島根へ足を踏み入れることは多分始めてだ。40数年前の学生時代に広島からの帰り道に日本海経由で米子(鳥取)に寄ったのが最期だ。いよいよ、沖縄県が人生未踏の地となった。
火曜日の午前中、会社(新橋)での打ち合わせを終え、松江での足掛け四日間の会合のため忙ぎ羽田へ向かう。初めて出雲空港に降りリムジンバスで松江へ。高速道路を利用し約30分ほどであろうか。
駅前のホテルにチェックイン後、松江大橋を渡りすぐのところのお洒落な「くにびきメッセ」へと向かう。翌日からのシンポジュームと、三日間の研究発表の開会のセレモニーのシンポジュームへと向かう。
その夜、研究発表を控えている自社若手職員の激励のための飲み屋、松江の夜街を行き当たりばったりの探索。松江の駅からは宍道湖側が飲み屋街だそうだ。チラホラとネオンが見えるが、毎夜新橋の夜を見慣れた眼からは繁華街らしきところだが、まだ寂しいそう。それでも、雰囲気のある店「立花」に入る。
「立花」では入り口メニューの日本海の魚料理を期待したが、メニュー記載の品がない。少し戸惑いながら、あるものを店員さんに聞くが返事が遅い。それでも、若手職員を呼んでる手前、河岸を変えるわけにはいかない。オジン達と若手で計6人全員揃ってからはメイメイの飲み物で盛り上がる。オジンは島根の日本酒に拘る。「李白」はあった。
翌日の夜は、宍道湖温泉のホテルに場所を移しての主催者の懇親会。出雲蕎麦、シジミ汁など島根の食を堪能後、タクシーで駅前に移動。既に盛り上がっている社内懇親会場の「白木屋」へ。遅れて到着、既に相当の盛り上がり。しかし、店員の少なさか大型チェーン店らしからぬ注文が通るのが遅い。
島根にきたからには出雲大社に行かねばならないとかってに決め、三日目の午後の空き時間で駅前のレンタカーへ直行。高速を利用せずに宍道湖の北岸沿いに一路「出雲大社」へ。信号機はあるがいずれも点滅信号、人・車は極めて少ない。ほとんどノンストップ状態で出雲大社に到着。大改修中とあって残念ながら本殿は拝めない。大改修の足場越しに出雲式拝礼で本殿へのお参りを済ます。
国歌「君が代」の「さざれ石」が駐車場前に展示。確かにサザレの所以が判明。この歳で国歌の意味も幾分か理解する。駐車場前の蕎麦屋で出雲蕎麦を食す。昨晩のパーティでも食したが、やはり旨い。
日が沈む岬で有名な日御岬に行きたいとのオジンの拘りで出雲大社から一路、日本海沿いの日御岬へ。日御岬近くで突然に神社の赤い大屋根の伽藍が左下に出現。日御碕神社である。このような辺鄙な地で大伽藍に出会うとは感激する。早速、立ち寄ることとする。出雲神社と対峙する伊勢神宮の分社であるそうだ。国宝、重要文化財もあり格の相当高い神社である。知らなかったことを反省。
すぐ近くの白亜の灯台「日御碕灯台」、晴れた日本海を背景に素晴らしく美しい。しかし平日、観光客も無く、お土産さんも寂しく空いてる店も半分もない。素晴らしいロケーション、もったいないとは思うが・・・
その夜の、元職場の若手メンバー12人の研究発表者の激励会。一路、来た道を宍道湖を左に見て松江に戻る。