インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

講義開始

2007年05月14日 | 歴史
さあ、野球講義の開始です。

日頃は何気なくやっている野球。
それを今日は頭でも解らせようと言うもの。

野球のルール、ストライクゾーンの考え方、曖昧に覚えていた知識を全部クリアにします。


大手予備校の1室のような光景。

席は決めていませんが、前の方に座ったからと言って、必ずしもやる気が有る訳ではございません。
机と椅子を並べ終わり、たまたま付近の席に着いただけでございます。


1時間目は野球のルールの中でも基本中の基本。

野球のグラウンドとポジションの名称について。

まずは全員がどれだけ解っているか、野球のグラウンドを正確にノートに書かせてみました。

これが・・・意外と言うか、予想通りと言うか、情無いと言うか・・・
正確にグラウンドを書けた塾生は一人もおりません。
こんなんで良いのか?

如何に今まで何も考えずに野球をして来たのかよく解ります。

全員が適当。
こんな感じ? ってなグラウンドを作ります。

中には・・・


ノートに書かれたグラウンドをよく見ると。

四角形の底辺のど真ん中にホームベースが書かれており、すぐ右横に一塁が。
二塁、三塁と書いて行くと、角がひとつ余ってしまいました。
そこは四塁? 

お互いのチームが入り乱れて、乱闘をするには持って来いのグラウンド形状です。


続いてストライクゾーンの解説。

ここを通ったらストライク、ここはボール。
意外と正確に解っていない塾生達。

まあ解った所で、とんでもないボールを振り回す連中ですからね。
ストライクがここで、ボールがここなんて細かい事は気にしないのです。

バットに当たりゃ勝ちです。


上級生に混ざって、真剣に話を聞く1年生コンビ。

実は号泣5分前。

この後、みんなのノートを確認しながら歩いていた塾長が、1年生にもきちんとメモを取れと言ってしまったのでした。
突然泣き出すカカオ。

そうです。
1年生はまだ字が書けないのでした。

はい。
塾長が悪いです。
海より深く反省してます・・・・


で。

1時間目のおさらいです。

左からポジション番号、英語名、日本語名でございます。


1 ピッチャー 投手

2 キャッチャー 捕手

3 ファーストベースマン 一塁手

4 セカンドベースマン 二塁手

5 サードベースマン 三塁手

6 ショートストップ 遊撃手

7 レフトフィルダー 左翼手

8 センターフィルダー 中堅手

9 ライトフィルダー 右翼手


みんな、きちんと覚えてね♪




講義の前に

2007年05月13日 | 歴史
朝9時ジャスト。

塾生がレクホールに集合しました。


この日は座学とあって、全員が気楽な格好で参加です。

いつもと違う場所と言うだけで、嬉々としておりますね。
格好以上にお気楽でございます。


まずは勉強し易い形に机と椅子を並べます。

そっち持てよー
違う、こっちだよー

共同作業を行わせると、お約束の小競り合い。


席に着けっ!

塾長の一言で、有名進学塾のような雰囲気になりました。
一人として無駄口を叩く奴もいなければ、全員が前を注視しております。

学校の教室もこうだったら、さぞや勉強も捗る事でしょう。
なんで全ての先生がこのように教室を落ち着かせる事が出来ないのかしら?

で・・・

野球の勉強を行う前に、もっともっと大切なお話し。


最近の道交法では自転車が車道を走れと言っていますが、実際に自転車で車道を走るとどのような現象が起きるかを説明します。


ホワイトボードに画かれたのは上がバスの絵、下が車道を上から見た図で車道を走る自転車の横を車が2台通過する所です。

とっても大事なお話しなので、講義を理解できなかった子供の為にもう一度書きますね。


お風呂の中に桶を入れると、当然のように波が起こります。
これは今まで水があった場所に桶が入り込むから、そこにあった水が外に押し出されるからですね。

次に桶で水をすくって持ち上げると、今まで桶があった場所に他の水が入り込みます。


実はみんなの周りにある空気でも同じ事が起きるんですよ。

上の図にバスが書かれていますが、バスが走るとバスの前にあった空気が押し出され空気の波が出来ます。
ちょうど船が進むと波が起きますが、それと同じ事が空気で起こっているんですね。

けれどバスがいなくなると、そこには空気が流れ込みます。

つまり動いているバスの真後ろは掃除機と同じ状態になっているので、そばに有る物を引き寄せてしまうのです。
これはバスのスピードが速ければ速いほど、掃除機の吸引力は強くなるのですよ。


今度は下の図を見て下さい。

自転車の横を車が通過する時に、最初は空気の波で自転車が外側に倒されそうになります。

この時、人はバランスを取る為に、車道の真ん中側に体重をかけて転ばないように自動修正を行うのです。

そして1台目の車が通過した瞬間に、今まで外側に押していた空気から今度は車道の真ん中側に引っ張られます。
車の後ろには強力な掃除機が有るからなんですね。

車道の真ん中側に体重をかけた瞬間、同じ方向に引っ張られると当然車道の真ん中側に転んでしまいます。

すると後ろから来た車に引かれてしまうのですよ。


交通事故などの話しを聞くと、目の前でいきなり自転車が転んだなんて報告で片付けられていますが、実は目に見えない空気がこのような事をしていたんですね。

「自分は自転車が上手い」
「絶対に転ばない」

なんてお気楽に考えている塾生諸君。
家の柱くらいの幅の橋を、台風の日に自転車で渡る事が出来ますか?
走っている車に直接触らなくても、車道を走っているだけで充分に車に引かれる可能性がある事をよーく理解しておくように。

