだったので、休薬週にぶつけたつもりだったのだけれど、結果的にゼローダへの変更が年明けからになってしまったのは、ちょっとした誤算。1クールも後半、内服開始から10日目、ということで旅行中お腹の調子など心配ではあるけれど、とにかく生モノを避ける、食べ過ぎないことを念頭に無事過ごしたい。

 そして、万一具合が悪くなれば、迷わず休薬も視野に入れての参加である。夫も前回のインドの旅に懲りたようで、そうそう無謀な食べ方はしない筈である。
 フライトは定刻どおりか、と心配したけれど・・・・定刻通りに離陸と着陸。1時間時計を元に戻して、虹橋空港に到着したのは15時55分。ところが、この後が大変だった。タラップを降りたものの、お迎えのバスがなかなか来ない。ようやく到着したが、一台しか来ないので乗り切れない。2台目がなかなか来ない。

 外はそれほど寒くなく、雨が上がったばかりか乾燥しきった東京に比べてしっとりとした空気で喉には優しい。なんと空港ビルに入るまでに30分。今度は入国審査でこれまた長蛇の列。台北と同じように指紋認証があり、左手の人差し指から小指まで、次に右手の同じ指、最後に両手の親指という3段階。

 これがなかなか指紋を読み取れず、時間がかかることかかること。並ぶこと1時間近く、である。ようやく外に出られた時には、着陸から1時間半ほど経過していた。マイナス1時間の時差があっても外は既に真っ暗である。しかもご一行様23名の筈が、2名足りないという。結局見切り発車でバスに乗り込んだのだが、当日キャンセルの連絡が入ったのは夕食のレストランに着いてからのことだったとのこと。ガイドさんも大変である。
 
 まずは夕食のレストランに移動。小籠包や上海蟹の上海料理である。上海蟹の旬は11月から12月ということで、残念ながらもう旬は過ぎていた。ゼローダの副作用のおかげで、手指の先が切れ始めたので、殻むきはすべて夫にお任せしたけれど、頂ける部分は悲しいほど少ない。うーん、こんなものですか、という感じ。小籠包も台北の勝ち!だった。

 続いて定番、上海雑技鑑賞へ。再びバスに乗り込み、揺られること40分ほど。1時間20分の間、躍動感溢れる男性陣の群舞や女性たちの曲芸、息もつかせぬ圧巻のパフォーマンスを体感した。関節が外れているのではないか、と思うほどの身体の柔らかさで、私は終始声を上げっぱなし、口を開けっぱなしである。
 終演後、ロビーでDVDを売っている出演者の女の子はまだ幼さが残る少女たちである。すっかり満足して再び40分バスに揺られ、ようやくホテルにチェックイン。息子には無事到着をメールで知らせた。

 飛行時間は3時間ちょっとのお隣の国とはいえ、結局一日がかりの移動になった。
 明日はフルに1日観光出来る唯一の日。出発時間も早い。1時間時差があるから身体は1時間余計に疲れているということだ。一刻も早くベッドに入らなくては。

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2018.1.18 おやつは両サイドから突然に

2018-01-18 21:07:55 | 日記
 先日、女性ひとりのお客さんが多いレストランで(だからこちらも入りやすかったのだけれど)、一人でランチをしていたときのこと。左隣に70代くらいの女性が、右隣に60代くらいの女性がそれぞれ一人で座って、私は真ん中に挟まれていた。

 左の女性は私より一足先に食事を始めており、私の食事が届いたタイミングで右隣に女性が座った。
 左隣の女性が召し上がっていたのは、私が注文しようか迷ったもうひとつのお料理だった。右隣の女性は私のテーブルの上に乗った料理を見ながら、写真のついたメニューを片手に「これですよね、美味しいですか?」と訊いてきた。「美味しいですよ。暖かいですし」とお答えしたら、「もうひとつのメニューとどっちにしようかな、と迷っているけれど、じゃあ、私もこちらにします。」と私と同じものを注文された。

 食事が進み、セットのデザートに加え、手持ちのクーポンでサービスされたアイスクリームと紅茶がサーブされた。左隣の方が注文したメニューにはデザートはセットされていない。私のデザートをちらとご覧になって、ケーキは嫌いだけれど、とテーブルに置かれていた焼き菓子の案内を見ながら、ウエイトレスさんに「これを」とお願いしておられた。

