列島改造華やかりし昔、大型プロジェクトのため出向先で水利権や補助金の獲得に毎日走り回っていた頃。2人目の子供も産まれたばかり、毎晩、夜中までの残業。戦国時代だった。その時の上司・後輩などの仕事仲間が一年遅れだが卒業祝いの会を開いてくれた。
場所は千葉の中央三丁目パルコの裏手の日本料理「つれづれ」。以前にも2回ばかり行ったことがある豆腐・湯葉が売りの店である。今までは宴会でしか使っていないが、落ち着いた個室もある。売りのメニューは「引き上げ湯葉」。豆乳を入れた四角の器が電磁プレートの熱で薄く湯葉の皮ができるのを掬って食べる。湯葉の厚みができるまで待てばよいのだが、生来のせっかちで直ぐに手を出してしまう。
会には後期○○者に近い大先輩や毎日が日曜日の先輩、出向元や出向先の現役職員皆さんまで約14~5名、職場は多方面に及ぶ。それぞれ今の話や昔話に盛り上がる。仕事の繋がりもなく気使いも年配の先輩だけ。燗酒と冷酒をお互いに注ぎ合いながら話に夢中になり、ついつい「引き上げ湯葉」が分厚くなり、豆腐のようになっていた。
それにしても戦友の皆さんありがとう。