ついでに自転車に子供をてんこ盛りにしているお母さん。
子供を乗せたままで自転車を止めると、子供が動かなくても自転車は車道側に転ぶ事を覚えておいて下さいね。


軽く運動

2007年05月12日 | 歴史

先月に続いて2回目のインテリジェントワークス。

今日は会場を借りて、いつもとは違う座学でございます。

8時半に塾長が会場に行ってみると・・・・


いるわ、いるわ。

既に多くの塾生が集まっております。
なんとも早朝からやる気マンマンの塾生達。

けれども、今日は公共の会場なので時間前に開けてはくれません。
あと30分をどうやって過ごそうかと考えていると・・・

あの・・・カラーボール持って来ました。

なんとも素直な塾生達。
現在のトレンドを的確に把握しております。


そこで、時間が来るまで会場の向かいにある公園でキャッチボールをしてみました。

解り易い塾生達は、尻尾をちぎれんばかりに振って付いて来ます。
わんわん。


どうせ素手でボールなんか捕れないだろうとタカをくくっていたら・・・

あにはからんや。
グローブを使う時より遥かに上手にボールを捕ります。

素手なら捕れる。
道具は上手く使えない。

いわゆる動物の調教と同じようなシチュエーション?


カラーボールなので、速いボールも避ける事が有りません。

ショートバウンドなども、きちんと正面に入る事が出来ます。

うーむ・・・  これは意外と練習に使えるかも知れない。
特に低学年には、解り易い野球の練習になるかも。


投げるボールも回転が悪いと、すぐに曲がってしまいます。

肘を正しく使えないと、遠くへボールを投げる事も出来ません。

これ・・・
良いじゃない♪
思ってた以上の効果が期待できそうです。


後は、きちんと捕れた時の御褒美にバナナを用意するだけかな?

次回の平成塾から、実際に練習に取り入れる事を真剣に検討するのでした。


明日はインテリジェントワークス

2007年05月11日 | 歴史

大型トラックや大型トレーラーがブンブンと走り回っている環7の車道を、まだ覚束ない仕草で小学生が自転車で走るのが正しい道交法だと言うから世も末です。
政府の役人は道交法以前に、物体の質量や流体力学を学んだ事は無いのか?

明日のインテリジェントワークスでは、野球の基本以前に流体力学と気圧の変化を小学生に解るように解説してあげましょう。
もしも塾生諸君が今日の夜にお風呂に入るのであれば、湯船のお湯をコップまたは桶ですくって見て、残ったお湯がどうなったかを良く覚えて来てね♪

この事は君達が想像している以上に怖い事だと解るからね。

ついでに台風の原理も教えたろうか。
理科に興味を持たせるには格好の題材だから、身の安全と理科の勉強で一石二鳥やね。



さて、平成塾のTシャツと帽子の申込みは今日が締め切りです。

1回に注文する量が5着以上で無いと、先に発表した金額にはなりませんので、次回の募集はまた注文した人達が増えてからと言う事になりますよ。
申込みを忘れている人は、今の内に申し込んでおいて下さいね。
今晩8時には発注をかけます。


で・・・

昨日の「手打ち野球」のお話し。

インテリジェントワークスの後に手打ち野球をやってみる? なんて書いたら「是非やりたい」って言うお母さんが現れました。
お母さんに問いかけた訳じゃ無いんだけどなぁ・・・・

まあ天気が晴れていたら、大鳥公園か佐野公園辺りでやってみますかね。
運動不足の解消になるでしょうし。

但し、保険対象外ですからね。
くれぐれも怪我はしないでね。



昨今の子供事情

2007年05月10日 | だから何やねん
子供達を指導していて気が付く事が有ります。

それは・・・・

             最近の子供は遠くへ物を投げた事が無い。




そうなのです。
下手をすると、近くへも物を投げた事が無い子供が存在するのです。

考えて見れば、何かを投げる場所も、投げる物も有りません。
公園は球技が禁止され、道路は全て舗装されているので、石を拾う事すら無いのです。


塾長が子供の時には、落ちている石をどこまで遠くへ投げられるか友達と競った物ですが、現在の子供達にはそんな環境は無いのです。
仮に石が落ちていたとしても、それを遠くへ投げていたら間違い無く注意され、自宅に怒鳴り込まれ、近隣で悪ガキと言うレッテルを貼られ、下手をしたら警察に通報されてしまいます。

