プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

南アジア、アラビア半島カヤックトリップ総括

2009-04-25 16:21:27 | インポート
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 さて、ここのところずーっと、冬に行った南アジア、およびアラビア半島のフィールドリサーチ・カヤックトリップの記事を書き連ねてきましたが、あまりにも長くなるのでこれくらいにしておきたいと思います。もっともっといっぱい書くべきことあるけれど、早く日本の自然の話題、湯浅のシーカヤックの話題、紀伊半島のフィールドの話題、アイランドストリームの業務の話題などにも戻りたいですからね。それぞれ「インド編」「アンダマン・ニコバル諸島編」「オマーン、UAE編」 「ベトナム編」とカテゴリ別に分けてあります。忘れっぽい自分のメモ代わりという意味も込めつつ結構リキ入れて書いたやつもありますので、カヤックトリップにご興味のある方は、参考になるかどうか分からない文章ですが、順番に読んで楽しんでいただければ幸いです

 なお、ベトナム訪問のあとに行った「アイランドストリーム・タイクラビ一週間カヤックトリップツアー」の模様も載せようかなと思っていましたが、これは毎年催行することになりますのでブログよりもホームページ内に独立ページを立ち上げた方がよいと思い、今回のブログにはアップしないことにしました。
 なお、2年前に下見としてクラビをトリップしたときの記事がありますので、こちらもよろしければバックナンバーをご覧ください。
 クラビーのマングローブエリアについてはこちら
http://blog.goo.ne.jp/islandstream/d/20070324 あるいはこちら
http://islandstream.blog.ocn.ne.jp/weblog/2007/03/post_779b.html

クラビーの奇岩、断崖絶壁エリアはこちら
http://islandstream.blog.ocn.ne.jp/weblog/2007/03/post_7708.html

タイのおいしい屋台の話はこちら。
http://islandstream.blog.ocn.ne.jp/weblog/2007/03/post_c62a.html

クラビーの南の島エリアについてはこちら
http://islandstream.blog.ocn.ne.jp/weblog/2007/03/post_6df5.html



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ヴェトナム・ハロン湾

2009-04-25 13:03:18 | ヴェトナム編(南アジア&アラビア半島カヤ

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 ※ベトナム編(南アジア、アラビア半島カヤックトリップ)

 オマーンのあとドバイ経由でタイに入ってアイランドストリームの一週間におよぶタイ・クラビツアーを行いましたが、そのツアーの前に数日間時間が空いたので、エアアジアの安いチケットを買ってヴェトナム・ハノイに行き、ハノイから車で3時間ほど行ったところにあるハロン湾でカヤック・フィールドリサーチをしてきました。

 ハロン湾は上のようないきなり海からズボーンと出てる奇岩、奇島が3000以上もある、なかなか広大な世界遺産のエリアです。伝説によれば、龍の親子が空に昇ってゆくときに口から宝石を吐き出し、ちりばめられたのがここの奇岩、奇島であると言われています。素晴らしい絶景が続くんだけど、あいにく天気悪かったですね~。それと沿岸からそんなに遠くまで行かなかったので水が汚かったですね。たぶん沖の湾の外の方に行けば全然違うんだろうけれども・・・。誰か行ってみてきてください。

 さて、このハロン湾では一人ではなく、アイランドストリームの常連のお客さんであるT内君というニイチャンとハノイ空港で落ち合い、一緒に漕ぎました。

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↑ フォールディングカヤックを組み立ててると、平日の昼間っから何を生業としているのかよく分からんオッサン連中が、興味シンシンで寄ってきた。アジアでよくある光景。

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↑ 断崖絶壁ギリギリに立つ家々。カヤックで近寄ると、生活臭丸出しの庶民の日常が生々しく垣間見れて味わい深かったです。 

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↑ずーっとひたすらこういう景色が続く。奇岩、奇島が重なり陸続きのように見えるが、それぞれ水路で隔てられている。で、その水路を行くのが面白いのだが、あんまり何も考えず進んでいくと、伊勢の英虞湾をカヤックで漕ぐときと同じように、迷子になる。

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↑ 船上で生活している人々も多い。これはいわゆる夫婦舟ですね。

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↑ こういう連中に近づいていくとフレンドリーに「まあ、酒でも飲め飲め」とボトルを手渡されるのだけれど、ガソリンみたいな色したまるでメチルアルコールででも醸造したかのようなどぶろくだったりするので、躊躇する。オピューム(アヘン)とかそんなものが入ってる可能性もあるしな。ちょびっとだけ飲んでみたがやはりガソリンみたいな感じだった。

