少し日記の順序が前後しますが、昨日塾生達の通う小学校で卒業式が有りました。
今年は晴れて9人もの塾生が無事に卒業式を迎える事ができましたよ。
と言っても、塾長は今年から卒業式に呼ばれません。
ちょっぴり寂しいな・・・・と思っていたら、卒業式終了と同時に卒業した塾生が塾長の所へ走って来てくれました。
いつもの練習着と違い、おめかしした卒部生達。
当たり前ですが・・・・ 練習着で卒業式に出たらたまらん・・・
みんな晴々とした良い顔をしています。
早い塾生だと新3年生からのお付き合い。
あの何もできなかった奴らがと思うと、少し感傷的な気持になりますね。
まずは自衛隊。
3年生から弟と一緒に参加して、いつもニコニコしてましたね。
実は現在ソロバン四段の持ち主。
平成塾の電子計算機でございます。
非常に聡明な塾生で、周りに優しく一度も感情の起伏を見せた事が有りません。
仇名の通り、守備には自信を持っていた外野手。
外野手を目指す、多くの塾生が彼を目標にしていました。
自ら考えて行動出来る彼は、この先どんな困難な状況があっても他人に流される事は無いでしょう。
自分の持ち味を理解しており、特技を伸ばす努力も惜しみません。
ただ、苦手分野は後回しにしてしまう癖を持っています。
中学に行ったら、苦手分野を積極的に克服する習慣を付けて下さい。
そうすれば向かう所敵無しです。
続いてカブ。
やはり新3年生からのお付き合い。
当初はおどおどしていて、何をやらせても自信の無さそうな塾生でした。
身体が小さいと言うのは、それだけで周りの子供達に威圧感を感じてしまうのは仕方の無い事ですね。
塾長も昔は小さかったので、心情が良く解ります。
彼の持ち味は何度も何度も復習して、ゆっくりですが確実に身に付けて行く所です。
確かに時間はかかりますが、着実に成長して行きます。
卒業目前では、内野の要として平成塾には無くてはならない存在になっていました。
自分で理解して欲しいのは、何かを始める時に時間がかかると言う事。
それは決して欠点では無くて、じっくりと飲み込む為の時間なのです。
中には器用な奴がいて、最初から何でも出来てしまうような奴もいますが、カブの持ち味は別な所に有ります。
当初自分には出来ないのでは無いかと、最初の段階で諦めてしまう癖が有りますが、中学に行ったらそれを克服して下さい。
興味を持ったら、じっくりとトライする事。
2回や3回の失敗で諦めていては、カブの持ち味は発揮されません。
何度も諦めかけた野球を見れば一目瞭然。
平成塾で培った努力する才能を伸ばす事を期待しています。
新大久保。
6年生からの参加でした。
実は塾長は大久保3兄弟全員に野球を教えた事になります。
大久保は平成塾に入って来るまでは引き篭もる癖が有り、友達と表で遊ぶなんて事は考えられない子供でしたね。
大久保のお父さんの勧めで、平成塾に入って来た頃もなかなか周りに溶け込む事が出来ませんでした。
6月に一度だけ行われた早朝練習は、実は君の為に開催されたと言っても過言では有りません。
あれから君は変わりましたね。
周りが出来るのは練習しているからだと気が付き、今出来ない事は恥ずかしい事では無いんだと解ってくれたようです。
その後、自ら塾生の家を訪ねて野球に誘ったと聞いた時には、指導陣は密かに祝杯を上げたものです。
今では積極的に周りに飛び込み、明るく冗談まで言うようになれました。
生まれ変わった新大久保。
中学に行ったら、今まで無駄にしていた時間の分も多くの友人と過ごして下さい。
そして遊んだ時間だけ同じように勉強して下さいね。
早太
3年生の時に一度入塾して、あっと言う間にいなくなりましたが、6年生になってまた戻って参りました。
見ての通り、とても優しく周りに気遣いの出来る塾生です。
戻って来て早々にボールが捕れないと涙していましたね。
また辞めちゃうかなと心配しましたが、最後までよく頑張り通しました。
早太の持ち味はずばり気遣い。
他の塾生が気が付かないような事でも、早太だけが気が付くなんて事が多々ありました。
これは素晴らしい事ですし、大人になっても充分に役立つ才能でしょう。
ただ相手に優しく気を使う反面、自分の事を後回しにしてしまう癖が有ります。
他人にもっと優しくする為には、自分をもっと磨いて強くならなければなりません。
中学に行ったら、今よりも強くなって下さい。
強くなる為には目の前の物から逃げない事。
まずは勉強にしろ、運動にしろ積極果敢に立ち向かう癖を付けて下さいね。
強くなった早太は、今以上にみんなから好かれる存在になりますよ。
アニジャ。
やはり6年生からの入塾。
当初は挨拶が満足に出来ず、毎回グラウンドを走らされておりました。
新しい事を始める際におどおどする悪い癖を持っていましたね。
実は自分では気が付いていない器用な面を持っている塾生なのです。
本人は一度定着してしまうと、そこから表に出ようとしないのですが、自分の才能に自分が気が付いていない典型的な塾生でした。
入塾当初はショートと言うポジションに固執し、それまでの自分のスタイルを決して変えようとしていなかったアニジャ。
敢えて色んなポジションを任せる事により、今までの考え方に少し変化が出たのではないでしょうか?