そんな子供達に野球を教えるのは並や大抵の苦労では有りません。


何しろ物は投げてはいけませんと教育されて来た子供達。

物を投げる手の動作が身に付いていないのです。

自分の腕をどう使えば、どの方向にどの程度の勢いでボールが飛ぶのか。
どうすればボールが相手に届くのか。
狙った所にボールを投げるにはどうするのか。

ほとんどが本人の感覚の問題です。
昔の子供達は、みんなそれを身に付けていたんですけどね。
今の子供達には、その感覚から教えなくてはならないのです。

ところが。

投げる動作を教えるのはまだマシなのですね。


他人が物を投げないのですから、自分に向かって飛んで来た物を捕った事がある筈が有りません。

捕った事が無いのですから、捕る時の手の使い方など解る筈も無いのです。

ましてやゲーム機全盛のこの時代。
子供達は二次元の世界で物を見る癖が付いているんですね。

自分に飛んで来たボールを、避ける事も無く手を前に出した状態で顔面に受ける。

見ていて思わず笑ってしまう光景ですが、実際に起こりえるから恐ろしい・・・
コントか? と思わず目を疑うシーンが実際に繰り広げられます。

こう言う子供達に、物を捕る動作を教えるのは大変です。
何しろ飛んで来た物を捕ると言う動作は、飛んで来た場所や飛んで来る勢いによって、手の使い方が違って来るからなんですね。
また、投げる動作と異なり物を捕るには恐怖も伴います。

このような子供を指導するには、指導者の正確無比なコントロールが要求されます。
構えた場所に、放物線を描いて正確にボールを投げてやらなくてはなりません。
そこから少しでもボールがずれると、子供達は決してボールを捕れないのです。



手打ち野球の勧め

最近見なくなった遊びのひとつに「手打ち野球」と言うのが有ります。
これはカラーボールのような柔らかいボールを使い、グローブやバットを使わないで行う野球ですね。
バットを使わない代わりに自分の手でボールを打ちます。

これなら危険も有りませんし、近隣の公園で行っていても他人に怪我をさせる事は無いでしょう。
また素手でボールを捕ると言う作業は、野球の基本を身体に沁み込ませる意味でも重要な行為です。


大勢が集まって何して遊ぶのかと思えば、ゲーム機を持ち寄ったりカードを使って遊んだりしている塾生諸君。

カラーボールひとつあれば出来る手打ち野球を流行らせてみませんか?
少なくとも、ゲーム機で遊ぶよりかは将来にも役に立つとは思うのですが。



直接関係無いようで・・・

2007年05月09日 | だから何やねん
塾長が以前、少年野球チームを率いて色々な大会に出ていた時。

開会式やら親睦会やら、様々なセレモニーに参加させられていた訳でございます。
今日は春の大会の開会式。
今日は地域の指導者の親睦会。

で、必ずそこに登場するのが○○代表の議員さん達。

元々、議員と言うのは国民や都民や区民の代表の筈なのですが、いったん選挙で選ばれてしまうと「先生」と呼ばないと返事もしない輩が多くおります。
最近では仕事が先生である事をバレないように立ち振る舞う人もいるのに、先生と呼ばれたい人もいるんですね。

この議員さん達、子供の大会と聞くと必ず代理を寄越してメッセージを読ませます。
「○○議員の●●でございます」
挨拶なのか、自分の名前の連呼なのか良く解らないメッセージなのですが、それを聞かされる子供達は炎天下でじっとしていなくてはなりません。

相手が子供と聞くや、本人が姿も見せずに子供達を無視して大人に訴えかける挨拶文。
炎天下で聞かされる子供達にはたまったものでは有りません。



ところがっ!


どんな大会でも、毎回本人が来られて、子供に対してメッセージを送り続けた人がいるのです。


御存知、前回の都議会選挙ではトップ当選を果たした近藤やよいちゃんでございます。

青山学院から警察庁に就職しましたが、父親の影響から政界に身を投じたサラブレッドですね。

塾長も何度かお話しをさせて頂いた事は有りますが、非常に平衡感覚に優れていて、客観的に自分を見る事のできる方でございます。
気の強さも抜群ですが・・・・

塾長が彼女を高く評価しているのは、彼女は当面の問題は勿論、有権者以外の事も真剣に考えてくれるからなのですよ。


この近藤やよいちゃん。
トップ当選であった都議会議員を3月に辞めて、6月3日に行われる足立区長選挙に立候補致しました。

このような感覚の持ち主が区長になってくれたら良いなぁと強く感じる訳でございます。




こんな事を書くと、どこかの政党の広報活動みたいですが、これはあくまでも塾長個人の考えです。
子供達の事を真剣に考えると、その環境に対しても大人が責任を持たねばなりません。

日頃から子供たちの将来や環境に憂いている御父兄は、是非とも彼女に御注目下さい。
彼女の人柄や気の強さは、必ずや地元を住み易い地域に変えてくれるでしょう。


塾生達は彼女の宣伝カーが通ったら手を振ってみてね♪
他の候補は解りませんが、彼女の宣伝カーなら選挙権を持たない塾生であっても、手を振る君達に気が付けば必ずや手を振り替えしてくれると思いますよ。

