2024年2月21日(水)
大事なことを忘れていた。雨水は旧正月の目印でもあるのだ。
> 旧正月とは旧暦の正月のことで、その年によって日にちは異なります。二十四節気の雨水(新暦2月19日頃)の直前の朔日(新月)が旧暦の元日となり、新暦では年によって1月22日〜2月19日までの間を移動することになります。朔日を元日として始まる新年を大正月といい、15日の望の日(満月)を小正月といいます。旧正月は、中国では春節と呼ばれ、現在でも新年を祝う行事が新暦の正月よりも盛大に行われます。旧正月を新年として祝う習慣は、韓国や台湾、ベトナム、モンゴルでも見られます。
今年の場合、雨水直前の朔日は2月10日、これが今年の元日で、2月24日が小正月ということか。
月齢とからめて年々移動する決め方が連想させるのは、教会暦のイースター(復活祭)である。こちらは「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」で、最も早くて3月22日、最も遅くて4月25日とかなり幅がある。1984年のイースターは4月22日とずいぶん遅かったが、おかげで大雪の降った厳冬後に遅れていた近辺の桜が、あたり一面一斉に開花したものだった。
両者はいずれも太陽暦と太陰暦の組み合わせである。イースターは春分と満月だから一目瞭然。一方、二十四節気は一年すなわち太陽の公転周期を24分割したものだからやはり太陽暦の系列であり、「雨水の前の朔日」という旧正月の決め方もまた、太陽暦と太陰暦の組み合わせになっている。
もっぱら太陽の運行によって固定された一月一日は簡便で合理的だが、年によって揺れ動く旧正月にはまた別の親しみがある。アジアの伝統への表敬を兼ね、来年からは個人的に旧正月を祝ってみようかな。おっとまだ遅くない、24日、満月の土曜日が今年の小正月なのだった。
その次の満月は春分の日を過ぎた3月25日の月曜日、これがイースターのリマインダーとなる。
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