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↑ 天気が悪くなんとなく肌寒かったけれど、もや、かすみが奇岩、奇島のベールとなってなかなか幻想的だった。

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↑ 筏の上で生活しているアニキ。左の人がロッテ・マリーンズの元エース、ジョニー黒木に似ていたので思わず撮影。

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↑ 筏ハウスではペットとして犬がたくさん飼われているけれど、よそ者を見るととにかくめちゃめちゃ怒って吠えまくるので怖かった。こいつは特に眼が怖かったね。

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↑ ヴェトナムは食べ物がおいしいですね。またハロンシティの道端にはカニやエビや貝やシャコなど海産物をその場で焼いてくれる屋台がたくさんあって、大量に頼んでガンガン食べてビールいっぱい飲んでも勘定が一人1700円とかだったりしてありがたかったですね。やはり東南アジアは屋台が最高ですね。

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↑ 普段もの静かだけど飲んで陽気になったT内氏。これは果物とか売ってる行商のおばちゃんが担いでいる天秤カゴで、実はバックパックに折りたたんだフォールディングカヤックよりも遥かに重い。おばちゃんは大変な仕事をしているのだ。ということでちょっと重いくらいのことで、カヤックトリップを躊躇したらあきまへんのです。


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マシーラ島3 マシーラ島写真集

2009-04-25 11:39:02 | オマーン&UAE編(南アジア&アラビア半

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 ※オマーン、UAE編(南アジア、アラビア半島カヤックトリップ)の続き記事。

 この冬に行いました南アジア&アラビア半島カヤックトリップのクライマックスであるマシーラ島。ここでの3,4日の滞在中、もちろん朝から晩までカヤックを漕ぎましたが、あんまり言葉はいらないでしょう。写真をバーっと羅列しておきます。ぜんぶこれ、雪じゃなくて、砂なんですよね。高画質ですのでぜひクリックして拡大してみてくださいね。

 また、マシーラ島に行きたいなあという人、カヤック漕いでみたいなという人、ぜひぜひ行ってみてください。で、その際アイランドストリームでフォールディングカヤックをご購入下されば、カヤックレクチャーと同時にさまざまなご情報を提供いたします。折り畳みカヤックというのは旅をするための道具です。ガンガン有効活用してください。

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マシーラ島2 未知感と既知感。

2009-04-25 08:14:12 | オマーン&UAE編(南アジア&アラビア半

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※オマーン、UAE編(南アジア、アラビア半島カヤックトリップ)の続き記事。

 海岸線にすぐ迫る雪のような白い砂漠が非常にやばいオマーンのマシーラ(masirah)島。色んな地図日本語表記ではマシラ島とかマシラー島とか書かれてるけれど、現地の人たちの発音では明らかに「マッシーラ」で、オヤジダジャレ的に言うならば「砂漠がまっしろだからマッシーラ」と覚えておくと忘れないでしょう。

 で、ロケーションは下のグーグルアース図を見ていきましょう。

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↑ まず南アジアから中東の位置関係を把握するために下段の地図をクリック拡大してアラビア半島のオマーンを見つけてもらって、その「オマーン」という表記の右横に小さく点のように存在するのがマシーラ島です。

 ここでいつか、アイランドストリームのカヤックトリップツアー、したいなあと思います。一人もなかなかよかったけれど、今度は誰か連れていきたいね。あの人連れていったらどういう感想を抱くだろうか、って考えてみただけで面白いです。あるいはみなさんの中で興味を覚えた方は「いいな~」と思うだけではなく、アイランドストリームでフォールディングカヤックを買って実際に行ってみてください。カヤックトリップのコツと合わせて情報もたっぷりお教えいたします。

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 この島に身を置いている感覚、カヤックで海上を漂っている時のフィーリングは、な~んか不思議だったなあ。ここはどこの惑星やねん、という未知感と同時にどこか懐かしいような既知感。その両方が交錯したなんともいえない感覚。

 もっともそれがカヤックトリップの醍醐味なんだけどね。

 いつも不思議に思うんだけど、カヤックで海に浮かぶとその瞬間、過去にカヤックトリップで訪れた色んな場所の感覚的記憶がバーっとフラッシュバックしたりします。なんて言うのか、まるでトリップ記憶貯蔵庫みたいなところにコンセントが繋がる感じ。

