インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

さりげない技術

2007年05月24日 | 歴史
連日、塾長宅に塾生が来ますが、問題となるのは教えてあげる場所。

なんとか塾生の向上心に応えてあげたいのですが、思い切ってボールを使える場所が有りません。
ましてやコントロールなんて単語を知らない塾生達。
迂闊に解放したら、物の2,3分もしない内に怪我人が出るでしょう。

その為に、周りの人や道具にも気を使いますが、実はそれだけでは有りません。
狭い場所ならではの、練習方法とさりげない技術が有るのです。


これは真上にフライを投げている所。

実際に構えた位置より、ほんの少し後ろに落ちるようにフライを投げます。

フライであれば、捕りそこなってもボールがとんでもない方向に行く事は有りません。
また、人のいない方向に投げてあげれば、誰にも迷惑をかける事も有りませんね。

でも、これが非常に効果の高い練習なのです。


塾生から見えているボールはこんな感じ。

フライの中で最も難しいのは、自分の位置より後ろに飛んで来るフライ。

実際に自分より5m前に落ちるフライはいともたやすく捕れますが、5m後ろとなると相当難しく感じる筈です。
増してや高く上がったフライは、見上げているだけで自分の姿勢を見失いますね。


ここらへんじゃろか?

老人の徘徊のようなあつや。

これでも本人は大真面目。
真剣に落下地点を探っている所です。


わっ! 来た~っ!

自ら落下地点に入りながら、実際にボールが落ちてくると緊張しまくりのナオキ小。

キャッチボールの時には見せない、グローブに添える右手がナオキ小の緊張を物語っております。
最後の球際で失敗したくない現われですね。


ちょっと私もやってみたい♪

こちらは買物途中で、お気楽に参加したナオキ小ママ。
エプロン姿が塾生達の緊張感を台無しにしております。

しかも、きちんと捕ってしまったので塾生達のプライドはズタズタ・・・


何気なくフライを投げているように見える指導陣ですが、実は落ちる場所をきちんと狙って投げているのです。
塾生に合わせて、高さや落ちる場所までの距離を調整しているんですね。

この練習は非常に効果的で、塾生達の球際が強くなるだけで無く、ボールを追う時の膝の使い方などを自然に覚えます。


でも・・・


本当は、もっともっと広いグラウンドで気持ち良くボールを投げさせてあげたいのでした。



         おりゃっ!