年賀状作成。先日通信面を印刷しておいたので、今日は宛名を印刷した。
去年はパソコンを替えた直後だったため、アドレス・ファイルをなかなか
読み込んでくれなくて手こずった覚えがあるが、今年は去年のデータを使って
あっという間に終了した。(通信面の方にはもっと時間がかかっているけど)
ところで、先週、「成田山貞照寺 貞奴70年メモリアル 神津カンナ講演会」に
行ってきた。講演そのものより、川上別荘の内部が見学できるのに惹かれて申し込んだ。
ここは現在結婚式場になっていて、神前結婚式はこの別荘の中で執り行われるらしい。
チャペルでの挙式もでき、ステンドグラスが美しいその教会で講演会は行われた。
新聞記事によれば聴衆は120名ほどだったそう。
隣席の人も含め、寝ている人もいたけれど、そこそこ興味深かった。
貞奴が建てた川上別荘は、とにかく豪華で、別荘じゃなく、本宅と言っても
いいくらいに広くて部屋数が多い。この日は半分しか見られなかったにもかかわらず、だ。
右が正式な玄関で、その左に、普段使いの玄関がある。

パートナーが電力王・福沢桃介(福沢諭吉の婿養子)だったことから、
瓦はとても珍しい鉄製となっている。(製鉄には電力を多量に必要とするため
デモンストレーションの意味合いがある)
庭側にあるサンルーム。

内部は、部屋ごとにそれぞれ違う装飾的な照明器具が取り付けられていた。
裸電球があれば上等だった当時の庶民の家とはかけ離れて現代的だ。
それに、配線はすべて壁の内部に隠され、コンセントも目立たないよう
なんと敷居に埋め込まれている。

ふすまや板戸、欄間にも意匠を懲らした絵が描かれ、彫られている。
天井画と照明の一例。(欄間は見えにくいが)

ちなみに、トイレはこの時代にあってすでに水洗トイレだ。
窓から庭を眺めたところ。窓ガラスの装飾も凝っている。

この庭と山のあいだには木曽川が流れているという、すばらしいロケーションだ。

別荘から歩いて2、3分のところには、貞奴が建てた成田山貞照寺がある。

別荘で仏壇に向かうと、ちょうどこの貞照寺を向いて手を合わせるように作られている。

敷地内には貞奴の墓があり、命日に当たるこの日は、墓前で三味線を演奏する人の
姿があった。

そうそう、神津さんの講演の前に、この貞照寺の住職が少し話をされたのだが、
その要領を得ないことといったらなかった。しかも、一度話を終えて帰りかけてから
また戻って、言い忘れたという話をしたのだけど、その話というのが
仏教大学の同級生がどーたらというどうでもいい内容で、
あちこちから失笑が漏れ聞こえてきたのだった。
