インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

講義の前に

2007年05月13日 | 歴史
朝9時ジャスト。

塾生がレクホールに集合しました。


この日は座学とあって、全員が気楽な格好で参加です。

いつもと違う場所と言うだけで、嬉々としておりますね。
格好以上にお気楽でございます。


まずは勉強し易い形に机と椅子を並べます。

そっち持てよー
違う、こっちだよー

共同作業を行わせると、お約束の小競り合い。


席に着けっ!

塾長の一言で、有名進学塾のような雰囲気になりました。
一人として無駄口を叩く奴もいなければ、全員が前を注視しております。

学校の教室もこうだったら、さぞや勉強も捗る事でしょう。
なんで全ての先生がこのように教室を落ち着かせる事が出来ないのかしら?

で・・・

野球の勉強を行う前に、もっともっと大切なお話し。


最近の道交法では自転車が車道を走れと言っていますが、実際に自転車で車道を走るとどのような現象が起きるかを説明します。


ホワイトボードに画かれたのは上がバスの絵、下が車道を上から見た図で車道を走る自転車の横を車が2台通過する所です。

とっても大事なお話しなので、講義を理解できなかった子供の為にもう一度書きますね。


お風呂の中に桶を入れると、当然のように波が起こります。
これは今まで水があった場所に桶が入り込むから、そこにあった水が外に押し出されるからですね。

次に桶で水をすくって持ち上げると、今まで桶があった場所に他の水が入り込みます。


実はみんなの周りにある空気でも同じ事が起きるんですよ。

上の図にバスが書かれていますが、バスが走るとバスの前にあった空気が押し出され空気の波が出来ます。
ちょうど船が進むと波が起きますが、それと同じ事が空気で起こっているんですね。

けれどバスがいなくなると、そこには空気が流れ込みます。

つまり動いているバスの真後ろは掃除機と同じ状態になっているので、そばに有る物を引き寄せてしまうのです。
これはバスのスピードが速ければ速いほど、掃除機の吸引力は強くなるのですよ。


今度は下の図を見て下さい。

自転車の横を車が通過する時に、最初は空気の波で自転車が外側に倒されそうになります。

この時、人はバランスを取る為に、車道の真ん中側に体重をかけて転ばないように自動修正を行うのです。

そして1台目の車が通過した瞬間に、今まで外側に押していた空気から今度は車道の真ん中側に引っ張られます。
車の後ろには強力な掃除機が有るからなんですね。

車道の真ん中側に体重をかけた瞬間、同じ方向に引っ張られると当然車道の真ん中側に転んでしまいます。

すると後ろから来た車に引かれてしまうのですよ。


交通事故などの話しを聞くと、目の前でいきなり自転車が転んだなんて報告で片付けられていますが、実は目に見えない空気がこのような事をしていたんですね。

「自分は自転車が上手い」
「絶対に転ばない」

なんてお気楽に考えている塾生諸君。
家の柱くらいの幅の橋を、台風の日に自転車で渡る事が出来ますか?
走っている車に直接触らなくても、車道を走っているだけで充分に車に引かれる可能性がある事をよーく理解しておくように。

ついでに自転車に子供をてんこ盛りにしているお母さん。
子供を乗せたままで自転車を止めると、子供が動かなくても自転車は車道側に転ぶ事を覚えておいて下さいね。