もっともっと子供が育ち易い環境が整う事を願って。
今日は子供達に直接関係の無いお話しを書かせて頂きました。



次回のインテリジェントワークス

2007年05月08日 | 業務連絡
次の土曜日(12日)にインテリジェントワークスを開講します。

インテリジェントワークスへの申込みをしている塾生は集合して下さい。


生憎とグラウンドの手配がつかなかったので、全員に頭のトレーニングをして貰います。

日時 5月12日 9時~12時
場所 佐野センター 2階 リクレーションホール
内容 頭で理解する野球

1時間目 野球の基本ルール

グラウンドの形状と名称、各ポジションの名前と定位置、基本的な野球ルール、ストライクゾーン、タッチプレーとフォースプレー等。

2時間目 フォーメーションとカバーリング

フォーメーションとは何か、次のプレーを考える、ボールを持っていない時の動き、声を出す必要性等。

3時間目 実際の試合での考え方

選手としての心構え、いつから試合は始まっているのか、戦略と戦術、相手選手を読む、試合の流れ等。


3時間と言う長丁場ですが、ボケッと口を開けて過ごしても良し、真剣に話しを聞いて自分のプレーに活かすのも良し。
全ては塾生次第です。

塾生はグローブやバットは必要有りません。
やる気の有る塾生は筆記用具を持って参加して下さい。



因みに、現在プロに行っている野球選手のほとんどは自分のノートを持っています。
これは野球を始めた頃から付けているノートで、1日毎にどんな練習をしたか、どんな注意を受けたか、自分がどのように感じてどのように変化したか等が記載されています。

このような記録を付けるのも、一流の野球選手になるのは有効な手段かも知れませんよ。


尚、今回は場所が近場なので、低学年の送迎は致しません。
直接現地に集合して下さい。


想像力

2007年05月07日 | 歴史

野球は頭を使うスポーツです。

次に起こる事態を予想しているか、していないかでは動きその物が変わって参ります。
特にそれを要求されるのが守備の時。
ランナーがいる場合等は尚更です。

その為に野球の指導で良く言われるのが「次のプレーを予測しろ」「捕ったらどこへ投げるんだ?」「カバーは必要ないのか?」などなど、選手その物が次のプレーを想像する事を教えているんですね。

この時、打球やランナーの速さなどを考慮して、より多くのプレーを想像できる選手が上手と呼ばれ、全く予想もしていない選手が下手と区別される事になります。


ところが。
想像力が優れているお陰で、厄介な事態も起こるのです。

それは恐怖と言う感覚。

お化け屋敷でもジェットコースターでも、人は想像力が有る故に恐怖を感じるのですね。


この恐怖と言う感覚。
実際に恐怖を感じてしまったら、他人に何を言われようと怖い物は怖い。
「怖くないから」と優しく言われても、本人が納得するまでは怖いのです。

先の日記でも書きましたが、初めて野球をやる子供にとってボールを捕る作業と言うのは、自分に向かって来る弾丸を素手で捕るようなものです。

「避けるな」
そんな事言われても避けます。

「正面に入れ」
そんな無茶な。

「怖くない」
嘘つけ。

指導者が怒ろうが、怒鳴ろうが、当の子供達にしてみれば目の前の恐怖から逃げるのが先なんですね。

挙句の果てに。

「当たっても痛くない」
痛いです。

「根性を見せろ」
どうやって?

「気合で捕れ」
捕るのはグローブです。

第一、根性なんて単語は英語には有りません。
日本人が夢見るメジャーリーガーは根性でボールを捕った事が無いのです。

実際に自分がそこに立てば、怖いし避けるのに、子供達にそれをやれと言っても出来る筈が有りません。
塾長は小学校から社会人まで野球をやっていましたが、未だに速いボールは怖いです。


かと言って、ボールをいつまでも怖がっていたら、一向に野球は上手くなりません。

そこで、平成塾では恐怖を理屈で教えるのですね。


まずは優しくボールを投げてやります。

この段階で、初めて野球をやる子供は恐怖を感じているんですね。
ボールを投げると身体が横に避け、捕る直前には顔がボールと反対方向に向きます。

最後までボールを見ろと言っても、そんな怖い事は出来ません。
もしも空中でボールが90度も角度を変えて曲がって飛んで来たら、顔に当たるかも知れないなんて考えてしまうからです。

で、次に・・・・


真っ直ぐ立たせて目を瞑らせます。

完全に目を閉じた事を確認すると、ボールを顔のすぐ横に投げてやります。

突然の衝撃音に子供達は飛び上がります。
目を瞑った瞬間から周りで何が起きているのか解らない状況。
突然自分の横での衝撃音。
やられた子供は恐怖の絶頂を迎えた事でしょう。

そこで子供達に質問。
「目を開けている時と、目を瞑った時ではどちらが怖かった?」
普通の感覚を持っている子供なら、間違い無く目を瞑った方が怖いでしょう。

それを理解したら初めてこの練習の意味を説明してやります。

ボールから逃げるあまり、ボールから顔を逸らすという行動が恐怖心を煽っているのです。
つまり最後までボールを見ていれば、そこまで怖くは感じないよ。

大きく頷く子供達。

まずは理屈で理解させて、次の段階で目を慣らして行くんですね。




ボールなんて怖く無いと言うお父さん。
もしも自分の正面に全く回転していないボールがハーフバウンドで飛んで来たらどう感じますか?
それが硬球で、グラウンドが荒れ放題荒れていても、怖くは有りませんか?