 果たして、小さな焼き菓子が2つ、個袋に入ったままお皿に乗ってサーブされた。「あら、ひとつでいいのに。」と女性は言う。すると「1個売りはしていないので5個でひと箱です。残り3個はお持ち帰りください。」とのこと。「でもそんなに要らないのに。」と繰り返しておられたが(おそらく一人暮らしなのだろう。)、「お日持ちしますから大丈夫ですよ。」とウエイトレスさんはその場を離れてしまった。
 気の毒になって「そんなに沢山要らないですよね・・・」と相槌を打った。

 今度は右側の女性が私の頂いているアイスクリームを見て、「(私にはきていないけれど)別に注文したの?」と訊いてくる。「これはおまけでクーポンのサービスです。」とスマホを見せると「あら、私も出来るかしら?」とスマホを出される。慣れないスマホを操作するのが大変そうだったので「私のを見せたらいかがですか。」とお貸しすると、無事注文が通って、別途アイスクリームが出てきた。女性は嬉しそうに召し上がり、「良かったわ、いいことを聞いて。」とご満悦だった。「良かったですね。」と応じる。

 続いて、左側の女性が「これ、どうぞ」とお皿の上の焼き菓子をくださる。「失礼かもしれないけど、私はもう食べられないので。」とのこと。いやいや、そんな・・・と思ったけれど、お金をお渡しするのもどうかと思うし、せっかくそう言ってくださるのを突っ返すのもどうかと「すみません、ご馳走様です。」と有難く頂いて見送った。それにしても、同じお菓子をあと3つ持ち帰ることになった女性には同情する。その場でちょっと食べたかっただけなのに。

 お店の方は、もともとテイクアウト品なので1個や2個では提供できないこと、5個まとめてお買い上げということになるということを、もう少し丁寧に説明する必要があったんじゃないかな、と自分のことではないにせよ、少々割り切れないものを感じたのは否めない。

 今度は「おやつにどうぞ」と右隣の女性から夫の大好物のミニ羊羹が差し出された。いやいや、私は何もしていませんし、クーポンだし・・・もごもご。
「おかげさまで美味しかったから!」と。これまた「すみません、却って、なんだか藁しべ長者ですね。」と有難く頂戴した。

 そんなわけで、ある冬の日のランチタイム、いきなり見ず知らずの両隣からお菓子が降ってきた。
 おばちゃんのコミュニケーション能力、最強!を感じたひと時だった。
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2018.1.15-16 ゼローダ服用から5日目、6日目雑感

2018-01-16 21:15:45 | 日記
 今日でゼローダ内服開始して6日目、週明けの体調のことを少しお話ししよう。

 昨日、月曜日。1日仕事に出かけただけでやけに疲れてしまった。特別に忙しい1日でもなく、ほぼデスクワークだったのに、とにかく怠い。疲労感が酷い。
 お腹の方は起床時に泥状の便。それ以降酷くなることはなく、職場で何度かお手洗いを往復はしたけれど、水様便になることもなく、落ち着いていた。
 吐き気については、ずーっとなんとなく気持ち悪いな、くらいの感じ。なのに、食欲に至っては何故か空腹感がとても強く、お昼は普段頂かないような揚げ物を欲したりして、ちょっと不思議だった。

 低血糖対策で一口チョコレートを忍ばせており、普段は出勤後2時間くらいに1つ口に入れれば充分なのだけれど、何か身体が甘いものを欲しているようで、午前も午後もいくつか食べてしまった。
 仕事が終わって、リラックスヨガのクラスに参加。やはり疲れていたのか、寝ポーズのときにうつらうつらと意識が飛んでしまう。イマイチ汗の出が悪い。代謝が落ちているのか。ある程度スッキリはしたけれど、怠さはとれず。
 帰宅後、前の晩から煮込んでおいたおでんを頂き、録画していたビデオを見始めたらいつの間にかウトウト。50分の番組は気付けば終わっていた。これはダメだと慌てて入浴して、そのままコテンとベッドへ。