 マシーラ島最南端部の岩礁地帯は和歌山・潮岬(しおのみさき)灯台下の岩礁地帯(大倉島)あたりの表情とすごくよく似ていた。まあ、黒潮ぶち当たる潮岬のほうが遥かにスケールがでかいんだけど、潮岬の外海のゾーンってのもかなり異次元感濃ゆいわけだし、飛行機とレンタカーとフェリーを使ってはるばるやってきたというよりも、まるで潮岬の海の底からマシーラ島までポーンとワープしてきたような錯覚に陥った瞬間がありました。要は雰囲気というかオーラ感みたいなものがすごく似てるってことかな(オーラって言葉いやだけどね)。

 ま、説明は難しいけど、そういう似てる感じの場所ってのにもカヤックに乗ったらすっごく敏感になるようだ。以前行ったことのある場所の感覚と、今ここに身を置いている体感。時空を隔ててその両者が自分の身体の奥で響きあうような不思議な体験。たとえて言うならウリ二つの生き別れた兄弟が自分の身体の中でものすごく久しぶりに「こんにちは」と再会した感覚・・・、ん~、なかなか変な表現だなあ。まあ、カヤックってすごく五感を敏感にさせる乗り物だからそんな感覚になるんだけど、そんなのもカヤックトリップの醍醐味ですね。

 というわけで、そんな感じで生きている間に世界中あちこちカヤックトリップし、自分の「感性の世界地図」を描いていきたいと思います。

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↑ 写真上2枚がマシーラ島最南端の岩礁地帯から見る南海上。一方、↓写真下2枚が本州最南端、和歌山・潮岬大倉島近辺から見る南海上。もちろん両方の海でカヤックを漕いだけれど、なんか雰囲気がめっちゃ似ているなとフラッシュバックしました。

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マシーラ島1・デジャヴへの道

2009-04-25 00:51:54 | オマーン&UAE編(南アジア&アラビア半

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※オマーン、UAE編(南アジア、アラビア半島カヤックトリップ)の続き記事。

 オマーン東部の離島・マシーラ(masirah)島はかなり異次元な感じの場所だったなぁ。雪のような真っ白な砂漠もブッ飛んでたし、だいいちこの島に身を置いている時の感覚、カヤックで海上を漂っている時のフィーリングが、な~んか違った。「いったいここはどこのプラネットやねん」って感じ。やはり地球はでかいなと思いましたね。

 で、まずはそこに至るまでの道筋の話。

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↑ アラビア半島最東端・スール地方からレンタカーをぶっ飛ばして砂漠のハイウェイをひた走った。窓を開け放って走るのが気持ちよかったです。ちなみにオマーンは夏は気温50℃までも上がったりするのですがぼくが行った1、2月は最高気温25度、最低気温20度って感じ、日本で言うと10月の初めくらいの感じで、すっごく過ごしやすかったです。50℃はすごいよね。大地が歪みそう。

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↑ 太陽光線による逃げ水現象がすごかったですね。下の砂漠の写真なんかは潮が満ちこんできた干潟のように見えますが、ある程度近くまでいくとまるで幻のようにというか、生意気な悪魔におちょくられているかのようにサーっと消えていきます。子供の頃アラビアンナイトのお話の中なんかで、ジン(精霊)の妖術でカラカラに乾いた砂漠に幻のオアシスが出現したりする場面があったのを思い出します。で、旅の一行が喜んで近づくんだけど、ある地点まで寄るとパッとオアシスが消え、そこにひたすら広がるのはひび割れてカラカラに干からびた大地のみ・・・、といったシーンをよく見たものです。それを見て子供ながら「なんて子供だましな話やねん~」と思ったものですが、やはりガキのオレは青かったな。実際、パッと消えるんですよ、急に、パっと。まるで意思をもったようにね。

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↑ いつのまにか風が強くなってきて、あたり一面砂だらけに。内陸の砂漠から吹く風。車の窓を開けているといたるところに砂が侵入するし、目もあけられなくなる。

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↑ 「shanaa」という、マシーラ島へ渡るカーフェリーの出ている村の近くにある塩田。水平線というか地平線の彼方まで塩。最初地図を見ただけでは、このshanaaのあたりは入り組んだ海岸地形になっていてカヤッキングにも面白いかもなと思ったけれど、さすがにこれでは漕げないね。太陽光線に照らし出された塩の結晶が美しい。

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↑ shanaaの船着場。ここからマシーラ島へのカーフェリーが出ている。

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↑ けっこう釣りしてる人が多かった。アラブ民族衣装に釣り竿というナイス・マッチング。

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↑ マシーラ島へのカーフェリーのデッキにて。シンドバッドの末裔って感じの高校生くらいのアニキたち。

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↑ マシーラ島の玄関口に到着。島の町エリアはここだけである。

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↑ しばらく車を走らせると出てくる、マシーラ島特有のスノーウィな砂漠。マシーラ島は車で約半日で一周できる。

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