ひと休み

2007年05月06日 | だから何やねん
平成教育予備校スペシャル、超難関中学入試問題特集で自分の回答率の高さに嬉々としている塾長です。
全問正解で無い所が悲しい・・・・

ゴールデンウィークの最終日は生憎の雨。
塾生にとっては悲しい雨だったかも知れませんが、塾長にとっては恵みの雨となりました♪


このゴールデンウィーク、初日は初回の平成塾から始まり、連日のように塾生を指導して終わりました。

最終日の今日は近所のスーパーの朝市の時間を間違え、朝6時にスーパーの前に行くも塾長の相手をしてくれるのは野良猫だけ。
そこから2時間も待つ根性も無く、帰って朝寝をむさぼりました。

午前10時半に惰眠を覚ましてくれたのは6年生の悪がきカルテット。
雨だっちゅうに、野球の教えを請いに来たようです。



塾生に限らず、子供たちが向上心を持つのは嬉しい事です。

でも、ゴールデンウィークを塾生達と一緒に過ごして感じた事は、向上心を持って習いに来る子供と、単なる付き合いで習いに来る子供の差でした。

同じ事をして、同じ時間を過ごしますが、その結果と成果は歴然。
やはり自ら向上心を持つ子供は僅かな時間で大きく飛躍します。

勉強も野球も、自分がどうなりたいと感じている子供は吸収力も違います。


そんな事を考えながら、ダラダラと過ごす事が出来た最終日でした。


連日の指導

2007年05月05日 | 歴史
ゴールデンウィーク期間中は朝から晩まで子供達に付き合わされている塾長です。

連日炎天下の猛特訓。
バテる塾長に対し、子供達は入れ替わり立ち代りなので疲れません。

昨日まで頑張って、今日は温泉で身体を休めよう。
暑い日差しから逃れて、1日お風呂に浸かっていよう。

と計画していたにも関わらず。

朝から愚妻が熱を出し、全ての計画は水の泡。
次女を連れて炎天下、超混みの上野動物園に行って参りました。
誰か塾長に美白を・・・・




そんな塾長の苦労も知らず、連日塾長宅には塾生がやって参ります。

朝も10時には塾長宅隣の公園で練習に借り出され。
昨日はプリ、ポワワン、ピー、ナッツが午前中に。
午後からは5年生以下がニコニコしながらやって参りました。


自分が疲れていない時は、相手も疲れていないと思い込んでいる塾生達。

昨日の午後の参加者は、カナエ、タカ、ナオキ小、チョコ、カカオ、子旦那、Qoo。

まあ、この程度の人数の方が行き届いた指導は出来るんですけどね。
多少の疲れと引き換えに、塾生がプレーに自信を付けてくれればお安い御用なんですけどね。
ぶつぶつぶつぶつぶつ・・・・・


この日も最初はキャッチンボードを使っての基本練習。

正しい捕球姿勢が出来るまで繰り返します。

例え捕れても姿勢が悪ければ駄目。
捕れなければ何が悪いかをひとつひとつ直して行きます。


まあ、それでも新1年生やDクラスの塾生はボールに慣らせるだけ。

古参の塾生達にとっては簡単なバウンドやゴロも、野球を始めたばかりの子供にとっては目の前を通過する弾丸を素手でキャッチするようなものです。

けれど古参の塾生と言っても大した事は有りません。
今まで偶然に捕れていた機会が多かっただけで、勝手に上手いと信じ込んでおります。


怖がりませんと言った直後のキャッチングがこれ。

隣のナオキ小談、「そこまで怖がらなくても・・・・」

本人は怖がっている事に気付いていないんですけどね。
確実にボールを捕る自信が無いと、どうしてもこんな感じでキャッチに行きますね。


まるで全財産を受け止めたようなQooのキャッチング。

実際にはポテーンって言うショートバウンドなのですが、表情だけ見ると途轍も無く難しいボールをキャッチしたかのよう。

そこまで歯を喰いしばらなくても・・・


この所、肩が良くなりボールを怖がらなくなったタカ。

この日はボードをはめてキャッチングに挑戦します。
今までのタカを知っている人達には信じられない光景。

これで捕るから尚びっくり。

人間、やる気にさえなればどんな事でも克服できます。

で、ボードを使ってしばらく練習していると・・・


このようにキャッチングの際に脇が締まって来るんですね。

この形にさせるまでが大変なんです。
でも、これが出来るようになればショートバウンド、ハーフバウンド、どんな球でも対応出来るようになりますよ。

で、ここまで出来るようになったから、もう塾長は帰れるかと言うと・・・


続いて、例のボールを使っての紅白戦。

これが妙に盛り上がります。

何も言わなくても声を出すし、1アウト毎に指を立ててアピールするし。
攻守交替はダッシュで行います。
君達は疲れと言うものを知らんのか?

なぜかニコニコしながら試合に臨む塾生達。
うんざりしながら付き合う指導陣。


バッチ来~い。
相手チームに向かって勇ましい声を出す塾生達。

ビール買って来~い。
父兄に向かって悲鳴とも思える声を出す指導陣。


朝の10時前から夕方の4時過ぎまでしっかりと付き合わされて、この日の練習もやっと終了。

最後はこの日参加した塾生達で記念写真を・・・


そんな時に転ぶ奴がおります。

最後の最後まで、一瞬たりとも気を抜かせてくれない塾生達でございます。

「あのね、転ぶ時には手を付くんですよ」
「お腹から落ちたら痛いんだからね」

「びえ~っ」


満足顔の塾生達。

写真左のカナは汗を拭いているのでは有りません。
ボールを捕りそこなっておでこを冷やしている所でございます。


突然の変化

2007年05月04日 | 歴史
ゴールデンウィークを塾生に捧げている塾長です。

お陰様でどこにも出掛けていないのに、連日の練習に付き合わされ妙に日焼けしてしまいました。
「ゴールデンウィークは何処に行って来たんですか?」と聞かれたら「ちょっとタヒチまで」と答えてみようか検討中でございます。


