散日拾遺

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桜桃忌

2024-06-13 03:33:21 | 日記
2024年6月13日(木)

> 1948年(昭和23年)6月13日、太宰治は愛人の山崎富栄とともに玉川上水に投身自殺した。最後の新聞連載となった『グッド・バイ』の執筆のため、同日6日から家を空けており、家族が異変に気づいたのは、14日だった。すぐに捜索願が出されたが、通行人によって遺体が発見されたのは6日後の19日の早朝で、この日は奇しくも太宰の39歳の誕生日にあたっていた。太宰はワイシャツにズボン、富栄は黒のツーピース姿で、二人は離れないように、互いの脇の下から紐で固く結び合っていた。
(中略)
 『グッド・バイ』は5月15日から書き始め、下旬に十回分を渡したが、すでに不眠症と喀血のため、生きるに耐えられない状態に陥っていたという。
 太宰が友人の伊藤春部に残した遺書には、伊藤左千夫の「池水は濁りににごり藤波の影もうつらず雨降りしきる」という歌が記されていた。
晴山陽一『365日物語』(創英社/三省堂書店)P.170

(1948年2月頃撮影)
太宰治、本名 津島修治
1909年〈明治42年〉6月19日 - 1948年〈昭和23年〉6月13日

作品:
『ロマネスク』『道化の華』『ダス・ゲマイネ』『燈籠』『富嶽百景』『黄金風景』『女生徒』『新樹の言葉』『葉桜と魔笛』『八十八夜』『畜犬談』『皮膚と心』『俗天使』『鷗』『春の盗賊 』『女の決闘』『駈込み訴へ』『走れメロス』『古典風』『乞食学生』『きりぎりす』『東京八景』『清貧譚』『みみずく通信』『佐渡』『千代女』『新ハムレット』『風の便り』『誰』『恥』『十二月八日』『律子と貞子』『水仙』『正義と微笑』『黄村先生言行録』『右大臣実朝』『不審庵』『花吹雪』『佳日』『散華』『津軽』『新釈諸国噺』『竹青』『惜別』『お伽草紙』『パンドラの匣』『十五年間』『冬の花火』『春の枯葉』『雀』『親友交歓』『男女同権』『トカトントン』『メリイクリスマス』『ヴィヨンの妻』『女神』『フォスフォレッスセンス』『眉山』『斜陽』『如是我聞』『人間失格』『グッド・バイ』
資料と写真:https://ja.wikipedia.org/wiki/太宰治

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