中学に行ったら勉強でもスポーツでも恋愛でも、もっともっと色んな事に挑戦してみて下さい。
今年の塾生の中で、もっとも器用だったのはアニジャです。
その器用な才能を良い方向に伸ばしてくださいね、
とっても期待していますよ。
べったん
4年生からの参加でした。
入塾した時にはカルチャーショックを受けて、前日から緊張していたそうですね。
それが今では守備も打撃も、べったん抜きでは考えられない程の選手に成長しました。
持ち前の打撃センスに加え、強肩、俊足は野球選手としての才能を十二分に持ち合わせています。
どんな状況でも実力を発揮できる珍しい塾生ですが、自分で自分を追い詰めてしまう癖を持っていますね。
一度悩むと誰にも相談せずに悶々と無駄な時間を過ごします。
勉強でも運動でも、君は平均以上の能力を持っていますから、中学に行ったら一人で悩む癖を直しなさい。
君の才能はそんな小さな事で悩む時間なんて必要としていません。
小さな事に拘らず、3年後の自分を見据えて努力してくださいね。
とっても期待していますよ。
ポロ和。
3年生からの入塾。
仇名の通り、よく涙を流しました。
自分が自分に悔しくて、試合中にも関わらず涙を拭いていましたね。
君の持ち味は向上心と挑戦者魂です。
新しいものに積極果敢に挑戦して行く姿勢は、君の為だけならず他の多くの塾生の刺激になりました。
前へ前へと進む君の姿は、多くの塾生の目標にもなりましたね。
また新しいものに挑戦した時には飲み込みも早く、誰よりも最初に出来るようになっていました。
反面、一度出来るようになると満足してしまう部分が有り、身に付けようと努力していた時の気持を忘れてしまう悪い癖を持っています。
百獣の王ライオンはウサギを倒す時でさえ全力を尽くします。
中学に行ったら気を抜く悪い癖を直して、自分でこんなものかと言う線引きを無くして下さい。
もっと上を目指す為には、足場がしっかりしていないと高くはなりません。
努力して来た時の気持を大切に、大きく飛躍する事を期待しています。
副大。
4年生からの参加。
彼も3兄弟全員に塾長が関わった事になります。
全員が版で押したように素直で優しく、努力を惜しまない兄弟でした。
3兄弟の中で最も不器用だったのが副大。
入塾当初はどこから教えて良いものか悩んだものです。
けれどそんな心配を跳ね返すだけの努力家で、一度教えた事は必ず練習して次の練習に参加していましたね。
6年生になった頃には打撃センスも開花し、平成塾の長距離砲として才能を遺憾無く発揮してくれました。
また誰に対しても優しく、面倒見の良い彼がいてくれたお陰で、指導陣は随分と楽をさせて頂いたものです。
礼儀正しく、正直で、はっきりと事実を認める人柄は、同級生に限らず多くの塾生から慕われておりました。
中学に行ってからも今のままでいて下さい。
君だけは放っておいても何ら心配は有りません。
このまま頑張ってくださいね。
主将。
3年生からの入塾。
寡黙でダンディを地で行く、平成塾歴代ナンバー1の主将です。
仇名を付けようにも、主将以外の言葉が出て来ないほどの完璧な主将でした。
自分の都合などは口にせず、チームをまとめる為に広い視野で練習に臨んでくれましたね。
実は入塾以来、彼が練習を休んだのはたったの1日。
どんなに体調が悪かろうが、一言も言い訳をしないで全ての練習に参加して来ました。
小学校の低学年からこれを続けるのは、よほどの気力と自負が無いと行えない快挙だと思います。
主将になってからは、彼の持ち味が遺憾無く発揮され、平成塾全体が締まったような気がします。
反面、不器用な面を持っており、なかなか思うようなプレーが出来ずに苦労していましたね。
器用にこなす仲間を横目で見て、じっくりと観察していた時の君の表情は忘れる事が出来ません。
けれど、その不器用さを努力で補って来ました。
中学に行ってからも努力を忘れず、いつまでもダンディでいて下さい。
他の塾生や周りにいた女の子同様、塾長も主将のファンの一人です。
ファンの期待を裏切らないよう、これからも頑張って下さいね。
全員の記念写真を撮った後に、吉沢コーチから卒部生に記念品が贈呈されました。
はい、おめでとう♪
中身は何かと言うと・・・・
世界で最初に作られたシャープペンシルの復刻版。
現在、世界に冠たるシャープは、このシャープペンシルが発祥だったんですね。
みんな液晶だとか携帯のメーカーだと思っていますが、一番最初はこんな物を作っていたんですよ。
因みにシャープペンシルと言うのは、元々は商品名で純然たる日本語です。
英語ではメカニカルペンシルと言いますよ。
さてさて、今年の6年生がいなくなると寂しくなりますね。
毎年同じ事を言ってるけど・・・・
最後に、勉強は何の為にしているのかもう一度説きます。
勉強は自分達の将来の選択肢を広げる為にしているのです。
それ以上でもそれ以下でも有りません。
今すぐに役立たない、こんな物は将来役に立ちそうも無いなんて勝手に自分達で決め付けないで、貪欲に将来の選択肢を広げて下さい。
人は生まれてから死ぬまで勉強の連続ですが、その中でも中学からの3年間は最も重要な勉強の時期でしょう。
ここで勉強した奴と、ただ単にダラダラ過ごした奴では、将来に大きな差が開きます。
この事を念頭に入れて、卒部生達の今後の活躍に期待します。
卒業おめでとうございます。
そして、卒部生の御父兄におかれましては、本当にお疲れ様でした。
指導陣を代表して、心よりお祝いと御礼を申し上げます。