午前9時。
塾長の家の呼び鈴が・・・

とっても ビンボ~     ン

あのね♪
気持は解る。
他にやる事があっても、今は野球に打ち込みたい気持も偉いと思う。

けどね。
塾長にもやる事があるのね。
1日中、誰か塾生が来ないかなぁと家でボーッとしている訳じゃ無いのよ。
と言う訳で、いったん帰して練習は午後からにしました。

と言っても、その後は午前中に別な塾生がグローブを買いに行くと言うので、一緒に亀有までお付き合いしたんですけどね。


で、午後一番。

まずやって来たのはプリとポワワン、ピーとナッツ。
その直後にナオキ小とチョコ、カカオ。
そしてちょっと遅れてアチャモが参加しました。
バラバラと来るなぁ・・・


ゴールデンウィーク期間中は公園も人がいません。

今の内にきちんとキャッチボールを済ませておきましょう。


ここの所、少しづつ自覚が芽生え始めたプリ。

練習に参加する姿勢も、今までの遊ぶだけから目的意識を持つようになりました。

元々が体格も素質も恵まれている塾生。
本人がやる気になれば、すぐに上達を始めます。


何しろ自主参加の塾生達ですから、その実力もDクラス、Cクラス、Bクラスと混在。

練習メニューを考えてあげるのも大変。
それにも増して、全員の得手不得手が違うので、気の使い方も並大抵では有りません。

写真は午前中に購入した新品のグローブで、ショートバウンドの捕球に挑戦するアチャモ。


古参の塾生は同じ練習でもキャッチングボードを使用します。

ただでさえ怖いショートバウンドを、ボードを使ってのキャッチング。
ちょっとでも捕る姿勢が悪いと、なかなか思うように捕れません。

ところがっ!

子供と言うのは突然変化する時が有るんですね。
それまで同じ練習をしていても出来なかったのに、何かの切欠で人が変わったりします。


この日、突然変異したのはナオキ小。

ボードを使ってのキャッチングで、完璧にゴロの捕り方を理解しました。

体重のかけ方、捕球姿勢、目の高さ、ボードの向き、右手の使い方、どれを見ても完璧な捕球姿勢です。
何よりも脇と肘の絞り方が満点ですね。

なんで?
どうして突然出来るようになったの?


じっくりとボールを見て、膝を楽にして捕球しています。

足の開きも、膝の使い方も、捕った直後に素早く投球動作に入れる姿勢ですね。

これだけの捕球姿勢が出来る奴は、この辺りでは大人でもそうそう見かけません。
つい一昨日までは、ボールから逃げまくり横からボールを投げていた塾生です。
今年卒部した6年生のキャッチングを思わせる、正確なキャッチングになりましたよ。

なんで?
昨夜、脱皮でもしたのかしら?


こうなると、どんな球でも怖く有りません。

捕った後も素早く投球動作に移り、動きに全く無駄が無くなりました。




その間も黙々と投球練習を行うプリ。

課題である体重移動が行えるようになるまでは、まだ少し時間がかかりそうですが、本人の自覚と共に制球力が段々と増して来ました。
真剣に狙わせると、きっちりとそこにボールが行くようになりつつ有ります。


投球バランスも劇的に改善されましたね。

地肩の強さと、優れた腕力がボールに活かされ始めています。

でも、プリの実力はまだまだこんな物では有りません。
このまま真摯に取り組めば、1ヵ月後にはボールが見違えるようになるでしょう。

なんでもっと早くから真面目に取り組まなかったんだ。



で、昨日の参加者で記念写真。


前列左はアチャモの弟のタチャモ。

心なしか真ん中に写っているナオキ小の表情が、自信に満ち溢れているような気がします。


で、そろそろ疲れたし、今日はこの位にしておいてやるかと塾長が帰ろうとすると。


塾長、野球を教えて下さい。


ゴールデンウィーク期間中に塾長が行ったのは、タヒチでは無くてサハラ砂漠だと言っても疑われないかもしれません。


個人レッスン

2007年05月03日 | 歴史
何しろ月に1回3時間だけと言う練習で、これだけ多くの塾生全員に指導を行き渡らせるのは限界が有ります。

せっかくやる気になった塾生達。
そんなモチベーションが高い時期に、もっともっと伸ばして上げたいと思うのですが。
いっその事、東京ドームでも購入してしまおうかい。
ジャイアンツにはどこか公園で試合をして貰う事にして。

そんな妄想を抱いていると塾長宅の呼び鈴が・・・

ビンボー       ン

前日のチョコとバージルに引き続き、昨日も塾生がやって参りました。


昨日のレッスン希望者はユウタとナオキ小。

現在、プチ塾生の中から飛び出そうとしている塾生です。
「塾長、投げ方を教えて下さい」
最初の挨拶からやる気マンマン。

塾長の家の隣の公園(個人的には結構広い庭だと思い込んでいる)で、きっちりと投げ方を直す事にしました。

ボールを投げる指導をする際に、肘を高く上げさせなくてはならいのですが、肘を高くして投げろと言って直る訳では有りません。
バックスイングや足の踏み出し、様々な要素が加味されて初めて腕の振りが矯正されます。

で・・・・


自分で意識する場所を教えてやるとこの通り。

横から出ていた腕が、物の見事に高い所に上がるようになりました♪


続いてユウタ、プロ野球のピッチャーみたいなフォームでしょ?

