「ツナグ」を読み終えたので、昨日書いたように、居眠り磐音の49巻を読み始めた。
でも、正直なところを書くと、以前のようにこのシリーズがおもしろいと
思えないわたしだ。どのあたりからか、と思い返してみると、江戸を出て、
子どもが生まれたあたり、という気がする。話から自由奔放さが、磐音と
おこんから若々しさがなくなってしまった。49巻の今では、磐音はすっかり
佐々木玲圓のごとく悟りきり落ち着きはらってしまっている。
鎌倉河岸捕物控も主人公が結婚する前の方がだんぜんおもしろかった。
吉原裏同心が最新巻の今もおもしろいのはふたりに子どもがいないせいだろう。
酔いどれ小藤次は子連れだけど、養子であって、自分の子ではないし。
交代寄合伊那衆異聞にしても、藤之助と玲奈に子どもが生まれたら、
きっと玲奈は今のように奔放じゃなくなってしまい、つまらないって思うはず。
長いシリーズで主人公が成長していくのは当然のことながら、
安定してしまうと物足りないんだから、読者って勝手だよね。
にほんブログ村