 そして今日、火曜日。相変わらず起床時間より少し前にお腹が痛くて、目が覚める。泥状の便。
 ゼローダの副作用というと手足症候群があまりに有名だけれど、今のところ、ヒルドイドローション、ゲルの併用と白手袋や靴下で何とか大丈夫。
 リーフレットによると、概ね6割くらいの人が1ヶ月も服用するとこの症状が出るという。それでも症状が出る最短は4日、最長は6ヶ月というのだから大分個人差がある。

 4年前にはタイケルブとの併用だったにせよ、10日目には手の平の発赤と発熱、痛みが酷く、ブーツのファスナーが上げられなくなった(ついでに両足の親指が爪囲炎にもなって、ブーツどころか普通の靴が履けなくなった)ことはこのブログでも書いた。まだそれほどの症状ではないが、既に手の平の発赤が見られる。痛みというほどでないが、知覚過敏というかチクチクピリピリが始まった。お湯で顔を洗ったり、食器を洗ったりすると、チリチリと痛む。温めすぎるのは良くないのだ。
 まあ、4年前に比べればなんのその、だけれど、あまり調子に乗らないように、というサインだろう。

 少なくとも食事がちゃんと摂れて、便秘しないというのが有難いことだけれど、内服とはいっても抗がん剤であることに変わりはない。副作用がないわけがない。
 いつもお腹が緩くてなんとなく気持ち悪い、怠くて横になりたい気分なのは相変わらず。今日も空腹に任せてちょっと多めに昼食を摂ったらやはり下痢になってしまった。今度は控えめに、と夕食を摂ったのだけれど、こうしてブログを書きながらも既にお手洗いを3往復している。
 とはいえ、今回の投与で最も顕著な副作用は、この何とも言えない疲れ易さ、倦怠感なのかもしれない。疲労感も副作用一覧にしっかり記載されているれっきとした副作用なのだ。疲労感や倦怠感がどんどん酷くなって、仕事や好きなヨガが出来なくなる、ということが起きないことを願わずにいられない。
 まずは14日間、1クール完遂まで、といっても先は長い。冷やさずに身体を温めて(とはいえ手足は温めすぎず)睡眠をタップリとって24日までの1クールをなんとか乗り切りたいと思う。

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2018.1.13-14 あれこれ動けた2日間、おめでとう結婚28周年!

2018-01-14 20:15:24 | 日記
 土曜日。朝の連続テレビ小説をベッドで視ながら、母と息子のやりとりにうるうるする。ちょっとだけ二度寝をしようかと思ったけれど、結局のろのろ起き出した。
 ジェムザールを使用していた間は、水曜日に投与すると、土曜日の夕方辺りまでは吐き気止めを飲みながら酷い怠さ。ほぼ寝て過ごす状況が続いていたので、ゼローダに替えてこんなに吐き気もなく、便秘もない体調の良い治療週の土曜日に、ちょっと戸惑ってしまう。

 今日から2日間、大学入試センター試験。今年も出番に当たっていないけれど、雪が降らなくて本当に良かった、と青空を見上げて思う。息子が受験してからもう4年経つのだから、月日が経つのは実に速い。
 夫を起こして遅い朝食を摂り、洗濯機を二回廻してから片付け。午後からお風呂のリフォームの担当さんが現場確認に見える。このところ、すっかり来客を招いていないので掃除がかなり適当になっている。やはりたまには客人を招き入れないと、家は片付かないな、と思うことしきり。緊急避難も込みで、なんとかリビングと水回りだけ綺麗にする。

 昼食は夫がお雑煮を作ってくれたので、有難く頂く。時間どおりにSさんがいらして、まずはお風呂の採寸やら通電の点検など。脚立を出してあれやこれや。
 その後、リビングに移って見積もりの説明等など。結局1時間半ほどいらした。来週お店で契約手続きをして、月末にはショールームに実物を見に行く予定だ。その後、最終的に注文が確定して、発注。新しいお風呂の工事が終わるのは2月の末頃になりそう。いやはやなかなか大変だ。

 打ち合わせが終わって、リンパリフレッシュヨガのクラスに向かった。冬至から3週間、随分日が長くなってきた。寒中だから当然寒さは厳しいけれど、これから日毎に日が長くなる。仕事を終えて外に出て、マジックアワーの美しい空を眺められるのがとても嬉しい。
 すっかりリフレッシュして帰宅。夕飯も夫にお願いしてしまい、片付けを済ませて、今度は2人でレイトショーに繰り出した。
 昨日封切りのネイビーシールズ。なかなか楽しいお話で後味も悪くなく、鑑賞後はカフェでお茶をして、ご機嫌で帰宅した。

