今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

伏見の酒蔵

2013年02月02日 | お酒

 金曜の夜。山口出張の帰り、なかなか会えない大阪の同期の仲間と仕事の打ち合わせに京都に泊まることとなった。当日、ワンマンカーの宇部線で老人(自分も?)急病にで救急車が来るまでとの暖かい配慮のためだった。東京ではありえない心ではある。会議も遅くなったことにもよる。

 Img_0875
翌朝、仲間との待ち合わせの時間まで間がある。京都に泊まる際には「東寺」に寄ることとしている。見下ろされる圧倒する仏像群の荘厳な佇まいの「金堂」の仏像は特に感動させられる。幸運なことに「五重塔」の内部開放中。初めての塔内部には入る。寺院でもっとも高いと言われている塔の心柱は四面に仏像が鎮座している。

 仲間の自宅との真ん中当たりの近鉄・桃山御陵。オジンの日本酒オタクは知ってのことか伏見での打ち合わせとなった。お気遣い有難いことだ。Img_0898

 製造現場とはかけ離れた月桂冠酒造、黄桜酒造とメジャーなところを見物。月桂冠では日の目を見なかった珍しいポスターに出会う。その後、少し離れた玉の光酒造まで行くがフォークリフトが動いている製造所があった。伏見にあって「作っている!!」それも嬉しい。目立たないが周辺にも小さな酒造が多い。何れ探して飲んでみよう。

 昼飯時でもあり、著名酒造直営の食事処は何処も観光客で溢れんほどに満杯。旨い酒が飲めて食事が出るところの匂いを嗅ぎ分ける。鼻を利かせて、中心街から外れた玉の光から駅に向かう途中の狭い路地の奥、どん詰まりに蕎麦屋がある。 「京の四季」という蕎麦屋である。観光客は気づかないロケーション、静かで落いて話せそうである。

 店内に入るなり、まずは伏見の酒「桃の滴」を一合注文。肴は量も十分な千円そこそこの天麩羅定食を注文。客はご夫婦か一人の女性客など、いずれも地元の方らしい。落ち着いて飲める。仕掛けている仕事や今後のあれこれなどを肴に、「月桂冠 京山水」、「都鶴 京の嵯峨野」、秋田の酒も頼んだかな?

 有名酒造近くの直営店か、「るるぶ」かなんかに載ってる店よりも、いい店だと実感した。他の有名酒造はどうだか知らないが、玉の光酒造がひたすら伏見で作っているのが認識できたのは感動であった。

 

 


新山口の日本酒巡り

2013年02月02日 | お酒

 午後いちで滋賀の大津での打ち合わせのため、朝早くの新幹線で京都へ。打ち合わせ終了後、翌日の山口県庁、山口市役所など3ヶ所での打ち合わせのため新幹線で京都に戻り、六時過ぎに新山口に到着。旧くは小郡と言った駅前のビジネスホテルに、まずはチェックイン。部屋にバッグを置くや会議同行の相方と夕食がてらに駅前に。

昨年飲んだ居酒屋は休みの看板。そこで、去年15分の乗り換え時間の間に、暮の恒例宴会で使う酒を仕入れた駅近くの「いわしろ酒店」へ。ご主人に「五橋」を飲ませてくれる店を紹介してもらう。丁度、ご主人が「五橋」を配達するところだと言う。

 おでんの「うらら」を教えてくれた。2~3分ばかり奥に歩き、トンネルのような町屋を潜った先にネオンが光っている。カウンター中に和服のママさん、カラオケスナックとの折衷に近い。確かに大鍋におでんが煮えている。これを指しておでんやと言ったのか。ママさんに「おでんやさん」かと問うと笑っていた。追っかけ酒屋のご主人が「五橋」を届けに来た。早速、「五橋の燗酒」とおでんを注文。暫し、ママさんと「小郡」の名前が消え「新山口」となった所以など地元の話題を肴に酒が進む。

 2~3合飲んで勘定を済ませたと同時に、常連さんの一団が店に入ってくる。しかし、次の予定もあるため一言二言挨拶を交わし、ママさんのお見送りで店を後にする。

 ホテルの裏の飲み屋ビルの三階、日本酒バーの「eau.de.vie(オー・デ・ヴ゛ィ-)」。昨年は仲間4人で二階のカラオケスナックで盛り上がっている最中に抜け出し見つけた店だ。利酒士の免状を持っているという和服姿が良く似合う和風美人のママさんが一人でやっている。

 今年はスナックに寄らずに「うらら」から直行。バーのような入り口から照明をおとした落ち着いた雰囲気の中、お酒の嗜好をママさんと会話しながら日本酒を選ぶシステム。隣の先客の飲んでいる酒が気になったので、先ずはそれを注文。宇部市の永山本家の「」である。中国地方を中心の酒米「雄町米」をベースに蔵付き酵母で作った山廃作り。燗でもよさそうだがワイングラスで冷酒で飲む。酸味が利いて旨みが広がる。有りである。

 肴は最初の数品のアテのみのシステム、しばし、語らいながら2~3種の日本酒をチョイス。日本酒談義に話が弾み、楽しい時間をすごす。二回目だが、いつも珍しいお酒を飲ませてくれる。

 やや早いが、後ろ髪を引かれる思いで翌日の資料の確認もありホテルへと戻る。