小学校3年生でこのフォームで投げられれば、5年生頃には誰も彼らのボールを打て無くなりますよ。

投球フォームを直すには、このようにまだ変な癖が付いていない時期が大切ですね。
この時期に正しいフォームを教えてやると、すぐにきちんとした投げ方に直ります。

すごいすごいと塾長が褒めていると・・・・


卒部生登場。

現在十二中の野球部に所属する寺本くん。

先日は練習試合に先発出場して、一度もエラーをしなかったんですよと、嬉しそうに報告をします。

「一度もボールが飛んで来なかったからじゃないの?」
「違います、ファーストを守りました」
「相手チームは全員がフライでアウトになったの?」
「違います、ちゃんと内野ゴロも有りました」
「ホームからファーストまで2分くらいかかるとか?」
「いえ、ちゃんと走ります」

「いいから手伝え」
「はい・・・」

半ば強制的に練習に参加してくれました。


ピッチャー志望のユウタ。

素質は充分ですが、まだ全力投球をすると体重移動に難が有ります。


対するナオキ小。

今日習いたてのフォームなので、きっちりと体重移動が出来ていますね。
昨日まで横から腕を出していたとは思えない綺麗な投球フォームです。


と、ここで公園に人が来たのでキャッチボールは中止。


塾長手作りの秘密兵器でバッティングの練習をする事に。

名づけて「メジャーリーガーも夢では無いリーディングヒッター養成マシン」
長いな・・・・

何の事は無い、バットの長さにカットされた丸い棒に、バット用のグリップテープを巻いた物。
この細い棒で、プラスチック製のゴルフ練習球を打たせます。

細いバットで小さな球を打つには、ボールを最後まで見る事と正確なスイングが要求されるんですね。


このように、ちょっとでもボールから目が離れると当たりません。

ミートに専念できる優れものでございます。
一部コマーシャルが含まれております・・・



と、そこに。


前日に引き続きチョコが参上。

この連休中に上手くなって、仲間を引き離すつもりです。


で、昨日はカカオも参加。

「今日の私はやりますよ。」
相変わらず根拠の無い自信マンマンです。

せっかく人数が増えたので、2組に分かれて野球の試合をする事にしました。


と言っても、限られたスペースの中。

先ほどの当たっても痛くないボールと、メジャーリーガーも夢では無いリーディングヒッター養成マシンを使ってのバッティングだけの試合です。

ルールは打球を見てヒットかアウトかを判定。
打っても走る事は有りません。

これがなかなか盛り上がりを見せ、最後は延長12回にチョコ、カカオチームがサヨナラ勝ちを収めました。
負け投手は寺本です。


昔はこのようなローカルルールを作って、子供達が自らの企画で遊んでいたものでけどね。
こんな他愛の無いゲームで、どんどんと上手くなって行ったものです。

こうして、遊び感覚を取り入れながら、実はきっちりと基本を身体に沁み込ませる。
昨日参加した塾生達は、知らない間にバッティング技術も向上している事でしょう。






で、この試合中によく声を出していたカカオは喉がカラカラ。


水を飲みに行きますが、女の子達に水のみ場を占拠されていて、ここで5分以上も待たされたのでした。


キャッチボール開始

2007年05月02日 | 歴史
特待生制度を認めないと公言した高野連。

名だたる有名校が大会の出場辞退を申し出ております。
果たして何校が出場資格を持っているのでしょうか?

今年の高校野球は、物凄く弱いチームだけで大会が行われるかも知れませんね。
平成塾も参加できれば良い所まで行けるかもしれません♪

全国夏の甲子園。
今年度の優勝は平成塾です。

まあ、それ以前に野球のルールを教えなくてはいけないのですが・・・・



さて、塾生をクラス毎に分けた所で、やっとキャッチボールの開始です。

平成塾のキャッチボールはクラス毎に分かれて行うのですが、塾生達の暗黙の了解としてキャッチボールを行う場所が決まっています。
グラウンドを正面に見て、向かって左側からBクラス。
その右となりがCクラス。
そして一番右端がDクラスとなります。

もしもここにAクラスが加わると、Aクラスはグラウンドの一番奥。
横長のグラウンドの一番長い距離で、遠投を行う事になるのです。


ここはBクラス。

ある程度ボールを投げられるようにはなっているのですが、そのコントロールは照準器の付いていないライフル銃みたいなもの。
おおよその方向には飛びますが、ほとんど的には命中しません。