 日曜日。今日は月1回のお楽しみリフレクソロジーの日。辛くも寝坊をしそうになって、びっくりして目が覚める。やはり目覚まし時計がイマイチ当てにならない。
 夫を起こして朝食を済ませ、サロン最寄り駅前でオーナーに拾って頂く。今年もよろしくお願いします、とご挨拶して、車内で薬変更やら先日の患者会ヨーガ教室のことやらお話しているうちに、あっという間にサロン到着。
 日曜日はオーナー一人のことが多いが、今日はお客様が他にいるのかスタッフのGさんにお迎え頂く。

 今日も頭、手、下半身すっきりコースで夢心地の2時間近くを過ごす。エッセンシャルオイルはユーカリ、ラベンダー、ジンジャーの冷えや凝りを和らげるものをチョイス。寒いので、フットバスをしてもあっという間に足先が冷えてしまう。

 ゼローダの副作用である手足症候群では手のひらや足の裏に圧をかけるのが良くないという話をしたところ、詰まりを上手くほぐしてくださりながら圧を強くかけずに施術してくださった。施術後は身体ぽかぽかブレンドの冬限定ハーブティを頂き、来月の予約。今年3月にサロンが20周年を迎えるので、記念イベントを企画中とのこと。楽しみなことである。お正月限定のお楽しみ袋を購入して、再び最寄り駅まで送って頂いた。

 駅ナカで軽食を済ませ、次は午後からの美脚ヨガのクラスに参加。このクラスは人気のようで、かなりの参加人数だったが、お気に入りの場所を確保出来て、リラックス出来た。

 さて、今日は28回目の結婚記念日だ。どこか外食にでも行こうか、という話もあったけれど、夫の得意料理を振舞って頂く方が嬉しいといったところ、希望が通った。
 何もしないのもどうか、と帰りに夫の好きなケーキと私の好きなケーキを一つずつ買って帰宅。紅茶とともに頂いた。
 そして掃除に洗濯と後回しにしていた家事も無事遂行。

 思えば、再発転移が分かったのが10年前の結婚18周年のあたり。その後の1年1年はそれまでより、より一層大切な毎日であることに間違いはなかった。
 そうして結婚20周年の陶磁器婚式以来、夫と2人で毎年結婚記念日を祝ってきた。ブログでも、銀婚式を迎えることが出来るだろうか、などと書いたこともあったけれど、その銀婚式からも3年を経て、あと2年で真珠婚式。より高価な宝石を目指しましょうとコメントをくださった方もおられたが、そんな30周年も視野に入ってきた。

 真珠は私の誕生石である。その前に来年の29周年があるけれど、これまでどおり一年一年大切に、日々を重ねていこう。平成2年に28歳で嫁いで、結婚28年になるわけだから、ちょうど半分。これ以降は旧姓よりも今の苗字の方が長くなるわけだ。なんだか不思議な気分である。

 ということで、このまま心穏やかに規定量のゼローダが飲み続けられることができたらなんと嬉しいことか。今のところ、朝はお腹が緩いけれど、朝食後にミヤBM錠を飲んでいるおかげか、その後特に下痢が酷くなる感じはない。なんとなく気持ち悪いかも、くらいの吐き気があるかないかという状況なので、食事はごく普通に頂きたいものを頂いている。
 だから体重も落ちない。体力も落ちない。要はちゃんと食べて、ちゃんと排せつすることが叶っている。吐き気が酷くて食べられない、便秘や下痢でますます食べられない、体重が落ちて体力も落ちて・・・、という悪循環が一番怖い。

 このまま急激に腫瘍が大きくなったりしないで、今の大きさをなんとかキープすることが出来れば、こうしたごくごく普通の生活が出来るわけだ。不変であることを目指して、頑張り過ぎずにいきたいものだ。

 あっという間に1月も残り半分。明日からまた新しい1週間が始まる。年賀状のお年玉当選をチェックしたり、ごみ捨てをしたり・・・、夫と2人で緩い時間を過ごしている28回目の結婚記念日、日曜日の夜である。
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