2016年9月25日(日)
前庭の中央に、母のお気に入りの酔芙蓉(スイフヨウ)が2mほどの高さまで育っている。朝の開花時には純白のものが、時間の推移に連れてほんのり朱に染まっていくのを酔いの回るのにたとえたらしく、花のありようも命名も洒落ている。
上は午前7時頃に撮影したもので、白と紅が混じっているのが拡大するとわかる。下の紅いのは昨日の開花分で、夕暮れ時には桃色から薄紅ぐらいだったのが、一夜明ければ紫に近いほどの朱一色に染まってすっかりしぼんでいる。二日酔でヘタレて、いや面目ないと頭を掻いてる感じかな。
いっぽう、今朝の開花分はこの通り輝かしく凛々しく、汚れを寄せつける影一つない。思わず例の『代白頭翁嘆』を思い出したが、あれは「紅顔の美少年」と「半死の白頭翁」の対比だから、紅白の意味合いが入れ替わっている。
酔芙蓉、なかなか楽しませてくれる庭の洒落者である。
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