球が適当に速いだけに、塾生の後ろに立つと危険極まりない団体でございます。


こちらはCクラス。

Bクラス程ボールに威力は有りませんが、そのコントロールは照準器どころか銃身の付いていない鉄砲みたいなもの。
まっすぐ飛ぶ事の方が不思議な団体です。

まずはきちんと的を狙うと言う意識から教えなくてはなりません。

塾生の後ろに立つ所か、投げる方の前方90度の広さに入ると危険が伴います。



最後はDクラス。

ここではまだボールを持たせていません。

今持たせたら、銃身の無い鉄砲どころかピンを抜いた手榴弾状態。
360度どこにボールが飛ぶか解りません。

他の塾生の安全を考慮すると、まずはボールの握り方から教えます。


塾生にボールの投げ方を教えるのは、とても難しく根気の要る仕事です。
なんできちんと投げられないかと言うのは簡単ですが、野球経験者になんで狙った所に投げられるのかを説明できる人はいないでしょう。

子供に物を教えるのは、まずは子供の気持を理解しなくては駄目です。

正しいボールの投げ方を教える際に塾長が心がけているのは、自分が左手でボールを投げる事を想定します。
ちゃんとやっているつもりでも、全然思ったように身体が動かないんですよね。

それを怒られても直しようが有りません。
どうすればきちんとしたフォームで投げられるのか、どこを注意すれば真っ直ぐにボールが飛ぶのかを常日頃から考えています。

これがなかなか。
そう簡単に決め手が無いのが実情ですね。

でも、野球の基本はキャッチボール。
ここを飛ばして先に行く事は出来ません。

今年度は、例年にも増してキャッチボールの時間が長くなるかも知れませんね。


クラス分け

2007年05月01日 | 歴史
平成塾は学年に関係無く、本人の実力でクラスを分けられます。

これが現在の学校制度とはちょっと違う所。
無遅刻無欠席でも、野球が上手くならないと上のクラスに上がる事は出来ません。
各クラス毎に練習内容や教える事が違うからなんですね。

そう言う意味でも、とても大切なクラス分けなのですが。
テストを受ける塾生達にとっては、大人とは比較にならない緊張の瞬間。
何しろ生まれて初めて体験する実力の世界。
冷酷非情に自分の実力を言い渡されます。


まずは軽くボールを投げて捕らせます。

見る人が見れば、この段階で野球の実力だけで無く、これまでの運動に関する経験までもが解ります。
本当に最近の子供は表で遊ぶ事が少ないんだなぁと感じる瞬間。

日頃、運動神経や反射神経に刺激を受けていない子供達のてんこ盛り。


軽く捕りやすい球を投げるだけなのですが、異常に緊張して構えます。

大方の予想を裏切る事無く、きっちりと捕球できないプチ塾生達。
中にはグローブに全く触る事無く、胸にボールを受ける奴もおります。

これはテレビゲームの影響でしょうね。
二次元でしか動く物を見た事が無いと、三次元で物を捉える事が出来ません。

どうすれば飛んで来るボールに触る事も無く、自分に当たる事が出来るのか是非とも教えて欲しい連中でございます。


丁寧に捕りに行くのですが、捕球の基本は出来ていません。

一生懸命さは伝わって来るんですけどねぇ。
これからじっくりと直して行かねばなりませんね。


2年目のマサト。

余裕をかまして、全くボールを見ていません。

これで捕れる事の方が不思議なのですが、本人はその事に気が付いておりません。



このクラス分けテストでは、今まで全く野球をやっていない塾生、やった事はあるけど基本もフォームも出来ていない塾生、ある程度理解していて色んな事を想定させる必要がある塾生、更なるステップを踏んで実戦練習に入る塾生などに分けられます。


で、初回のクラスが発表されました。


まずはDクラスから。


多いなー・・・・・・・

このクラスはまずボールに慣れさせます。
野球がどうこう以前に、ボールの特性や団体での行動を身体で覚えさせるんですね。
それと同時に野球の基本と楽しさを教えて行きますよ。


次は基本組のCクラス


まだまだ基本が出来ていないクラスです。

投げ方、捕り方を中心に教えます。
ここできっちりと練習しないと、いつまでも上のクラスに行く事は出来ません。

この後、プリと防衛大がBクラスに上がりました。

つまり、クラス分けはされたものの、1年間このクラスで練習する訳では有りません。
実力が付けば、いつでも上のクラスに行く事が出来ますし、逆に下のクラスに落とされる事も有ります。

現在のCクラスは限り無くBクラスに近い塾生と、限り無くDクラスに近い塾生の混在団体でございます。



そしてBクラス


このクラスから受けるボールのスピードも格段に上がります。

どんな球でも捕れて当たり前のクラスになります。
ここでボールを避けるようであれば、すぐにCクラスに戻る事が出来ますよ。


そして栄光のAクラス


♪ヒュ~ルリ~ ヒュ~ルリララ~

誰もいません・・・・

初日は該当者0でスタートとなりました。

まあ、初回は時間も有りませんでしたし、1名か2名をAクラスに上げても練習がし辛いと言う理由も有ったんですけどね。
次回から本格練習に入りますので、何人かがこのクラスに上がる事になるでしょう。



何度も書きますが、野球も勉強も同じ。

教わっている時間は勉強や練習の時間に含まれません。
教わった事をきちんと復習して、自分で身に付けた奴だけが上のクラスに行く事が出来ます。

さあ、初日に教わった事が何人出来るようになって、次回の練習に参加するでしょうか。

1日も早くAクラスだけで9人揃えたいものですね。